【図解】ふくらはぎのツボ一覧|内側・外側を押すと痛い原因は?場所・効果も
ふくらはぎのツボは、《足三里(あしさんり)・委中(いちゅう)》などが知られています。この記事では、ふくらはぎのツボの場所・見つけ方や効果・効能、押すと痛い時の原因を紹介します。ふくらはぎのツボを刺激する方法や注意点についても紹介しているので参考にしてください。
目次
【図解】ふくらはぎのツボ一覧
- 足三里(あしさんり)
- 陽陵泉(ようりょうせん)
- 懸鍾(けんしょう)
- 跗陽(ふよう)
- 陰陵泉(いんりょうせん)
- 三陰交(さんいんこう)
- 承筋(しょうきん)
- 承山(しょうざん)
- 委中(いちゅう)
- 復溜(ふくりゅう)
WHOに認定されている経穴は361か所あり、ふくらはぎにも多くのツボが位置します。第二の心臓といわれるふくらはぎのツボについて、場所や効果などをくわしく紹介します。
ふくらはぎの《外側》のツボ
ふくらはぎの外側には胆経や胃経の経絡が通り、胃の症状や頭痛、腰痛などに効果が期待できます。ふくらはぎの外側にあるツボを紹介します。
①足三里(あしさんり)
足三里は膝の外側にあるくぼみから、指4本分下がった場所にあります。足三里に期待できる効果は、胃腸の症状や脚の不調、歯痛など口腔内のトラブルです。
両手の親指を重ね、指の腹でツボを3~5秒ほどマッサージしましょう。お灸をすえるのもおすすめです。
②陽陵泉(ようりょうせん)
陽陵泉は膝の下、外側に出ている骨から指1本分下に位置します。膝の痛みや脚の麻痺、腰痛、肩の痛みのほか、胃・肝臓・胆のうの症状に効果があるといわれている経穴です。
陽陵泉は、脚を曲げた姿勢で親指の先で下へ向けて押しましょう。3~5秒かけてゆっくり押します。
会田信貴先生
鍼灸師
刺激をした時にだるさ、はれっぼたさを膝関節や足背部に感じていると、良い刺激が入っている思っていいでしょう。
③懸鍾(けんしょう)
懸鍾は、外くるぶしから指4本分真上の骨のきわに位置します。高血圧、貧血、冷え、肩こりに効果があるといわれています。側頭部のこわばりも解消するため、顔色の改善もできるツボです。
親指の腹で3~5秒ほどマッサージしましょう。骨に引っ掛けるようにして揉んでください。
会田信貴先生
鍼灸師
足首の動きが悪い時にこのツボを刺激すると、足首の可動域が良くなる効果があります。
④跗陽(ふよう)
跗陽は懸鐘の近くにあるツボです。外くるぶしの高い場所に小指があたるよう手を置き、人差し指があたるところに位置します。跗陽に期待される効果は、腰痛や肩こり、頭痛、足の関節痛、リウマチ、下肢の麻痺などです。
跗陽は、脚をつかむように親指をあて押します。3秒かけて押し、3秒かけて離しましょう。3~5回繰り返しましょう。
ふくらはぎの《内側》のツボ
ふくらはぎの内側には、肝経、胃経、腎経の経絡が通ります。目や耳の症状、胃腸障害、生殖器機能、倦怠感などに効果が期待できる経絡です。ふくらはぎの内側のツボについて解説します。
⑤陰陵泉(いんりょうせん)
陰陵泉は、内くるぶしから膝にかけて骨を真上にたどったとき指が止まる場所にあります。足の内側で、膝の大きな骨の真下にあるくぼみの部分です。水分代謝を助けるツボで、腰痛や頭痛にも効果が期待できます。
陰陵泉は反対の手の親指で押しましょう。5秒かけて押し、やや痛いところで5秒キープします。ほぐすように揉むのもおすすめです。
会田信貴先生
鍼灸師
このツボを刺激すると内転筋群まで刺激を入れることができるので、股関節内側の筋肉が動きやすくなります。
⑥三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの1番高いところから、指4本分上にある骨のきわが三陰交の場所です。足のむくみや冷え、生理痛や月経不順などの婦人系の不調のほか、消化器にも作用します。
三陰交は、息を吸いながらゆっくりと押し、息を吐きながら離します。3回程度繰り返しましょう。冷えの症状には、お灸もおすすめです。
⑦承筋(しょうきん)
承筋の位置は、ふくらはぎの中央にあり、最も盛り上がっているところです。脚の疲れやだるさ、腰痛やこむら返りに用いられます。
ふくらはぎを包み込むようにして、両手の親指を重ね、指の腹でツボを3~5秒ほどマッサージしましょう。力を入れすぎないように注意が必要です。
会田信貴先生
鍼灸師
こむら返りや脚のだるさは水分不足も関係してくるので、水分補給も併せて気をつけると良いです。目安としては、ノンカフェインの飲み物で1日に2Lを目安にするといいでしょう。また、カリウムの摂取も気をつけましょう。
⑧承山(しょうざん)
承山はつま先立ちをしたとき、アキレス腱と筋肉の境目にできるふくらはぎの中央のくぼんだ場所です。こむら返り、脚の諸症状、腰痛などに効果が期待できます。
承山は、承筋同様に親指の腹で押します。ゆっくりと3~5秒押しましょう。入浴後など、体が温まっているときのマッサージがおすすめです。
⑨委中(いちゅう)
委中は、膝裏の真ん中のへこんだ場所にあります。委中は腰や背中の症状に効果的だといわれ、むくみや膝の痛みにも効果が期待できます。
委中は椅子に座ると押しやすいです。3~5秒押し、5~10回繰り返しましょう。床に座りボールを使ってマッサージする方法もおすすめです。
⑩復溜(ふくりゅう)
復溜の場所は、内くるぶしの1番高いところから指3本分上にあり、アキレス腱のすぐ前です。足のむくみ、冷え、高血圧、自律神経の乱れなどに効果があるといわれています。
復溜は、親指でゆっくりと5秒押し、ゆっくりと離しましょう。息を吸いながら押し、離すときは息を吐きます。10回程度繰り返しましょう。
ふくらはぎのツボを押すと痛い時の原因は?
ふくらはぎのツボを押したとき、痛みを感じることもあります。押して痛いのはなぜなのか、考えられる原因を解説します。
対応する臓器に不調があるから
ふくらはぎのツボを押して痛いとき、経穴が対応する臓器に不調を抱えている可能性が考えられます。東洋医学では、それぞれの器官に作用するのが経絡や経穴だと考えられており、離れた場所にあっても反応が出るといわれています。
老廃物でむくんでいるから
ふくらはぎのツボを押して痛いとき、老廃物や水分が溜まり、むくんでいる可能性があります。むくみの度合いによっては、押すと皮膚がへこみ離してもすぐには戻らないこともあります。
筋肉の炎症や静脈瘤の可能性も
ふくらはぎを押して痛みを感じたら、ツボの圧痛やむくみのほかに疑うべき症状があります。考えられる痛みの原因は以下の通りです。
- 筋肉の炎症
- 肉離れ
- 下肢静脈瘤
- 皮膚トラブル
筋肉の炎症や肉離れでも押すと痛みを生じます。下肢の静脈に負荷がかかり静脈内のある箇所に血液が貯留する、静脈瘤は痛みだけでなく見た目でも確認できます。
会田信貴先生
鍼灸師
内出血がある場合は、打撲によるものや筋膜炎などの状態もあるので押さないほうがいいでしょう。
病院は何科で受診すべき?行く目安は?
ふくらはぎを押して痛い原因がツボの圧痛ではない場合、整形外科を受診しましょう。ただ、ツボを押したことによる痛みで内臓の疾患の可能性がある場合は、内科やかかりつけ医の受診をおすすめします。皮膚トラブルであれば皮膚科が適切です。
- 痛みが増す
- 腫れや変色がある
- しびれがある
見た目にも異常がわかる場合は、迷わず受診しましょう。痛みが増幅したり、ほかの症状を伴ったりするときも受診をおすすめします。よくわからない場合は、かかりつけ医や内科で相談してもよいでしょう。
ふくらはぎのツボを刺激する方法・注意点は?
ふくらはぎのツボを刺激する方法はいくつかあり、効率良く刺激できる方法を紹介します。また、ツボ刺激の注意点についても解説します。
ツボ押しマッサージ
ふくらはぎのツボをまんべんなく刺激するマッサージ方法を紹介します。
- 両手でふくらはぎを包み込む
- 左右の親指を縦に並べる
- 親指の腹で押しながら少しずつ位置をずらす
ふくらはぎの下から上に向かい、押しながら指を移動させることで複数のツボを刺激できます。経絡の流れに沿うように刺激するとよいでしょう。ふくらはぎ全体をマッサージできるグッズを利用するのもおすすめです。
注意点
- 体調が悪いときは避ける
- 力加減に注意する
- 適切なタイミングで行う
体調不良やケガがあるにも関わらずツボを刺激すると、症状が悪化する可能性があります。力任せに刺激すると皮膚の表面に炎症を起こすため、最初は弱めに押し、痛みを感じない程度に調節しましょう。満腹時や飲酒後、激しい運動の直後のツボ押しは避けてください。
ふくらはぎのツボ押しマッサージを試してみて
ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれるほど、全身の血流にとても重要な役割を果たしています。ふくらはぎには肩こりや胃腸の働き、むくみなどさまざまな体の不調に作用するツボが多数あります。不調を感じたら、ふくらはぎのツボ押しを試してみましょう。
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