【図解】膝の内側の痛みに効くツボ|痛い原因やリンパマッサージの方法も
膝の内側の膝痛に悩んでいませんか?この記事では、膝痛に効果的なツボ(血海・陰陵泉 (など)の場所・見つけ方や効果、さらに押すと痛い時の原因を紹介します。膝痛の症状・原因や治し方、ツボを刺激するマッサージ方法についても紹介しているので参考にしてください。
目次
膝の内側を押すと痛い原因は?
膝の内側を押すと痛い原因として考えられるのは、鵞足炎と変形性膝関節症とむくみです。順番に解説していきます。
①鵞足炎
鵞足炎は膝の鵞足(がそく)と呼ばれる場所に炎症が起こり、膝の痛みが起きることで知られています。鵞足とは、脛骨という膝から5cmほど下がったすねの内側に位置し、縫工筋・半腱様筋・薄筋と呼ばれる3つの筋肉の腱が骨にくっついている場所のことです。
見た目がガチョウの足に似ていることから、鵞足という名前がつけられました。そして、鵞足部分にあるクッションの役割を担う滑液包に炎症が起きている状態のことを鵞足炎といいます。これが膝の内側を押すと痛い原因の1つです。
滑液包は膝の屈曲や股関節の内転動作などによって、負担がかかることで炎症が起きます。したがって、膝の屈折や股関節の内転動作をすることが多いアスリートをはじめとしたスポーツの競技者が鵞足炎になりやすいといわれています。
松谷綾奈先生
鍼灸師
ランニング、バスケットボール、サッカー、水泳の平泳ぎなどの膝に負担がかかるスポーツで起こる可能性があります。サイズや形が合っていない靴を使っていたり、フォームが悪い、準備運動やストレッチ不足で体が硬いなどがあると膝を痛めやすくなります。
②変形性膝関節症
変形性膝関節症は、鵞足炎よりも少し上の場所に痛みを覚えることが多い症状です。特に中高年に多く、一定の年齢を超えた方が膝の痛みを覚えた場合は、変形性膝関節症が原因であることが疑われます。
日本人はO脚の人が多いといわれており、慢性的に膝の内側に負担がかかってしまい変形性膝関節症を引き起こしてしまう可能性が高いのです。一般的に、階段の昇降や歩く際などの膝の屈伸動作で痛みが出ます(※1)。
変形性膝関節症が進行すると、膝の屈伸動作をしていなくても痛みが出るようになってしまうので、早めの対処が必要です。症状が当てはまって心配な人は、整形外科で診てもらいましょう。
③むくみ
膝の内側を押すと痛い原因として、脚のむくみも考えられます。人間の身体にはリンパ管と呼ばれる小さな管とリンパ液を運搬する仕組みがあります。その役割は、身体の水分を回収することと、リンパ管が経由するリンパ節での老廃物のろ過です。
リンパ管が経由するリンパ節は身体中に複数あります。その中でも、脚のむくみに関係するのが膝窩リンパ節です。このリンパ節が詰まることで、脚がむくみ膝の疲労を感じやすくさせてしまいます。
さらに膝周りの筋肉にも悪影響が及んでしまうので、思うように膝を動かしづらくなり、痛みが出てしまうのです。
膝の内側の痛みに効くツボ3選
- 血海
- 陰陵泉
- 曲泉
ここでは膝の内側の痛みに効くツボを3つ紹介します。東洋医学では、気と血の流れが悪くなると、病気や体調不良を引き起こしてしまうとされています。
気と血が流れるルートを経絡といい、経絡上にある経穴と呼ばれる部分がいわゆるツボです。ツボは経絡を通じて体内の臓器と繋がっており、刺激を与えることで繋がっている臓器の不調を直す効果があるとされています。
したがって、膝の痛みの原因となる部分と繋がっているツボを刺激すれば、痛みを緩和できる可能性が高いのです。
血海(けっかい)
血海は、血行不良に効果があるとされる経穴です。両膝の皿の内側角から、指3本分上の場所にあります。膝を曲げた状態で、両手で膝を挟み込む形で押さえ、30回程度揉むようにしましょう。これを左右両方に行います。
血海を押すと痛い時の原因として、血行不良が起きていることが考えられます。血行不良はむくみの原因にもなるので、血海を押して血行不良を改善しましょう。
松谷綾奈先生
鍼灸師
血海は血液循環をスムーズにするツボで、生理痛や貧血、生活習慣病の予防にも使われます。老化で太ももの筋肉が衰え、膝の安定性が失われる時に痛めやすいところでもあります。
陰陵泉(いんりょうせん)
陰陵泉は、むくみ解消に効果があるとされる経穴です。膝の内側の太い骨(脛骨)の真下に位置します。親指を陰陵泉のくぼみに当て、心地よい力加減で5秒ほど押して力を抜くようにしましょう。これを3回から4回行ってください。
陰陵泉を押すと痛い時の原因として、余分な水分が溜まっていることが考えられます。下痢やむくみなどの症状が見られる場合は、陰陵泉を押して水分量を調整しましょう。
曲泉(きょくせん)
曲泉は、鵞足炎に効果があるとされる経穴です。膝を深く曲げた時に出来る内側のシワの先端にあります。人差し指と親指で曲泉のツボをつまみ、押し上げながら膝を伸ばしましょう。そしてこの動作を10回ほど繰り返してください。
曲泉を押すと痛い時の原因として、下半身に不調があることが考えられます。曲泉を押して、下半身の不調を改善しましょう。
松谷綾奈先生
鍼灸師
膝やすねの痛み、むくみ、だるさ、太ももの内側の痛みなどの下半身の不調はもちろん、泌尿器系・生殖器系の不調にも効用があります。肝経の合穴でもあり、慢性的な肝の不調にも使います。
膝の内側の痛みに効くツボを刺激する方法
膝の内側が痛い時には、ツボをどのように刺激すればよいのでしょうか。ここでは、膝の内側の痛みに効くツボを刺激する方法を紹介します。
リンパマッサージ
ここでは膝裏のリンパ節をマッサージして、膝の内側の痛みを緩和する方法を紹介します。
- 膝裏の溝に指を入れる
- 円を描くように膝裏を指で刺激する
- これを1分間行う
- 反対側も同様に行う
膝裏の膝窩リンパ節が詰まると、脚のむくみや膝の痛みが起きてしまいます。このリンパマッサージ方法を試して、膝の内側の痛みを軽減しましょう。
このリンパマッサージを行う際には、少し膝を持ち上げるような感覚で行うと簡単です。しっかりと刺激が出来た場合、膝の痛みが軽減していることに気づくはずです。
セルフお灸
セルフお灸で血海や陰陵泉などのツボを刺激する方法は、お灸に火をつけてツボに置くだけです。台座灸を用いたセルフお灸は比較的簡単ですが、ツボの位置を正確に把握する必要があります。
またセルフお灸は、ある程度の温度が必要になるので、火傷のリスクを完全に防ぐことはできません。それでも最大限リスクを抑えられるように、妊娠中、飲酒後、発熱時の使用は避けるようにしてください。
カイロで温める
膝の内側の痛みに効くといわれているツボを刺激するには、カイロで温めるのもおすすめです。自宅で手軽にできる方法で、温熱効果をもたらすため簡易的なお灸のような使い方ができます。
大きめのカイロを使えば、ツボの場所がわかりにくいときにもツボに刺激を与えやすいでしょう。
膝の内側の痛みはツボ押しマッサージがおすすめ
膝の内側の痛みの原因とツボ押しマッサージによる対処法を解説しました。ツボ押しマッサージはどこでも簡単に行えるので、試してみましょう。
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