循環器系の症状には心兪（しんゆ）のツボが効果的！場所・押し方や効能を紹介

東洋医学では、内臓の症状は背中に現れると考えられています。心兪は背中の肩甲骨近くにある経穴で心臓の働きを高めたり、更年期のイライラ、冷えなども緩和します。心の気が体を巡り、体表に現れることから心兪と名付けられました。

今回は心愈の場所や効果・効能などについて詳しく紹介していきます。

心兪は背中の肩甲骨の間にある経穴です。心兪を刺激することで更年期のイライラや落ち込みなどの精神的症状から、こり、頭痛、腰痛、冷え、動悸など幅広い症状に効果が期待できます。心兪の位置をくわしく解説していきます。

心兪は、背骨の上から5番目と6番目の間から、左右に指2本分（4.5cm）外側のところにある経穴です。肩甲骨の中間くらいの高さで心臓の鼓動をちょうど感じられる付近です。

心兪の見つけ方は、まず首を前に曲げます。背骨の一番でっぱっている骨を上から順に数えていき、5番目と6番目の間を押さえます。そこから左右にそれぞれ指2本分の位置です。

自分では手が届かないため、セルフケアする場合は背中のこり解消グッズで場所を確認して刺激を与えましょう。ほかにも肩甲骨をぐるっと回し胸郭全体を動かしたり、ホットタオルで温めることでほぐすことができます。

心兪は背中のツボなので、ゴルフボールやテニスボール、背中のツボ押しグッズなどを使うのがおすすめです。背中のこりがほぐれることで、呼吸もしやすくなります。今回はゴルフボールを使った心兪の押し方を紹介します。

ゴルフボールで刺激する際には体重で床が傷つく恐れがあります。絨毯の上で行ったり、下になにか敷いたりしてツボ押ししましょう。心兪は非常に効果を実感しやすい経穴です。

あまり強く押しすぎず、痛気持ちいいくらいの強さで刺激しましょう。また、体調が優れない時や、満腹時、飲酒時、激しい運動の後は、気分が悪くなることがあります。ツボ押しをするタイミングも気をつけて体に負担をかけないようにしてください。

心兪（しんゆ）を押すことで、以下のような効果・効能を期待できます。

心兪は背中のこり以外にも、循環器系の症状を改善させたり、イライラなどの精神的症状を落ち着かせるなど幅広く効果・効能が期待できます。そのなかでも特に効くとされる症状を3つ紹介します。

心兪は動悸、息切れ、不整脈などの循環器系の症状に効果が期待できるツボです。ツボを刺激したり、温めたりすることで心臓の働きが高まり血液の循環をよくなるからです。

また動悸や不整脈がある場合、心臓のある左側が硬くなったり痛みが生じたりすることがあります。背骨の周りは自律神経が集まっているため、心兪を刺激することで神経の流れが改善され自律神経の乱れが良くなります。

その結果、体がリラックスし、動悸や息切れの軽減に繋がるのです。

心兪は更年期障害の特有のイライラや落ち込みなどの精神的症状を緩和してくれます。精神的な緊張やストレスを和らげてくれるツボだからです。肩甲骨の内側にあるツボは万病に効くといわれています。

特に自律神経失調症に対してはめざましい効果が期待でき、更年期の不安定な精神状態も安定させてくれるのです。

偏頭痛や群発頭痛のような自律神経の乱れが原因で起こる頭痛には、心兪のツボを刺激することで改善されます。ツボ押しや鍼灸治療で血流を良くし、筋肉の緊張をほぐすことで自律神経のバランスが整うからです。

ただし頭がずっと痛いなど症状がひどい場合は、病気の可能性もあるため無理せず病院を受診しましょう。

東洋医学では、ツボとその経絡上にある臓器は繋がっていると考えられています。ツボを押して痛い場合は、その原因として該当する臓器に不調を抱えている可能性があるのです。心兪は心臓の近くにあるため心経の気がめぐって入ります。

そのため、心疾患や循環器系の症状や自律神経の乱れによる症状がある時に痛いと感じるのです。

心兪は背中の肩甲骨の間にあり、動悸や更年期のイライラ、冷え、頭痛など幅広い症状に効果が期待できるツボです。自分でケアするのが難しい場所にあるツボなので、ゴルフボールなど道具なども使いながら刺激を与え症状を改善させましょう。

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