肘のツボ「少海（しょうかい）」は心臓に効く？位置・効果や痛い原因を解説！

少海(しょうかい)は効果の対象が広く、扱う症状も多岐にわたります。少海の名前の由来は、「少」は手の小陰心経を指し、すべての流れが集まり帰ってくるところという意味で「海」と名付けられました。

手の少陰心経とは、手を流れる陰経の経絡のことで、心経に属します。東洋医学において、心の臓を養うエネルギーの循環系と考えられている場所です。少海の効果について詳しく解説します。

少海は肘に存在するツボで、頸肩腕症候群などによる腕の痛みや痺れに効果的といわれています。酷使された肘周りの筋肉をほぐし、痛みや腫れの緩和に効果が期待できるのです。そのほかの症状について以下紹介します。

肘周りのツボを刺激することで血行が良くなると、肩こりにも効果が期待できます。少海は自律神経を整え、リラックスさせてくれる作用があるため、ストレスによる耳鳴りやめまい、冷え、眼精疲労なども和らげます。

また、少海は心経に属するツボのため、肋骨の働きを良くし、心肺機能の向上にも使われるツボです。

少海のツボは、腕のツボの中でも比較的分かりやすい場所にあります。位置や見つけ方について、図解もふまえて紹介します。

少海は肘の内側に位置するツボです。肘を曲げたときにできるシワの小指側の端から、だいたい指1本分外側にあります。

肘を曲げてシワが寄っている部分の少し外側周辺を親指で押し込みます。ツーンと響くような、痛いような場所が少海のツボの位置です。

少海の場所は自分でも押せるところに位置しています。不調を感じたら少海のツボを押して、症状の緩和に役立てましょう。座った状態でできるツボ押しの方法を、動画も合わせて紹介します。

押すときは、少海に対して垂直に押し込むのではなく、押している腕の指先に向かって斜めに押しましょう。深呼吸をするときは、3秒かけて息を吸って、10秒かけて息を吐いてください。痛気持ちいいと感じる程度の力加減で押しましょう。

少海のツボを押すと痛いと感じる場合、骨や筋肉に炎症を起こしていたり、他の病気が隠れている可能性があります。ここでは、痛いと感じる原因について解説します。

少海のツボを押すと痛いのは、対象の器官や臓器に不調を抱えている恐れがあることが原因のひとつです。少海はもともと痛みを感じやすい場所ですが、あまりに痛みがひどいときは、痛みが悪化する恐れがあるため刺激しないようにしてください。

肘にあるツボのため、その部分の筋肉や骨が傷んでいる場合、刺激すると痛みを感じます。また、自律神経や心肺機能にも関係のあるツボのため、ストレスなどによって不調を抱えていると痛む可能性があります。

病院に行くべき目安や、行く場合は何科を受診すれば良いか解説します。

安静時でも肘が痛いときや、痛みがどんどん悪化しているときはまず整形外科を受診しましょう。ほかの症状が併発している場合、心痛であれば循環器科、めまいであれば耳鼻咽喉科など、症状に合わせた科を受診してください。

何科に該当するか分からない場合や、複数の症状が現れた場合は、総合診療科がある病院で相談すると良いでしょう。

少海は、腕の痛み痺れを和らげてくれるツボです。他にも肩こりや耳鳴り、めまい、心肺機能の向上など、多岐にわたって効果が期待できます。

少海は肘の内側に位置していて、自分でも押しやすい場所にあるツボです。日頃からツボ押しを行って、さまざまな効果を得ましょう。

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