前立腺肥大症に効くツボ5選|鍼灸治療が効果的?原因・治療法も
頻尿がきっかけで、中年男性が気にすることの多い「前立腺肥大症」にはツボ押しや鍼灸治療が効果的です。この記事では、前立腺肥大症に効くツボや押し方を紹介します。また注意点や鍼灸・漢方治療など治療方法についても解説するので参考にしてください。
目次
前立腺肥大症にはツボが効く?
前立腺の病気でもっとも多い前立腺肥大症は、男性が年を重ねるにつれ増える病気です。前立腺肥大症は、鍼灸による経穴(ツボ)の刺激や漢方の飲用て対処することができます。ここでは、前立腺肥大症の改善に効くツボや、具体的な症状について紹介します。
前立腺肥大症に効くツボ5選
前立腺肥大症は、加齢によって前立腺が肥大し、排尿障害が起こる病気です(※1)。排尿障害は、大きく肥大した前立腺が尿道を圧迫して起こる機械的閉塞と、加齢によって交感神経が過敏になり、前立腺の筋肉が過剰に収縮して尿道を圧迫する機能的閉塞の2つの原因があげられます。
前立腺肥大症による排尿障害は、経穴(ツボ)を指圧したり、鍼灸で温めて刺激したりすることが対処療法として効果的です。ここでは、前立腺肥大症に効く経穴(ツボ)を5つ紹介します。
①中極(ちゅうきょく)
中極(ちゅうきょく)のツボは、おへそから指4、5本分下にあります。腎機能を高める作用があり、泌尿器系の症状に効くといわれている経穴です。前立腺の肥大が進むと、中極を鍼灸などで刺激した際に痛みを感じる場合があります。
中極のツボを押す際は、おへそから4、5本分下の位置を両手の人差し指から薬指の指でゆっくり力を入れるように刺激しましょう。仰向けに寝て、お灸をすえることもセルフケアとして有効です。
松谷綾奈先生
鍼灸師
中極は腎機能の働きを高める効果が高く、泌尿器症状の改善に非常によく使われます。前立腺の肥大が始まっているときに中極を押すと尿道口に軽い痛みが感じられます。 頻尿には中極を押すより、温める方が効果的です!
②膀胱兪(ぼうこうゆ)
膀胱兪(ぼうこうゆ)は名前の通り、前立腺肥大症の症状である頻尿や排尿時の残尿感、頻尿など膀胱に関係する症状に効くツボです。腰回りにあるツボで、ウエストの細い部分から指2本分下、背中の中心から指2本分両外側にあります。
両腰に手を当てて、膀胱兪の位置を探し、親指の腹で5秒10セットを目安に両側同時に刺激しましょう。
③上髎(じょうりょう)
上髎(じょうりょう)は腰回りの血行を促すツボで、男性の場合は前立腺肥大症、女性の場合は生理痛や子宮内膜炎に効くツボといわれています。お尻の上部、仙骨のくぼみ部分に左右対称にあります。
上髎を刺激する際は中指の腹で5秒程度ゆっくり刺激を加えます。指圧が難しい場合は、貼るタイプのお灸などで刺激を加えるのもいいでしょう。
松谷綾奈先生
鍼灸師
上髎は腰周りの血行を促す働きがあり、冷えに対しても有効です。腰の血行を促すため、前立腺肥大症の改善に対しても役立つ可能性があります。
④胞肓(ほうこう)
胞肓(ほうこう)も膀胱兪(ぼうこうゆ)同様、排尿障害などの泌尿器系に効くツボで、前立腺肥大症の症状である頻尿や排尿しにくいといった症状に効果が期待できます。胞肓は仙骨の上から2つ目のくぼみから指4本分両外側にあるツボです。
上髎(じょうりょう)と同様に、親指の腹で両側を同時に5秒程度ゆっくり刺激を加えます。10回程度繰り返し刺激をしましょう。
⑤太衝(たいしょう)
太衝(たいしょう)は足の甲にあるツボで、太衝がある足の肝経(かんけい)は生殖器に関係しています。気の流れを整える効果のある太衝は、加齢による自律神経やホルモンバランスの乱れといった前立腺肥大症の原因となる症状に効くといわれています。
足の甲の親指と人差し指の間の付け根にあるくぼみ部分に親指をあて、つまむようにツボを刺激しましょう。5秒程度痛気持ちいいと感じる力加減で圧を加えます。
前立腺肥大症の症状とは?
前立腺肥大症は、尿検査によって濁りや血尿の有無、尿出る勢いや排尿にかかった時間を数値化して診断されます。
- 排尿時の残尿感
- 尿意切迫による尿漏れ
- 頻尿
- 性機能障害
前立腺肥大症は加齢による男性ホルモンのバランスの変化や食生活など生活習慣の乱れによる肥満や高血圧が発症の原因といわれています。
前立腺肥大症を改善するには、日ごろから適度な運動やマッサージなどで身体の血液循環を良くすることが重要です。
前立腺肥大症で注意すべきことは?
前立腺肥大症は加齢によるホルモンバランスの変化のほか、食生活や日常の過ごし方が原因で発症する可能性があります。前立腺肥大症の予防として主に注意すべきことを3つ紹介します。
アルコールや刺激物の過剰摂取を控える
アルコールや塩辛いためもの、辛い食べ物などの刺激の強い食事は、前立腺を充血させ、むくみの原因となります。アルコールを摂取する場合は、水も同量摂取する、減塩の食事を意識するなどの工夫をしましょう。
適度な運動を心がける
運動不足は身体のほか、前立腺のむくみも引き起こします。適度な運動は全身の血行を促し、むくみの改善につながるため、ストレッチやスクワットなどの軽い筋肉トレーニングなどを無理のない範囲で継続しておこないましょう。
下半身を冷やさない
下半身の冷えは頻尿を引き起こすだけでなく、血行不良により前立腺肥大症の症状を悪化させてしまう可能性があります。冬場は肌着を一枚増やすなど下半身を冷やさない工夫をしましょう。
前立腺肥大症の治療方法は?
前立腺肥大症は症状によってストレッチやツボ押しなどのセルフケアだけで症状が改善することもあれば、状態によっては医療機関で手術が必要になる場合もあります。いずれにしても自己判断はせず、前立腺肥大症の症状がある場合は医療機関を受診しましょう。
①骨盤底筋体操
頻尿や尿漏れの症状がある場合、骨盤底筋を鍛えることで尿漏れなどの症状を改善できる可能性があります。ここでは、骨盤底筋を鍛える方法を紹介します。
- 仰向けに横になり膝を立てる
- 両膝を肩幅程度にひらく
- 肛門に力を入れたり緩めたりを3回程度繰り返す
- 肛門にぎゅっと力を入れた状態で3秒キープ
- 5回程度繰り返す
4の肛門を締める動作はゆっくり徐々に力を入れるようにおこなうとより効果的です。力を入れる際には背中が浮かないように注意しましょう。
松谷綾奈先生
鍼灸師
毎日朝晩行なうのがおすすめです。その局所部位を収縮することで前立腺に対して連鎖的な刺激反応を起こさせ、血行を促していきます。
②鍼灸治療
鍼灸治療は、排尿時の残尿感などの排尿障害の対処療法として高い効果が期待できます。ツボによってはホルモンバランスや自律神経を整えることもできるため、自分での指圧ではなかなか効果が実感できない場合は、治療院などの鍼灸治療をおこなえる施設で治療しましょう。
③漢方治療
前立腺肥大症の主な症状である頻尿や残尿感などは尿路の不定愁訴ともいわれ、東洋医学では漢方治療を用いて治療をおこないます。尿路の不定愁訴には、「八味地黄丸」という漢方が用いられることがあります。
ただし、漢方薬を選ぶ際は自己判断で行わず、専門家の意見を聞いて選ぶようにしましょう。
④病院で手術の場合も
前立腺肥大症が重症化すると、尿道が肥大した前立腺でふさがれてしまい、排尿ができない状態になり、尿毒症を併発する可能性もあります。そのような場合は、病院で手術が必要です。排尿時に違和感がある場合は、過信せず、まずは医療機関を受診しましょう。
前立腺肥大症に効くツボ押しで頻尿を改善しよう
前立腺肥大症には鍼灸や指圧でのツボ押しが効果的です。食生活や日ごろの運動など、生活習慣とあわせて、ツボ押しを習慣化させて、前立腺肥大症を予防・改善しましょう。
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