【図解】脇の下ツボ一覧|押すと痛い原因は肩こり?極泉・淵腋など紹介
脇の下のツボは、《大包・極泉・淵腋》が知られています。この記事では、脇の下のツボの場所・見つけ方や効果・効能、押すと痛い時の原因を紹介します。脇の下のツボを刺激する方法や注意点についても紹介しているので参考にしてください。
目次
【図解】脇の下のツボ一覧
- 大包(たいほう)
- 極泉(きょくせん)
- 淵腋(えんえき)
- 肩貞(けんてい)
- 天泉(てんせん)
血行促進や肋骨を開くには、脇の下を伸ばすとよいといわれています。脇の下には複数の経絡が通り、経穴も存在します。脇の下のツボについて、場所や効果などをくわしく解説します。
藤井清史先生
鍼灸師
脇の下のツボ群は乳腺、リンパ節、精神疾患、頸肩部症状、神経系疾患など様々な範囲に効いてきます。つまり、ここをしっかりマスターしておけばいろいろな対応が可能ということでもあります。脇の下は自分で隙間時間に刺激しやすいところでもあるので、よく理解しておくと良いと思います。
脇の下のツボ①大包(たいほう)
大包は脾経の経絡に属し、「脾の大絡」と呼ばれる経穴です。陰陽諸経の統括、臓腑四肢の滋養効果があるといわれ、全身に栄養を与えると考えられていることから名付けられました。
場所・効果
大包の場所は、脇の下の付け根の3㎝ほど下です。みぞおちから水平に移動したところにあります。顔や脇の発汗を抑えるほか、胸痛などの胸中疾患、ぜんそく、心臓の症状に効果があるといわれるツボです。
大包は左右同時に押しましょう。人差し指、中指、薬指の3本の腹でゆっくり息を吐きながら押します。息を吐ききるまで押しましょう。
押すと痛い時の原因
東洋医学では、該当する器官に不調があると反射痛を生じると考えられています。大包は脾経に属し、肺に作用することから、咳などの症状があるときに押すと痛みを感じることがあります。脇にはリンパ節があるため、老廃物が溜まっていても痛みを感じるでしょう。
藤井清史先生
鍼灸師
大包は臓腑、四肢末端にまで作用するツボです。胃腸や呼吸器系、循環器系と広く臓腑に作用します。また、四肢の怠さなどの末梢の神経症状などにも効果的です。飲食で取り入れたエネルギーを、くまなく身体中に巡らせる作用がありますので、ぜひお試しくださいませ。
脇の下のツボ②極泉(きょくせん)
極泉は心経のいちばん高いところに位置する経穴です。最高の段階を指す「極」と、水源を表す「泉」がツボが持つ意味です。
場所・効果
極泉は、脇の下にあるくぼみに位置します。肩こりやストレス、疲労、血行促進、末梢の冷え、五十肩、肋間神経痛など幅広い効果が期待できるツボです。心経に属し心臓の反射区であるため、心臓病に用いられることもあります。
極泉は手の指全てを使って揉みましょう。親指を鎖骨下、他の指が背中側になるよう脇を持ち、揉みほぐします。一日数回、毎日刺激すると不調の予防につながります。
押すと痛い時の原因
極泉の名前が意味する水源・水は、血液を指します。東洋医学の考えで反射痛があるとき、該当する器官の不調を疑うことから、極泉を押して痛いときは血行不良の可能性があります。心経に属するため、心臓に疾患がある可能性も疑いましょう。
脇の下のツボ③淵腋(えんえき)
淵腋は、主に胸部から肩にかけて作用するツボで、「脇の下のくぼみ」という意味を持ちます。淵腋の場所や効果を紹介します。
場所・効果
淵腋が位置するのは脇の下、あばら骨の間です。脇より胸側の、くぼみに淵腋はあります。期待できる効果は、偏頭痛の予防や胸・脇・腕の痛み、腋窩の腫れなどです。
淵腋は人差し指、中指薬指の3本で円を描くように揉みましょう。腕を上げ、脇を伸ばすストレッチもおすすめです。
押すと痛い時の原因
淵腋を押したときの痛みは、高血圧のときに現われるといわれています。淵腋は痛みを感じやすい場所でもあり、指圧では力を入れすぎないよう注意が必要です。肋骨が閉じ、胸部に緊張があるときにも痛みを感じることがあります。
脇の下のツボ④肩貞(けんてい)
脇の下のツボのひとつ、肩貞は腕を動かしても位置が変わらないことから名付けられたツボです。属する経絡は手の太陽小腸経です。
場所・効果
肩貞の場所は、腕の付け根の背中側です。腕の付け根ののしわの端から、指1本分上に位置します。肩こり、頭痛、五十肩、首の痛み、腕のリウマチなど主に肩から上の部位の症状を改善します。
肩貞の押し方は、親指を脇にはさむように置き、ほかの指で肩甲骨を掴むようにマッサージします。強く押さず、ゆっくりと揉みましょう。
押すと痛い時の原因
肩貞は、複数の筋肉が集まる場所にあります。そのため、筋肉のこりや張りなどがあれば、押すと痛みを感じることもあります。東洋医学の考えでは、一般的に該当する器官に不調があるときに圧痛があるとされ、五十肩や腕の不調などがあるときも痛みを感じるでしょう。
脇の下のツボ⑤天泉(てんせん)
天泉は臨床ではほとんど使わないという専門家もいます。とはいえ、天池から心包経の経絡の気が流れることから名付けられた天泉には、さまざまな効果があるといわれています。
場所・効果
天泉は腕の付け根、脇のしわから腕の方へ6~7㎝のところに位置します。腕の内側の中心線上です。心胸痛や咳、上腕内側の痛みのほか、バストアップに効果が期待できます。頭痛、目の疲れ、歯が浮くなど、頭部の症状改善にも用いられます。
天泉を押すときは、腕を掴むように持ちます。親指の腹で3秒押し、3秒離しましょう。左右20回ずつ行います。お灸で温めるのもおすすめです。
藤井清史先生
鍼灸師
天泉は心臓疾患や原因不明の不整脈、自律神経失調による心臓の症状などには卓効です。精神疾患の時にもよく使うところです。
押すと痛い時の原因
天泉を押して痛いときは、東洋医学でいう該当器官である腕や胸部、目、口腔内などの不調が考えられます。単純に腕の筋肉のこりも痛みの原因となっていることもあるため、自己判断は避けましょう。
藤井清史先生
鍼灸師
「力こぶ」と言われる筋肉の真ん中に位置するので、腕の筋肉痛などにも効果的です。大きい筋肉の腱の部分や筋腹には作用の大きなツボが配置されてきます。これもその1つですので大いに活用して下さい。
脇の下が痛い時には他にも原因がある?
脇の下が痛いとき、体の不調に反応した反射区としての圧痛以外にも考えられる原因があります。脇の下を押した痛みには、ほかにどのような原因があるのかを紹介します。
感染症や骨折の可能性も
脇の下を押して痛いときには、感染症や骨折の可能性もあります。考えられる可能性は以下の通りです。
- 毛嚢炎
- 急性リンパ節炎
- 肋間神経痛
- 帯状疱疹
- 肋骨骨折
毛嚢炎や急性リンパ節炎であれば、脇の下にしこりがあります。そのほか、押したり触れたりしなくても痛みがある場合は、肋間神経痛や帯状疱疹、骨折を疑いましょう。帯状疱疹では皮膚に発疹が現われます。
病院は何科で受診すべき?行く目安は?
脇の下を押して痛いときは病院に行くべきなのでしょうか?受診するべき目安と診療科目について解説します。
- しこりがある
- 発熱している
- 転倒などけがの心当たりがある
- 皮膚に異常がある
皮膚に異常があるときは皮膚科を受診しましょう。骨折や肉離れなどけがをしている可能性があるときは、整形外科が適切です。発熱などの症状があるときや、よく分からない場合は内科あるいはかかりつけ医を受診するとよいでしょう。
藤井清史先生
鍼灸師
脇の下の痛みはリンパ節の病気、乳がん、肺疾患など重篤な病気が潜んでいる場合もあるので、しばらくツボ押しを始めてだんだんと楽になる時は良いですが、なかなか改善しない場合は精査が必要になってくることもあるのでご注意下さい。
脇の下のツボを刺激する方法・注意点は?
脇の下のツボを刺激する方法はいくつか挙げられます。おすすめの刺激法と注意点を紹介します。
ツボを刺激する方法
- 指圧する
- 揉む
- お灸
- 伸ばす
脇の下のツボは、指圧やマッサージが手軽にできておすすめです。筋肉のこりや張りを生じやすい場所であるため、ストレッチで伸ばすのもよいでしょう。温めるときは、お灸のような専門のグッズが便利です。お灸は、冷えから起こる症状に適しています。
注意点
- 体調が悪いときは避ける
- 力加減に注意する
- 食事の前後や飲酒後は裂ける
治療が必要なほどの体調不良時は、ツボを刺激せず受診しましょう。また、力任せに刺激すると皮膚の表面に炎症を起こすこともあるため、痛みを感じない程度に調節しましょう。食事の前後や飲酒後は、気分が悪くなることもあるため避けましょう。
脇の下のツボ押しで肩こりを和らげよう
脇の下には経穴が多く存在し、血管やリンパ節など重要な器官の位置する場所です。ツボ押しやマッサージでは、肩こりなどの該当器官の不調改善のほか、血流やリンパの流れも改善します。脇の下のツボ押しで不調を解消しましょう。
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