膀胱炎に効くツボ7選|即効で痛みを和らげる【手・足】のツボ!セルフお灸の方法も
膀胱炎の改善にはツボは効くのでしょうか?この記事では、膀胱炎に効くツボ7選を位置・押し方と合わせて紹介します。ツボ押しマッサージやセルフお灸の方法も試してみましょう。膀胱炎の再発を予防する方法も紹介するので、参考にしてください。
目次
膀胱炎の改善にもツボ押しが効く?
トイレをした後に下腹部が痛い、1日に何度もトイレをしたくなる頻尿など、膀胱炎による症状はさまざまです。つらい膀胱炎は日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。膀胱炎を改善するには病院を受診する以外にも、自宅でのツボ押しによって症状を緩和させられます。
藤井清史先生
鍼灸師
膀胱炎、尿道炎などは最近は若い女性にも非常に多く見られるようになっています。「冷え」や長時間のデスクワークが増えている事などにより、骨盤内の血流が悪くなっている事が大きな要因にもなっています。毎日ツボを使って予防していきましょう。
膀胱炎に効くツボ7選
トイレをしたあとの尿道の痛みや残尿感など、膀胱炎による不快な症状を解消するにはツボ押しが効果的です。ツボ押しは膀胱炎による痛い症状を和らげるだけではなく、膀胱炎の予防や再発防止にも繋がります。
太渓 (たいけい)
太渓は足首の内側、くるぶしとアキレス腱の間にあるツボです。ツボに人差し指をあてて押すまたは、揉むように刺激します。
太渓は腎臓機能を整えて、頻尿などの排尿障害や膀胱炎の症状を改善する効果があります。
湧泉 (ゆうせん)
湧泉は足の指を曲げたときにできる凹んだ部分にあります。押すときは湧泉に両手の親指を重ねて強めに押し込みます。
湧泉は腎臓の働きを活性化するのに効果的です。また、血行も促進されるため、下半身の冷えを防いで膀胱炎を予防することも期待できます。
中極 (ちゅうきょく)
中極はおへその下から指5本分下にあり、小指が当たっている場所にあります。中極を押すときは仰向けになり、両手の人差し指と中指を重ねておいて垂直に押すのがポイントです。
膀胱に近い中極は、膀胱炎をはじめとする泌尿器系の症状に効果のあるツボです。中極を刺激することで、頻尿が改善されて排尿のリズムが整う効果もあります。
腎兪 (じんゆ)
腎兪は背骨から左右指2本分外側にあり、ウエストのくびれ上に位置します。腎兪を押すときは左右同時に親指で刺激するのがコツです。
腎兪は泌尿器である膀胱や腎臓の機能を改善させる効果があります。膀胱炎はもちろん、頻尿や残尿感などの症状も解消が期待できるツボです。また、腎兪は水分代謝を高める効果もあり、冷え性を解消するのにも役立ちます。
関元 (かんげん)
関元はおへその下から指4本分下にあります。中極と同じように、仰向けになって両手の人差し指と中指を重ねて垂直に優しく押すのがコツです。円を描くようにマッサージする方法もあります。
関元は膀胱炎や頻尿、尿が出にくいなど、泌尿器系の症状に効果的です。また、冷え性を改善するツボでもあるため、膀胱炎を予防するのにも役立ちます。
足ツボの腎臓ゾーン
足指の付け根からかかとのちょうど中間に腎臓ゾーンは位置します。押すときは両手親指を真横に重ねて当てて刺激しましょう。
腎臓は尿を作る臓器です。腎臓機能が低下すると、尿を作る機能が弱まり膀胱炎を引き起こす原因となります。そのため、足ツボの腎臓ゾーンを刺激することは、泌尿器系のトラブルを解消するのに効果的なのです。
足ツボの膀胱ゾーン
足ツボの腎臓ゾーンから内くるぶしの方向へ下におりると膀胱ゾーンがあります。膀胱ゾーンは人差し指と中指、薬指の第一関節を使って滑らせるように押すのがコツです。
膀胱は腎臓で作られた尿が溜まる場所です。この2つの臓器の機能が弱まると解毒力も低下して、膀胱内の細菌が排出されにくくなります。そのため、腎臓と膀胱の足ツボを刺激して機能を整えることは、膀胱炎を改善する上でとても大切です。
膀胱炎に効くツボの使い方
膀胱炎に効くツボ押しマッサージやセリフお灸のやり方を紹介します。自宅でできる方法の他にも、はり師やきゅう師による鍼灸治療を行うのもおすすめです。
ツボ押しマッサージ
膀胱炎に効果が期待できるツボをマッサージをするときは、手の指を使います。我慢できないほど痛いと感じる刺激を与えてはいけません。痛気持ちいいと感じる程度に強さを調整するのがコツです。ツボは押したり、円を描くように揉み込んだりして刺激します。
また、呼吸に合わせて息を吐くときにツボを刺激しましょう。ツボを押す前にツボの周辺をカイロで温めたり、手を温めたりしてからマッサージすると効果も高まります。
セルフお灸
市販で購入できるお灸を使ってもよいですが、火傷が心配という人には、タオルを使って簡単にできるセルフお灸がおすすめです。
- ハンドタオルを水で濡らして軽く絞る
- レンジで20~40秒温める
- ツボにおいて温める
タオルはきつく絞らずに、水分がある程度残った状態にします。
鍼灸治療
膀胱炎には鍼灸治療を受けるのも効果的です。鍼灸治療には排尿を促したり、膀胱の機能を高めたりする効果が期待できます。また、免疫機能も高められて、細菌の繁殖を防げるのもメリットです。
膀胱炎を再発させない方法
膀胱炎は細菌が原因で引き起こることがほとんどです。そのため、膀胱炎は何度も繰り返す人も多くいます。膀胱炎を再発しないためにも、日頃から予防をすることが大切です。
病院へ行く
膀胱炎になったら泌尿器科を受診しましょう。最寄りの病院に泌尿器科がない場合は、内科でも尿検査で膀胱炎の判断ができ、抗生物質などの薬を処方してもらえます。
膀胱炎は男性よりも女性になりやすい病気です。女性なら婦人科でも膀胱炎を診てもらえる場合があります。
トイレは我慢せず、正しく使う
膀胱炎を防ぐにはこまめにトイレで尿を出すことが大切です。トイレを我慢すると膀胱内に細菌が繁殖する原因となります。また、膀胱炎の原因である細菌は、大腸菌によるものがほとんどです。なるべく便秘を解消して、腸の中にある大腸菌を増殖させないことが大切です。
他にも、性行為の後は必ず排尿するように心掛けて、細菌が侵入しないようにします。ナプキンをこまめに交換したり、トイレットペーパーは前から後ろに向かって拭いたりと、陰部に細菌が入らないように注意しましょう。
水分補給をする
こまめな水分補給で尿の量を増やせば、膀胱内の細菌を排出させられて膀胱炎の予防だけでなく、便秘解消にも繋がります。1日に約1.5Lを目安に水分を摂取するようにしましょう。
藤井清史先生
鍼灸師
水分補給は必須です。記事に掲載の分量を目処に「ひと口づつ、チビリチビリ飲む」ことが大切です。ガブ飲み、イッキ飲みは禁物です。効果が出ないどころか浮腫みなどを引き起こしてしまいますので、飲み方にも注意してください。
免疫力を高める
免疫力の低下は膀胱炎の原因となる細菌を繁殖させてしまいます(※1)。そのため、免疫力を高めるために生活習慣を見直すことも大切です。栄養バランスを考えた食事や早寝早起き、運動など、できることから始めましょう。
また、ストレスや疲労も免疫力を低下させる要因です。ストレスや疲労を溜め込まないように、趣味を楽しんだり休息したりとリラックスタイムを設けましょう。
体を冷やさないようにする
体が冷えると水分代謝が悪くなり、尿の出が悪くなって、膀胱炎を引き起こすおそれがあります。特に腰周りは冷えないようにすることが大切です。
藤井清史先生
鍼灸師
簡便な方法として、使い捨てカイロを服の上に貼っておくのもおすすめです。ご紹介の「中極」「関元」の辺りに夏ならミニを、冬場は普通の大きさのカイロを貼っておくと、症状の改善はもちろん、最高の予防策になります。
膀胱炎はツボ押し
膀胱炎の症状を改善するにはツボ押しが効果的です。下腹部が痛い、残尿感があるなど、膀胱炎の症状が気になったら、場所を気にせずにいつでもできるツボ押しマッサージを試してみましょう。
藤井清史先生
鍼灸師
膀胱炎などの症状は常に感じて気持ちが悪いものです。記事の各ツボにお米(炊いてないもの)1粒を絆創膏などで貼り付けておくのも効果的です。その際、先ほどのカイロ貼りも同時に行うとかなり効果的ですのでトライしてみて下さい。
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