復溜（ふくりゅう）は下痢やむくみに効く足ツボ！位置・効果や押すと痛い原因も

復溜（ふくりゅう）は、東洋医学では末梢（足）に「溜」まった気が復（かえ）るという意味を持つ経穴です。腎経の経絡に属し、腎機能はもちろん、水分代謝が関わる不調に効果があるといわれています。

復溜（ふくりゅう）の位置と見つけ方を紹介します。復溜は様々な効果があるといわれるツボです。見つけやすい場所にある足ツボで、日常の不調に役立つ復溜の場所は覚えておくと便利でしょう。

復溜は内側のくるぶしの上にあります。くるぶしから指3本分上、アキレス腱の前側の際のくぼみが復溜の位置です。比較的見つけやすい場所にある経穴で、セルフケアもしやすいでしょう。

復溜を見つけるのは簡単です。内側のくるぶしのいちばん出ているところに薬指がくるように指を揃えて置きます。人差し指の端の高さで、アキレス腱の前側のくぼみに復溜があります。押すと痛みがあるため、わかりやすいツボです。

復溜（ふくりゅう）の1人でもできる押し方を紹介します。復溜は水分代謝が上手くいかないときなどに重宝する経穴です。押し方も簡単でセルフケアに取り入れやすいでしょう。

ゆっくりと行うのがポイントです。湧泉（ゆうせん）や足三里（あしさんり）と一緒にツボ押しするとさらに効果が期待できます。冷えを感じていれば、お灸を併用するのもおすすめです。

復溜は腎経の経穴で、腎臓の機能向上に作用するといわれています。腎臓は多くの役割を持ち、老廃物や水分の排出、血圧を一定に保つ働きをしています。そのため、以下のように水分代謝に関わる不調や高血圧など、さまざまな効果が期待されるツボです。

日常で抱えがちな不調のなかでも、復溜の効果が特に期待できる症状について解説します。

復溜は熱中症の改善に用いられることがあります。汗をかかない、水分を摂取してもお腹に溜まるといったタイプの熱中症に適しています。いくら水分を取っても、お腹がチャポチャポし上手く吸収されない症状にも復溜での対策はおすすめです。

復溜という名前のとおり、溜まったものを復（かえ）し流すツボです。復溜には、余分な水分や老廃物を排出する腎臓の機能向上効果があるといわれます。

腎機能が改善されれば、体に溜まった不要な水分や老廃物が排出されるためむくみが解消されるのです。腎臓はナトリウムの排出にも関与し、高血圧にも効くといわれます。むくみのある人に多い冷え性にも効果が期待できます。

腎経のツボである復溜が下痢に効くのは不思議に思う人もいるでしょう。水分が上手く吸収されず、そのまま消化器官を通過すると下痢になることがあります。水分代謝の異常から起こる下痢には、復溜の効果が期待できます。

汗をかかず、排尿もなく下痢をするタイプの熱中症に復溜が効くといわれるのは、水分代謝に働きかけるからです。

一般的に、ツボを押して痛いときは該当する器官に何らかの不調があるといわれています。復溜を押して痛い場合は、腎臓に不調がある可能性を疑いましょう。東洋医学では、腎臓そのものでなく「腎」に分類される器官の不調も考えられます。

「腎」が弱ることによる足腰の不調や高血圧など、復溜を押して痛い原因はさまざまです。自己判断をせず、専門家に相談してみるとよいでしょう。

復溜（ふくりゅう）は腎経の経絡に属し、さまざまな効果があるといわれるツボです。冷えやむくみなど、日頃抱えがちなさまざまな不調に対応できます。セルフケアしやすい足ツボを利用して、不快な症状から解放されましょう。

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