【図解】くるぶしのツボ一覧|内側・外側を押すと痛い原因は?水泉・照海など

くるぶしのツボは、《水泉(すいせん)・照海(しょうかい)》などが知られています。この記事では、くるぶしのツボの場所・見つけ方や効果・効能、押すと痛い時の原因を紹介します。くるぶしのツボを刺激する方法や注意点についても紹介しているので参考にしてください。

専門家監修 |鍼灸師 金山真伊先生
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鍼灸師あん摩マッサージ指圧師。津田塾大学英文学科卒業後、国家資格取得を目指し東京医療専門学校へ進学。「銀のすず」副院長として妊活から妊娠中、産後のケアを中心に、...
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鍼灸師あん摩マッサージ指圧師。津田塾大学英文学科卒業後、国家資格取得を目指し東京医療専門学校へ進学。「銀のすず」副院長として妊活から妊娠中、産後のケアを中心に、老若男女の様々なお悩みに対して東洋医学や西洋医学、栄養など多角的な側面から「豊かに生きる」サポートに努めています。

目次

  1. 【図解】くるぶしのツボ一覧
  2. くるぶしのツボ①水泉(すいせん)
  3. 場所・効果
  4. 押すと痛い時の原因
  5. くるぶしのツボ②照海(しょうかい)
  6. 場所・効果
  7. 押すと痛い時の原因
  8. くるぶしのツボ③太渓(たいけい)
  9. 場所・効果
  10. 押すと痛い時の原因
  11. くるぶしのツボ④三陰交(さんいんこう)
  12. 場所・効果
  13. 押すと痛い時の原因
  14. くるぶしのツボ⑤僕参(ぼくしん)
  15. 場所・効果
  16. 押すと痛い時の原因
  17. くるぶしが痛い時には他にも原因がある?
  18. 足首の関節や腱の炎症の可能性も
  19. 病院は何科で受診すべき?行く目安は?
  20. くるぶしのツボを刺激する方法・注意点は?
  21. ツボを刺激する方法
  22. 注意点

【図解】くるぶしのツボ一覧

くるぶしのツボ一覧
  • 水泉
  • 照海
  • 太渓
  • 三陰交
  • 僕参

くるぶしには、水泉や照海などさまざまな経穴(ツボ)があります。ツボ押しの効果は、WHOでも認められており、東洋では昔から行われていた施術方法の1つです。

この東洋医学では、ツボは経絡上にあるポイントで、体中に通っている経絡は臓器・器官につながっていると考えられています。もちろん、くるぶしにあるツボも臓器や器官とつながっており、それぞれ期待できる効果も異なります。

金山真伊先生

鍼灸師

経絡が電車の路線だとすると駅のようにあるのがツボと例えられます。昔は現代のように暖かい環境ではなかったので、お腹にある臓腑の治療にも、肘先や足首周りなどの着物を着ていても出しやすい所にあるツボがよく使われていたそうです。

くるぶしのツボ①水泉(すいせん)

くるぶしのツボの1つが、水泉(すいせん)です。このツボは、水源が深いところで溢れ出るという意味があり、水の性質が強い経穴として知られています。では、水泉はくるぶしのどの場所にあり、どんな効果が期待できるのでしょうか。

場所・効果

水泉のツボは、内くるぶしとかかとの間にあります。頻尿などの排尿障害を改善する効果があるといわれているツボです。また、水の性質が強いため、水分が溜まると起きやすい足のむくみにも効果が期待できます。

水泉のツボの押し方は、ツボに親指の腹を当てて、3秒押して離すという動作を3回ほど繰り返してください。

金山真伊先生

鍼灸師

後で出てくる「太谿」の親指の幅ひとつ分、真下にあります。

押すと痛い時の原因

水泉を押すと痛いときの主な原因は、腎の不調です。東洋医学では、ツボと臓器・器官は経絡上でつながっており、水泉は「水の臓」といわれる腎と関わりが深いと考えられています。

また、東洋医学での「腎」は、腎臓だけではなく、泌尿器系や生殖器系も含めたものという考え方があります。そのため、腎臓や生殖器などの異常が、水泉を押すと痛い原因になるといえるのです。

金山真伊先生

鍼灸師

急性症状に対して効果のある「郄穴」に分類される重要なツボのうち、水泉は腎経の郄穴で生理痛に良いとされます。

水泉(すいせん)は腎臓に効果的なツボ!位置・効果や押すと痛い原因も

くるぶしのツボ②照海(しょうかい)

照海(しょうかい)のツボは、「照」には光で照らす、「海」には川が1つになる場所という意味があります。ここでは、くるぶしにある照海のツボの場所や効果、押し方についてくわしく紹介します。

場所・効果

照海の場所は、内くるぶしの下で、指1本分下にあります。奇経八脈のうち陰蹻脈が生じるツボでもあり、手首にある肺経の列穴というツボと組み合わせて鼻や喉、胸痛などの症状に効果があるとされます。

照海を押すときは、上下から手で包み込むように足を持ち、手の親指の腹をツボに当てます。約1分間、ツボを軽く押しもみして、5回ほど行ってください。

押すと痛い時の原因

照海のツボは、泌尿器系に関連するツボといわれています。そのため、照海を押すと痛みがある場合は、泌尿器の不調が原因と考えられます。また、照海のツボがある場所は、子宮・前立腺の反射区になるため、子宮や前立腺に関わる疾患が原因で痛みを感じることもあるのです。

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くるぶしのツボ③太渓(たいけい)

太渓(たいけい)も、くるぶしにあるツボの1つです。足裏にある湧泉という経穴から流れ出た腎の気が集まり、大きな渓流となって海へ注がれる場所であることが名前の由来となっています。

場所・効果

太渓は、内くるぶしとアキレス腱の間に位置するツボです。アンチエイジング効果を期待できるツボとして知られており、水分代謝を促進したり、冷えやむくみ、疲れを緩和したりするときに効果的です。

また、加齢による足腰の衰えや疲労感、物忘れにも効果があるといわれています。太渓のツボの押し方は、親指と人差し指でアキレス腱をつまむようにして、ツボに親指を当ててください。そして、痛気持ちいい程度にツボを押して刺激しましょう。

押すと痛い時の原因

太渓は腎経の気が集まる場所で、腎に関係するツボのなかでも特に重要なツボだと考えられています。そのため太渓を押すと痛いときには、腎臓や泌尿器系、生殖器系の不調が原因の可能性が高いといえます。

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くるぶしのツボ④三陰交(さんいんこう)

次に紹介する、くるぶしのツボは三陰交(さんいんこう)です。「三陰」には足の内側を通る3つの経絡、「交」には交わるところという意味があります。つまり、三陰交は3つの経絡が交わる場所を指しているのです。

では、三陰交のツボはくるぶしのどこにあり、どのような効果があるのでしょうか。

場所・効果

三陰交のツボは、内くるぶしの中心から指4本分上にあります。三陰交を押すと血行がよくなるといわれているため、主に冷え性やむくみの改善効果を期待できる経穴です。また、便秘や下痢などの消化器系の不調にも効果があるといわれています。

三陰交の押し方は、足の外側から人差し指を引っ掛けるようにツボに当てます。そして、息をゆっくり吐きながら押して、息を吸いながら指を離しましょう。これを3回ほど繰り返します。

金山真伊先生

鍼灸師

「妊娠中に押してはいけないツボ」として紹介されることがありますが、指で押しただけで流産するようなことはありえません。三陰交が子宮と関係の深いツボということは事実ですが、押すだけで大変なことになるというものはないのでご安心ください。心地良い程度の強さであれば大丈夫です。

押すと痛い時の原因

三陰交を押すと痛い原因として、婦人科系に関わる不調が考えられます。三陰交は「婦人科の要穴」ともいわれており、更年期症状や生理痛、生理不順があると痛みを感じることが多いのです。また、三陰交は血の病にも関係するツボなので、貧血が原因の可能性もあります。

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くるぶしのツボ⑤僕参(ぼくしん)

「僕参(ぼくしん)」は、「僕」はしもべ(下僕)、「参」は拝謁するという意味があります。昔、しもべが主人に拝謁する際には膝を屈して敬礼する必要があり、腰が痛くてかがむ姿がこのときの姿勢に似ていることから名付けられました。

場所・効果

僕参がある場所は、外くるぶしの下の方です。くるぶしの斜め下あたりで、アキレス腱の横のくぼみが僕参のツボです。足の裏や腰の痛みに効果的で、特に足底筋膜炎や急性腰痛を和らげる効果を期待できます。

僕参を押すときは、ツボに親指を当てて、痛気持ちいいと感じる強さで、10秒ほど押しましょう。僕参のツボは左右の足にあるため、ツボ押しをするときも左右それぞれに3回ずつ行うのがおすすめです。

足底筋膜炎で痛みがある場合は、このツボを押すことで歩き出したときの痛みが軽減されるといわれています。

押すと痛い時の原因

僕参のツボを押すと痛いときには、膀胱の不調が原因の可能性があります。なぜなら、東洋医学では、僕参は膀胱経に分類されているからです。

また、僕参と同じ膀胱の経絡上にある、目や腰などに不調があったり、足底筋膜炎になったりしている場合も、押すと痛みを感じることがあります。

くるぶしが痛い時には他にも原因がある?

くるぶしが痛いときには、それぞれのツボに関わる臓器・器官の不調だけが原因とは限りません。くるぶしが痛いときの原因として、ほかにはどんなことが考えられるのでしょうか。

足首の関節や腱の炎症の可能性も

くるぶしに痛みがあるときは、足首の関節や腱が炎症を起こしている可能性があります。考えられる疾患は、以下のとおりです。

くるぶしが痛い原因
  • 足関節炎
  • 変形性足関節炎
  • 足関節捻挫
  • 骨折
  • 痛風
  • 腱炎

足首の関節や腱が、細菌などによって炎症を起こすと、くるぶしに痛みを生じるだけではなく、腫れや熱感を伴うこともあります。また、足の親指に起こることが多い痛風の発作も、足首やくるぶしに痛みを感じる原因の1つです。

病院は何科で受診すべき?行く目安は?

くるぶしが痛くて病院を受診する場合には、整形外科を受診しましょう。病院を受診する目安は以下のとおりです。

病院を受診する目安
  • 痛みのきっかけに心当たりがある
  • 歩くと痛い
  • 腫れがある
  • 痛みが数日続いている

上記のような症状がある場合には、できるだけ早めに病院を受診してください。受診するときには、どんな痛みか、いつから痛みがあるかなどを伝えるとよいでしょう。

くるぶしのツボを刺激する方法・注意点は?

くるぶしのツボを刺激するには、どのような方法が効果的なのでしょうか。ここでは、くるぶしのツボを刺激する方法と注意点を解説します。

ツボを刺激する方法

くるぶしのツボを刺激する方法
  • 少し強めに押す
  • 1日1回、3分ほど行う
  • 親指の腹で押す

くるぶしのツボを刺激するときは、親指の腹で痛気持ちいいと感じるほどに、少し強めに押しましょう。ツボの場所によって力を入れにくい場合には、ツボ押し専用のマッサージ棒やボールペンなどのグッズを使うのもおすすめです。

また、ツボ押しは不調を感じたときだけではなく、毎日行う方が効果を高めるともいわれています。そのため、1日1回、3分ほどでよいので、習慣づけるようにしましょう

注意点

くるぶしのツボを刺激するときの注意点
  • 食後は60分以上空ける
  • 飲酒の前後は行わない
  • 発熱や病気の症状があるときは行わない
  • 妊娠の可能性があるなら医師に相談する

くるぶしのツボを刺激すると、血行がよくなることが考えられます。そのため、消化器に血液が集まる食後すぐのタイミングに行った場合、消化が妨げられる可能性があるのです。

また、飲酒前後には血行がよくなることで酔いがまわるといわれているので避けた方がよいタイミングです。

くるぶしのツボ押しマッサージを試してみて

くるぶしにはさまざまなツボがあり、足底筋膜炎や頻尿、生理痛など、期待できる効果が異なります。自分の症状に合うツボを確認して、くるぶしのツボ押しマッサージを試してみましょう。

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