【図解】背中のツボ一覧|押すと痛い原因は内臓の不調?心兪・膏盲など
背中のツボは、《膏盲(こうこう)・心兪(しんゆ)・胃兪(いゆ)》が知られています。この記事では、背中のツボの場所・見つけ方や効果・効能、押すと痛い時の原因を紹介します。背中のツボを刺激する方法や注意点についても紹介しているので参考にしてください。
目次
- 【図解】背中のツボ一覧
- 背中のツボ①膏盲(こうこう)
- 膏盲の場所・効果
- 膏盲を押すと痛い時の原因
- 背中のツボ②天宗(てんそう)
- 天宗の場所・効果
- 天宗を押すと痛い時の原因
- 背中のツボ③肺兪(はいゆ)
- 肺兪の場所・効果
- 肺兪を押すと痛い時の原因
- 背中のツボ④心兪(しんゆ)
- 心兪の場所・効果
- 心兪を押すと痛い時の原因
- 背中のツボ⑤膈兪(かくゆ)
- 膈兪の場所・効果
- 膈兪を押すと痛い時の原因
- 背中のツボ⑥胃兪(いゆ)
- 胃兪の場所・効果
- 胃兪を押すと痛い時の原因
- 背中のツボ⑦腎兪(じんゆ)
- 腎兪の場所・効果
- 腎兪を押すと痛い時の原因
- 背中が痛い時には他にも原因がある?
- 椎間板ヘルニアやすい臓の病気の可能性も
- 病院は何科で受診すべき?行く目安は?
- 背中のツボを刺激する方法は?
- ゆらゆら揺れて背中のツボを刺激する
- セルフグッズを使う
- 身近な物を使う
- 背中のツボを刺激する時の注意点は?
【図解】背中のツボ一覧
背中にある経穴一覧を紹介します。背中の経絡上には体の臓器から取った名前が付けられたものが多くあるのが特徴です。
- 膏盲(こうこう)
- 天宗(てんそう)
- 肺兪(はいゆ)
- 心兪(しんゆ)
- 膈兪(かくゆ)
- 胃兪(いゆ)
- 腎兪(じんゆ)
背中の経絡には五十肩に効く膏盲や心臓疾患に使われる心兪、胃の調子を整える胃兪など、重要な経穴が多くあります。各経穴の場所や押し方を参考に、気になる症状の緩和に背中の経穴を活用してみましょう。
藤井清史先生
鍼灸師
背中の背骨の脇のツボ群は各臓腑に対応した名前がついているので、どこに効くのかわかりやすくなっています。これは自律神経の支配にもほぼ該当しますので、指圧や温灸などでも充分に不調を改善することが可能ですので、知っておくと役に立つと思います。
背中のツボ①膏盲(こうこう)
背中にある膏盲(こうこう)について紹介します。
膏盲の場所・効果
膏盲は背骨の真ん中から指4本分外側にあり、肩甲骨の中間の高さの場所にあります。膏盲はひどい首・肩凝りや五十肩、背中の張り・痛みの緩和に効果のあるツボです。喘息や気管支炎、息苦しいときにも用いられます。
また、膏盲を刺激すると血行が促進されることから、自律神経の乱れを整えたり手足の冷えを解消したりするときにもおすすめです。
膏肓は押す側とは反対の手を肩の上から背中側に回して、人差し指と中指、薬指の3本でマッサージするのがポイントです。
藤井清史先生
鍼灸師
膏盲は心臓を始めとした循環器系疾患に有効なのは有名ですが、風邪の引き始めや胃酸過多にも効果が高いです。逆流性食道炎にも欠かせないツボですので、胃の不調がある時はこちらも使うと効果的です。
膏盲を押すと痛い時の原因
東洋医学ではツボを押して痛いと感じる原因には、ツボに由来する臓器や器官に不調があるといわれています。膏盲のツボを押して痛みを感じるのであれば、五十肩や呼吸器系の疾患も原因の1つです。
病気が重症化してどうにもならない状態を「病膏肓に入る」と使うように、膏盲が痛いなら早めに病院を受診することをおすすめします。
背中のツボ②天宗(てんそう)
背中にある天宗(てんそう)について紹介します。
天宗の場所・効果
天宗は肩甲骨の真ん中にあるくぼんだ部分の場所にあります。天宗も膏盲と同じように五十肩や首・肩凝りに効くツボで、筋肉の凝りをほぐすのにもおすすめのツボです。胸の痛みや動機、咳や喘息など、呼吸器系の疾患にも使われます。
その他にも、乳汁分泌不全、頭痛や顔のむくみ、高血圧、中耳炎など、さまざまな症状緩和が期待できるツボです。
天宗も押す側とは反対の手を肩の上から回して、肩甲骨をつかむように持ちます。筋肉をほぐすように、中指の腹で指圧するのがおすすめです。
藤井清史先生
鍼灸師
天宗は他の太陽小腸経に属するツボであるため、首や肩凝りのみならず、耳鳴り、めまいなどの耳の疾患や、意外なところでは坐骨神経痛の臀部の痛みを和らげる効果があります。幅広い範囲に効果的ですので、しっかりと覚えておくようにしましょう。
天宗を押すと痛い時の原因
天宗に痛みがあるなら、五十肩を発症している恐れがあります。また、天宗は呼吸器系の疾患に使われるツボです。そのため、ツボの痛みに加えて張りやしこりがある場合は、心筋梗塞などの心臓疾患が隠れている場合もあります。
背中のツボ③肺兪(はいゆ)
背中にある肺兪(はいゆ)について紹介します。
肺兪の場所・効果
肺兪は肩甲骨と背骨から指2本分の場所にあり、肩甲骨の真ん中の高さに位置します。肺兪は咳や鼻水、のどの痛みなど、風邪症状を緩和するツボです。喘息や気管支炎、胸の痛み、動機などの呼吸器系の症状にも効果があるといわれています。
その他にも、ニキビなどの肌荒れや花粉症の症状緩和にも効くツボです。
肺兪も押す側のツボとは反対の手を肩の上から回して、中指の腹でマッサージをします。辛い風邪症状や喘息で息苦しいときは、肺兪のツボ押しとあわせて、使い捨てカイロやホットタオルで肺兪を温めるのがおすすめです。
肺兪を押すと痛い時の原因
肺兪は肺の不調を整えるツボです。肺兪の痛みとあわせてツボが硬かったり、息苦しさがあったりする場合は、喘息や気管支炎など、呼吸器系の病気を発症していることも考えられます。
背中のツボ④心兪(しんゆ)
背中にある心兪(しんゆ)について紹介します。
心兪の場所・効果
心兪は背骨と肩甲骨の間にあり、肩甲骨の下部に位置します。触ると心臓の音が響く場所です。心兪は更年期のイライラや精神不安、不眠、高血圧などの症状緩和に効果が期待できます。また、動機や不整脈、息切れや胸通などの症状を改善する目的で使われるツボです。
心兪もマッサージする側とは反対の手を肩の上から交差させて指圧しましょう。手が届かない人は、二の腕を反対の手で優しく押すとツボまで届きやすくなります。ツボまで手が届かない人は、胸郭を動かして心兪を刺激する方法もあります。
心兪を押すと痛い時の原因
心兪は心臓に近く、狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患の治療に使われるツボです。そのため、心兪を押して強い痛みがあるなら、心臓疾患を患っている可能性があります。
背中のツボ⑤膈兪(かくゆ)
背中にある膈兪(かくゆ)について紹介します。
膈兪の場所・効果
膈兪は背骨から指2本分外側にあり、肩甲骨の下角の高さの場所にあります。膈兪は横隔膜の裏側に位置するため、しゃっくりを止めるツボとしても有名です。
また、胃痛や胃酸過多など、胃のトラブルを改善したり自律神経や女性ホルモンを整える効果もあるといわれています。その他にも、胸の痛みや嘔吐、不眠を解消にも効果が期待できるツボです。
膈兪を押すときは両腕を後ろ側に回して、肩甲骨の下端を掴むように持ちます。親指の腹で膈兪を指圧しながら、円を描くように刺激するのがポイントです。
藤井清史先生
鍼灸師
隔兪は天と地を隔てるところに当てはまります。身体の位置的にはちょうど横隔膜の辺りです。このラインを境に、人のエネルギーは天地左右逆転すると言われていますので、その接点を、変換点を知っておくのは大切なことでもありますからよく覚えておいて下さい。
膈兪を押すと痛い時の原因
くしゃみや咳をしたとき、膈兪に鋭い痛みを感じるなら肋間神経痛の症状が出ている恐れがあります。また、胃腸の調子を整えるツボであることから、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの内臓疾患を発症していることも考えられます。
背中のツボ⑥胃兪(いゆ)
背中にある胃兪(いゆ)について紹介します。
胃兪の場所・効果
胃兪は胃の裏側にあるツボで、背骨から指2本分外の肘の高さの場所にあります。胃兪はその名の通り、胃痛や消化不良、胃下垂など胃腸に関する不調を改善する効果があります。お酒を飲む機会が多い人や胃もたれしやすい人は、知っておくと便利なツボです。
また、お腹の張りや嘔吐、吐き気、食欲不振などの症状にも効果を発揮します。胃兪の押し方は、刺激する側とは反対の手で握りこぶしを作って胃兪を押します。握りこぶしを反対の手で優しく押しながら刺激するのがポイントです。
胃兪を押すと痛い時の原因
胃兪は胃の調子を整えるツボです。胃兪を押すと痛いだけではなく、胃痛の症状もあるなら胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの内臓疾患を発症していることも考えられます。
背中のツボ⑦腎兪(じんゆ)
背中にある腎兪(じんゆ)について紹介します。
腎兪の場所・効果
腎兪はおへその裏側にあるツボで、背骨から指2本分外、ウエストの高さの場所にあります。腎兪は腰痛を和らげるのに効果的です。
また、生理不順や生理痛、不妊症など、女性の悩みを解消するのにもおすすめです。その他にも、腎兪は経絡を通って腎臓の働きを高めることから、残尿や尿量減少など、腎臓疾患の改善にも使われています。
腎兪を押すときは両手でウエストを挟んで、親指を腎兪にあてます。ゆっくりと押しながら上半身を左右に揺らすのがポイントです。
腎兪を押すと痛い時の原因
腎兪を押して激しい強い痛みを感じる場合は、急性腎盂腎炎や腎梗塞、膀胱炎など腎臓の病気を発症している恐れがあります。また、腎兪は腰に近い位置であるため、ぎっくり腰になっていることも考えられるでしょう。
背中が痛い時には他にも原因がある?
背中にあるツボに痛みを感じるときに考えられる原因を紹介しましたが、背中が痛いときには他にどのような原因が考えられるのかを紹介します。
椎間板ヘルニアやすい臓の病気の可能性も
背中のツボを押すと痛みがある場合は、以下の原因も考えられます。
- 椎間板ヘルニア
- すい臓がんや急性膵炎
- 胆石症
- 腹部大動脈瘤・腹部大動脈解離
- 圧迫骨折や破裂骨折
- 腹部大動脈瘤・腹部大動脈解離
背中に激しい痛みを感じる場合は、すい臓の病気や骨の病気、血管の病気などが隠れていることもあります。特にすい臓病気は初期症状がなくまた、圧迫骨折も気付かない人も多くいるのが特徴です。
藤井清史先生
鍼灸師
背中のツボは各五臓六腑に配当されていることもあるため、どこが弱っているか知ることができるところでもあり、同時に治療点にもなるところです。ここの圧痛は癌の初期などの重い病気などが潜んでいる可能性もありますので、注意が必要になってきます。
病院は何科で受診すべき?行く目安は?
以下の症状に思い当たる人は、病院を受診する目安です。
- 我慢できないほどの背中の痛みがある
- 体のだるさがとれない
- 腹痛や腰痛がある
- 動機や胸の痛み、息苦しさを感じる
筋肉痛くらいの背中の痛みであれは様子をみてもよいでしょう。しかし、急に背中に鋭い痛みを感じたり、我慢できない痛みがあったりする場合は注意が必要です。まずは整形外科を受診して、症状によって泌尿器科や内科を紹介してもらいましょう。
背中のツボを刺激する方法は?
背中のツボまで手が届かないという人も多くいます。背中のツボを刺激する方法を紹介するので参考にしてみましょう。
ゆらゆら揺れて背中のツボを刺激する
背中のツボに手が届かない場合は、ゆらゆらと揺れて背中のツボを刺激する方法もあります。床だと固くて痛いため、ヨガマットやバスタオルの上で行うのがおすすめです。
膝を抱えながら体をしっかりと丸めて、ゆらゆらと後ろに転がって元に戻る動作を10回程繰り返すだけで問題ありません。
セルフグッズを使う
背中のツボ押しは、ツボ押しやマッサージ用のセルフグッズを使って刺激するのもおすすめです。セルフグッズの中には、電動で振動するものもあり、ツボに当てるだけで簡単に刺激できます。
身近な物を使う
セルフグッズは便利ですが、軟式テニスのボールやゴルフボールなど、身近な物を使ってもツボ押しはできます。刺激したいツボの位置にボールを置いて、仰向けに寝て体を床に向かって押しつけましょう。そうすれば自分の体重でツボを刺激できます。
背中のツボを刺激する時の注意点は?
- ツボを強く刺激しない
- 強い痛みを感じる場合は避ける
- 体調が悪い場合は避ける
- 食後や飲食後すぐは避ける
- 激しい運動の後は避ける
- 爪を切ってからツボ押しをする
ツボを押すときは、痛気持ちいいと感じる程度に力加減を調整するのがポイントです。ツボを押して強い痛みがある場合や発熱や疲労、背中の腫れ・炎症など体調が悪い場合もツボ押しは避けた方がよいでしょう。無理に刺激すると症状が悪化する恐れがあります。
また、ツボを押すと筋肉の凝りがほぐれて血流がよくなり消化不良を引き起こす場合もあるため、食後30分はツボ押しを避けます。その他にも、爪が長いと皮膚に食い込んで傷をつける心配もあるため、ツボを押す前には爪を短く切っておきましょう。
藤井清史先生
鍼灸師
背中のツボ群はグリグリ揉むのでなくて、一定の圧をかけてあげるのが良い方法だと思います。グリグリやると翌朝かえってしんどくなる事もも多いのでご注意ください。
背中のツボ押しで凝りをほぐそう
背中の経絡上には胃腸や肺、心臓など体のさまざまな内臓の不調を整えるツボがあります。つらい症状に合わせて背中のツボを押して、体の調子を整えましょう。
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