膝が抜ける・力が入らない原因は?病気?治し方・対処法も解説
膝が抜ける・力が入らない症状に悩んでいませんか?今回は、膝が抜ける・力が入らない原因や、治し方を紹介します。専門家に相談する場合の相談先や、膝が抜ける・力が入らない場合の自分でできる対処法も紹介するので参考にしてみてください。
目次
膝が抜ける・力が入らない...
膝が抜けるというのは、突然、膝がカクンとなる現象です。1人で膝カックンをしたような状態になり膝崩れ、膝折れともいいます。歩いていると突然、膝から崩れるので、自分に何が起こっているのか心配になる人も多いでしょう。
膝が抜けるのにはさまざまな原因があります。歩行中に膝から崩れ落ちた、ランニング中に足がガクっとなるという経験をした人は、原因を知って適切に対処しましょう。
膝が抜ける・力が入らない原因は?病気?
膝がかくっとなる、急に膝が崩れるような現象が起こるのには、何らかの原因があります。単に筋力の低下による場合もありますが、病気が原因になっている場合もあるので注意が必要です。
原因もさまざまなら、膝崩れを起こすメカニズムも複数あります。痛い場合もあれば、痛くない場合もあります。まずは原因を知り、膝崩れとはどんな現象なのかを知ることが重要です。
以下に膝崩れの主な原因を解説します。ただし、原因を特定するのは素人には難しいので、可能であれば専門家の判断を仰ぐことをおすすめします。
腸腰筋による神経の圧迫
腸骨筋が大腿神経を圧迫することにより、太腿の表側の筋肉(大腿四頭筋)の筋力が低下し、膝崩れの原因になります。
腸腰筋(ちょうようきん)というのは、腰から太腿の付け根の位置に存在する大腰筋・小腰筋・腸骨筋の総称です。身体の深いところにある深層筋の一種です。
腰の神経が圧迫されている
脊椎(背骨)のうち一番下の仙骨の上にある5つの骨を腰椎といいます。腰椎で椎間板ヘルニアが起きると、神経が圧迫されて足がしびれたり痛みが出たりします(※1)。麻痺が生じることもあり、足に力が入らない原因となり得るのです。
また、脊椎にある神経の通り道(脊柱管)が狭くなると、脊柱管狭窄症を発症することがあります(※2)。腰の部分で起こると腰部脊柱管狭窄症となり、足の痛みやしびれ、歩行障害が起こります。
お尻の筋力の低下
お尻には大殿筋という大きな筋肉があります。大殿筋の下には深層外旋六筋という6本の筋肉があり、その内の一つが梨状筋という筋肉です。梨状筋の筋力が低下している状態で過度に負荷をかけると、梨状筋が緊張して硬くなります。
梨状筋の下には坐骨神経が通っているため、梨状筋が硬くなると坐骨神経を圧迫し痛みが生じることがあるのです。
膝の病気
膝が抜ける・力が入らない時の原因としては、膝自体の病気による可能性もあります。たとえば、靭帯損傷や半月板損傷、変形性膝関節症などです。膝に問題があると、階段を上り下りする際に痛みがある場合がほとんどです。
前十字靭帯などの膝の靭帯を損傷すると、膝の安定性が損なわれ、膝崩れの原因となります。靭帯を損傷した時には痛みがありますが、急性期を過ぎると腫れや痛みが治まるので、医療機関の診察を受けずに済ませてしまう人もいます。
靭帯の損傷を放置していると、変形性膝関節症などの他の病気の原因にもなるため、早めに医療機関を受診しましょう。また、半月板を損傷すると膝の円滑な動きが阻害されて、膝崩れが起こったり、膝が真っすぐ伸ばせなくなったりします。
半月板損傷は安静にしていれば痛みはありませんが、膝をひねったりすると痛みが生じるケースがほとんどです。膝関節のずれが原因となっている場合もあるため、寝起きに起こることが多く、痛みを伴って関節に水が溜まることもあります。
股関節に問題がある
人が歩いたり走ったりするときに、股関節と膝関節は連動して動きます。股関節にずれがあると、膝関節に負担がかかります。そのため股関節の問題によって、膝が抜けたり、力が入らなかったりすることがあるのです。
脳神経に問題がある
脳梗塞や脳出血によって脳神経に異常が生じると、手足のしびれや麻痺が起こることがあります。この場合、膝が動かないだけでなく、手なども含めて半身に症状がでる場合がほとんどです。
足に力が入らないだけでなく、激しい頭痛やめまい、吐き気などの症状がある場合は、脳に異常がある可能性もあるため、早急に医師の診察を受けましょう。
當銘梨沙先生
柔道整復師
膝が抜ける、力が入らない頻度が増えてきていることに加えて、歩いていて痛みや違和感がある、正座や屈伸をすると痛みがあるなどの症状もあれば早めに検査をして治療をしましょう。
膝が抜ける・力が入らない場合の治し方は?
膝が抜ける、力が入らないといった症状がある場合は、基本的には専門家に相談すべきです。自分でできる対処法もないわけではありませんが、さまざまな原因があるため自分で判断するのは難しいからです。
ここでは、膝が抜ける、力が入らない場合にどのような治し方があり、何科に行けばいよいのかを解説します。
病院を受診
膝に力が入らず立てない状態であったり膝の痛みが激しかったりする場合は、病院を受診することを考えましょう。運動機能に障害がある場合に受診する病院は整形外科です。
病気の種類によって、レントゲンやMRIを使った検査で原因を調べてくれたり、痛みを抑える薬を処方してくれたりします。症状によっては腱の移植手術が行われることもあります。
頭痛やめまいのような症状があって脳の異常が疑われる場合は、神経内科を受診しましょう。慢性化した症状に関しては、病院での根本的な施術は難しい場合があるのがデメリットになります。
鍼灸の利用
鍼灸は、鍼や灸によってツボを刺激して、自然治癒力を高める施術法です。慢性化した症状も根本から治せる可能性があります。鍼を使って腸腰筋や梨状筋のような深層筋にアプローチできるのも、鍼灸を利用するメリットです。
ただし、医師にしかできない施術もあるので、鍼灸だけですべての症状に対処できるとは限らない点はデメリットといえます。
整体・整骨院の利用
整体・整骨院ではマッサージや電気治療などの方法で、身体の歪みを矯正したり、筋肉のこわばりをほぐしたりします。骨格の歪みが根本的な原因で、膝の痛みになってあらわれているような場合は、整体・整骨院の施術が効果的です。
鍼灸と同様に、整体・整骨院で行う施術で対処できる症状には限界があることがデメリットといえます。
當銘梨沙先生
柔道整復師
膝の関節などを詳しく検査するのであれば、整形外科を受診します。整骨院などでは問診で症状を聞き、検査をして施術をするので、症状に対して直接治療をすることができます。整骨院で5回以上施術をして初めの状態と何も変化がなければ整形外科などで診てもらいましょう。
膝が抜ける・力が入らない場合の自分でできる対処法は?
膝が抜ける、力が入らない症状がある時に、自分でできる対処法を紹介します。手軽にできる方法もあるので、参考にしてください。
足の筋トレ
膝が抜ける・力が入らない場合の自分でできる対処法の1つが、足の筋トレです。膝周辺にある大腿四頭筋を鍛えることで膝が安定して、膝崩れを起こしにくくなります。関節や靭帯にかかる負担を減らせるので、痛みが出ている人には痛みを軽くする効果も期待できます。
- 仰向けに横になる
- 右膝の下に丸めたバスタオルを置く
- 膝の裏でバスタオルを押しつぶす
- そのまま5秒間キープ
- 15~20回繰り返す
- 左足も同様に行う
上記の筋トレを1日2~3回行ってください。痛みがあるときは無理をしないようにしましょう。腰の筋トレは避けるようにしてください。腸腰筋に負担をかけると、かえって膝の痛みが増すことがあるからです。
サポーターの利用
サポーターを使うのも自分できる対処法として有効です。サポーターによって膝のグラつきが小さくなり安定性が増します。膝の動きを制限することで自然な歩行ができるようになることも期待できます。
薬の服用
市販されている消炎鎮痛剤によって痛みや炎症を抑えることが期待できます。ただし、一時的に痛みが抑えられても根本的に治っているとはいえないため、症状がひどい場合は早めに専門家に相談しましょう。
また、ビタミン12には神経の再生を促進する効果があるといわれています。そのため、ビタミン12の一種であるメコバラミンを含んだメチコバールや、ビタミン12が含まれた市販薬のビタミン剤を服用するのもおすすめです。
膝が抜ける・力が入らない場合の原因・対処法を知っておこう
膝が抜ける、力が入らないというような症状を経験すると不安になりますが、原因や対処法について知っていると、安心できることも多いはずです。しかし、膝崩れの原因は膝になる場合だけでなく、深層筋に原因があったり、脳神経に原因があったりする場合もあります。
自己判断が危険な場合もあるので、できるだけ早めに専門家の意見を聞くようにしましょう。
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