【図解】すねのツボ一覧|内側・外側が痛い原因は?豊隆・足三里・地機など紹介
すねのツボは、《豊隆・足三里・地機》などが知られています。この記事では、すねのツボの場所・見つけ方や効果・効能、押すと痛い時の原因を紹介します。すねのツボを刺激する方法や注意点についても紹介しているので参考にしてください。
目次
【図解】すねのツボ一覧
- 豊隆
- 足三里
- 地機
- 陰陵泉
- 中都
脚には複数の経絡が通っています。経絡に比例し経穴の数も多く、すねやふくらはぎは万能といわれるツボや郄穴が存在する場所です。すねの経穴の中から、日常生活で生じる不調の改善におすすめのツボを紹介します。
すねのツボ①豊隆(ほうりゅう)
豊隆の位置はすねの肉が隆起しているところです。「豊」には豊富、「隆」は盛んという意味があり、豊隆の位置する場所の特徴から名付けられました。
場所・効果
豊隆は膝と足首の中間のライン上、すねの外側に位置します。消化器の症状に効果が期待でき、「痰湿除去」の特効穴としても知られています。豊隆の主な効果は以下の通りです。
・脚のむくみ
・胃のもたれや痛み
・食欲不振
・便秘
・頭痛
・めまい
・痰
豊隆は親指の腹で押します。強すぎず気持ちよい程度の力加減で押しましょう。息を吐きながら2~3秒押し、吸いながら離し、10~15回繰り返します。
会田信貴先生
鍼灸師
足首が硬い方はこのツボを刺激すると前脛骨筋や腓骨筋が刺激され、足首の動きが良くなることもあります。併せて三陰交も押すと良いです。
押すと痛い時の原因
東洋医学では、ツボを押したときの痛みは該当する器官の不調が原因だと考えられています。豊隆は胃と深く関わるツボであるため、消化器の不調が考えられます。
すねのツボ②足三里(あしさんり)
万能のツボと呼ばれる足三里は、松尾芭蕉が「奥の細道」にも記したほど古くから馴染みが深く重宝されてきました。膝から三里の場所に位置することから、足三里と呼ばれます。
場所・効果
足三里は膝の皿の外側のくぼみより指4本分下にあります。脚の疲れに効くといわれるほか、以下のような不調も改善します。
・脚のむくみ
・胃の不調
・頭痛
・免疫力の低下
・神経症
消化器系にも効果が期待でき、万能といわれる足三里は両手の親指で押しましょう。親指を重ね、5~10回程度、1回3~5秒押します。
会田信貴先生
鍼灸師
胃が痛い時や消化が上手くできてないなと感じたときは、中脘と併せて使用するとより効果的です。また、足三里の深層には坐骨神経の枝が通っているので、腰痛や坐骨神経痛の時も効果的です。
押すと痛い時の原因
足三里は万能といわれるほど、さまざまな器官に作用します。そのため、押すと痛いときに疑われる原因は消化器や脚、歯など全身に考えられます。
すねのツボ③地機(ちき)
地機は女性特有の症状におすすめのツボです。全身にエネルギーがみなぎるといわれています。
場所・効果
地機はすねの内側に位置し、膝裏の下の骨のくぼみと内くるぶしを繋ぐラインの上から3分の1の場所です。瘀血が関わる症状を改善するため、生理痛解消におすすめのツボです。
・瘀血(おけつ)
・吐き気
・下半身のむくみ
・生理痛
地機は、親指で脚の中心方向へ押しましょう。すねをつかむように手で持つと押しやすくなります。生理痛の軽減を目的とする場合、生理開始予定日の1週間前から継続して押すことをおすすめします。
押すと痛い時の原因
地機は女性特有の症状のほかに、消化器や運動器官とも関わりが深い経穴です。そのため、食べすぎや飲み過ぎ、糖尿や痛風傾向の人では地機を押すと痛みを生じることがあります。
すねのツボ④陰陵泉(いんりょうせん)
陰陵泉には、脚の内側を指す「陰」と隆起を意味する「陵」、くぼみを表す「泉」という文字が使われています。隆起した場所とは脛骨という骨を指し、名前からおおよその場所を知ることができます。
場所・効果
陰陵泉は指で内くるぶしから上にたどると、指が止まる骨の下にあります。骨の下にはくぼみがあるため分かりやすいでしょう。水分代謝に関わり、むくみや下痢などに効果が期待できます。
・脚のむくみ
・下痢
・夏バテ
・食欲不振
・膝痛
陰陵泉は、親指の腹を使い押します。ゆっくりと3~5秒押し、ゆっくりと離しましょう。5~10回程度繰り返して押してください。
会田信貴先生
鍼灸師
ヒラメ筋の起始部の上の方にあるので、足の疲労回復やふくらはぎ由来の膝痛に効果的です。ツボの近くや深層に動脈・静脈が通っているので足のむくみに効果的です。
押すと痛い時の原因
陰陵泉は、東洋医学の考えでは水分の代謝に関わるといわれています。陰陵泉を押して痛い場合、体内に余分な水分が溜まっている可能性があります。それに伴い、むくみや冷えなどの症状もあると考えてよいでしょう。
すねのツボ⑤中都(ちゅうと)
中都は、急性の不調に対応する「郄穴(げきけつ)」と呼ばれるツボです。地機同様、女性特有の症状を改善します。
場所・効果
中都の場所は内くるぶしから上、親指の太さで7本分のところです。押すと思い痛みを感じるため、見つけやすいでしょう。女性特有の不調のほか、シンスプリントにも効果があるといわれるため、スポーツをしている人にもおすすめです。
・生理不順
・神経疾患
・シンスプリント
・生理痛
・不正出血
・肝機能低下
中都はすねの内側にあるため、あぐらをかいて座ると押しやすいです。中指で垂直に押しましょう。
会田信貴先生
鍼灸師
このツボは太陰肝経に属するツボで、肝臓系の症状に効果的なツボです。従って、生理不順・不正出血・肝機能低下・生理痛などにもよく効きます。
押すと痛い時の原因
中都は女性特有の不調のほか、肝機能にも関わります。急性の症状に効果を発揮する郄穴でもあるため、押して痛みがあるときは急な肝臓の疾患がある可能性が考えられます。
すねが痛い時には他にも原因がある?
すねを押して痛いとき、ふくらはぎや足裏と同様に老廃物や余分な水分が溜まりむくんでいることがあります。むくみのある箇所を押すと痛みを感じる人は多いでしょう。それ以外にも、すねのツボ押しで痛い原因はあります。
筋肉の炎症やシンスプリントの可能性も
すねのツボを押したときの痛みで、該当する器官の不調以外に考えられる原因はその部位の疾患です。すねを押して痛い原因として考えられるものは以下の通りです。
- 筋肉の炎症
- 筋肉のこり
- 腱膜の損傷
- シンスプリント
筋肉の炎症やこりがあるときや、腱膜が損傷しているところを物理的に刺激することで痛みを感じることがあります。シンスプリントでも、押すと痛みがより強くなる傾向にあります。
会田信貴先生
鍼灸師
シンスプリントの場合には漏谷の深層部に後脛骨筋があるため、そこを刺激できるので効果的です。
病院は何科で受診すべき?行く目安は?
すねのツボを押して痛いときは病院を受診するべきなのでしょうか。炎症や損傷がある場合は、整形外科の受診が適切です。受診の目安となる自覚症状は以下の通りです。
- けがの心当たりがある
- 歩けない
- 慢性的な痛み
目立った外傷がなくても、転倒や打撲などけがの心当たりがある場合は受診を検討しましょう。歩行が困難、痛みが持続しているときも受診をおすすめします。不安があるときは、自己判断をせずに病院に生きましょう。
すねのツボを刺激する方法・注意点は?
- 指圧
- ストレッチ
- お灸
- 専用のグッズを使う
すねのツボを刺激する方法は、指圧だけではありません。お灸で温めたりツボ刺激用のグッズを使ったりとやり方は複数あります。ストレッチですねやふくらはぎの筋肉を伸ばすことで、ツボにも刺激を与えることができます。やりやすい方法で行うとよいでしょう。
すねツボマッサージ
すねツボマッサージは、道具や場所を必要とせず手軽にできておすすめです。1つのツボだけでなく、複数の経絡と経穴を刺激することで、よりスッキリとほぐすことができるでしょう。
- 床に座り膝を立てる
- 脚の骨と筋肉の境目に沿うように押す
- 2を足首から膝に向けて行う
すねは骨と筋肉の境目が分かりやすく、そこにツボが多く存在します。骨の外側を足首側から膝に向けて押しながら移動すると、ツボや筋肉をまんべんなくほぐすことができます。
注意点
- 圧をかけすぎる
- 適切な時間行う
- 空腹時や満腹時を避ける
- 飲酒後は行わない
すねに限らず、ツボ押しをするときは適切なタイミングで行うことが大切です。ツボを押すと痛みを生じることがあるものの、痛いほど効果があるものではありません。タイミングと圧の強さには注意して行いましょう。
ツボを刺激すると血行が促進されるため、血流の影響が好ましくない方に出る可能性があるときは避けましょう。妊娠中やけが、感染症などツボ押しの影響がどのように出るのか不安がある身体状況であれば、専門家に相談することをおすすめします。
すねのツボ押しで手軽にセルフケアしよう
すねやふくらはぎには多くの経絡やツボが存在します。手軽にツボ押しでき、セルフケアにおすすめです。すねのツボ押しで、日常で起こる不調に対処しましょう。
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