臀中(でんちゅう)のツボで腰痛やおしりの凝りをほぐそう!場所や効果も
臀中 (でんちゅう)」は下半身の冷え性に効くとして知られているツボです。この記事では、臀中の場所・見つけ方や押し方、臀中を刺激することで得られる効果・効能等を解説しています。また、臀中を押すと痛い原因・理由についても紹介しているので参考にしてください。
目次
ツボ『臀中(でんちゅう)』の効果とは?
臀中は、東洋医学において下半身の冷え改善に効果が期待できるツボといわれています。臀中のツボは左右それぞれの臀部の中央付近にあるため、「臀中」と名づけられています。
下半身型冷え性に効果的
臀中は、下半身型冷え性に効果的なツボとされています。他にも、以下のような効果があるといわれています。
・下半身型冷え性
・下半身太り
・坐骨神経痛
・腰痛
・便秘
・生理痛
臀中のツボの下には梨状筋があり、周辺には坐骨神経が通っています。そのため、臀中を刺激して梨状筋をほぐすと、坐骨神経への圧迫がなくなります。坐骨神経痛や腰痛などの症状の改善が期待できるのです。
また、臀中を押すと下肢の動脈血流もよくなるため、下半身型冷え性や下半身太りにも効果的です。臀中を押すと骨盤内の血流もよくなり、便秘や生理痛の症状改善も期待できます。
松谷綾奈先生
鍼灸師
仙骨部は副交感神経が通っているので、この周りの筋肉がコリによって冷えると、副交感神経へのスイッチがうまく入らず、イライラしやすくなったりもします。
臀中(でんちゅう)のツボの場所は?
臀中のツボの場所は、お尻の真ん中辺りです。覚えておくと、不調を感じたときにセルフケアできます。臀中の位置や見つけ方を解説します。
臀中の位置は「お尻の仙骨から5cm外側」
臀中の位置は、お尻の真ん中にある仙骨から5cm外側です。指で骨の位置を確認して、臀中のツボを見つけましょう。
臀中の見つけ方
臀中を見つけるには、まず仙骨の位置を確認しましょう。仙骨とは、座ったときにお尻の下で尖っている骨です。仙骨と両脇の太ももの付け根を結んだ線上に、臀中があります。
臀中(でんちゅう)のツボの押し方は?
臀中の手軽な押し方を紹介します。下半身の冷えに悩んでいる人におすすめです。臀中はお尻にあるツボのため、自分で押す場合は軟式野球のボールやテニスボールを使うとよいでしょう。
- 体育座りして、両手を床に付く
- 片方のお尻の下にボールを入れる
- ボールをツボに当てる
- ボールを入れた側の脚を外側に倒す
- 腰を浮かして、前後左右に動かす
- ボールを転がし、ツボを刺激する
お尻全体にボールを転がし、痛みがある場所を探しましょう。お尻のマッサージは片側1分にとどめ、やり過ぎに注意することが大切です。長くマッサージすると筋肉を傷めたり、骨盤が歪んだりする恐れがあるため、気をつけましょう。
臀中(でんちゅう)を押すと痛い原因は?
ツボの場所を押したとき、痛いと感じる人もいるのではないでしょうか。臀中を押すと痛い原因や受診する診療科目、受診する目安について解説します。
老化や運動不足の可能性も
臀中を押すと痛い主な原因は、老化や運動不足です。他にも以下のような原因が挙げられます。
- 老化
- 運動不足
- 長時間の座りっぱなし
臀中のツボを押すと痛い場合、主な原因は老化や運動不足です。老化は30代から始まっているといわれています。老化や運動不足によりお尻の梨状筋が硬くなると、臀中をマッサージしたときに痛みがちです。
デスクワークやパソコン作業による長時間の座りっぱなしでも、臀中のツボを押すと痛い場合があります。座りっぱなしが続くと臀部の筋肉が血行不良になり、凝り固まってしまうからです。
松谷綾奈先生
鍼灸師
座っている時に足を組んだり、片足重心で立ったりすることもお尻の筋肉のコリに左右差が出るのでなるべく控えましょう。
病院は何科で受診すべき?行く目安は?
生活に支障があるほどの激痛がある場合は、整形外科を受診しましょう。整形外科では問診に合わせて診察をします。さらに正確な診断と適切な治療のために、レントゲンやCT検査などが行われるケースもあります。
- 片側のお尻だけでなく両側が痛む
- お尻だけでなく足も痛む
- 10分以上の歩行がつらい
- 3日以上痛みが続く
- 基礎疾患や他の症状もある
- 生活に支障があるほどの激痛
病院に行く目安は症状が悪化したり、3日以上痛みが続いたりする場合です。単なる筋肉痛ではなく、他の病気が理由で痛んでいるケースもあります。自己判断しないで、少しでも不安があれば病院を受診しましょう。
臀中(でんちゅう)のツボで下半身の冷え性を予防しよう
臀中は下半身の冷え性や下半身太りの解消が期待できるツボです。運動不足や長時間の座りっぱなしで下半身の冷え性が気になるときは、臀中のツボをマッサージして凝りをほぐしましょう。
松谷綾奈先生
鍼灸師
末端の冷えはもちろん、内臓からくる冷えも骨盤内に入る神経が多く通っている仙骨の周りを温めるほうが、内臓を温めることにつながります。
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