四十肩・五十肩に効くツボ5選|腕が上がらない時にやってはいけないことも紹介

「四十肩・五十肩で腕が上がらない」とお困りですか?今回は四十肩・五十肩に効くツボの場所や押し方を紹介します。他にも、四十肩・五十肩の治し方ややってはいけないことも紹介するので、参考にしてください。

専門家監修 |鍼灸師 横内稚乃先生
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兵庫県出身。明治鍼灸大学(現在「明治国際医療大学」)卒業。鍼灸師柔道整復師、整体師。2004年に大阪府茨木市で「Access Health &...
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兵庫県出身。明治鍼灸大学(現在「明治国際医療大学」)卒業。鍼灸師柔道整復師、整体師。2004年に大阪府茨木市で「Access Health & Beauty稚乃針灸整骨院」を開業し現在に至る。美容鍼灸や小顔矯正、骨盤矯正などの施術が人気の美容専門の鍼灸整骨院で、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などの多数のメディアに取り上げられている。2021年に電子書籍「美容鍼灸師が教える1分小顔ツボ:すき間時間にできる、小顔テク (キレイ綺麗出版) Kindle版」を出版。【その他の所有資格】メンタル心理カウンセラー、エステティシャン、ブライダルプランナー、整理収納アドバイザー、料理教室の開業権

目次

  1. 四十肩・五十肩で腕が上がらない...!
  2. 四十肩・五十肩に効くツボ5選
  3. 肩貞(けんてい)
  4. 陽池 (ようち)
  5. 肩井(けんせい)
  6. 臀臑(ひじゅ)
  7. 足ツボ(四十肩・五十肩点)
  8. 四十肩・五十肩に効くツボの効果的な使い方
  9. ツボの押し方・コツ
  10. セルフお灸の方法
  11. 四十肩・五十肩の痛みを和らげる方法は?
  12. 温湿布を貼る
  13. ストレッチ・マッサージを行う
  14. 安静にする
  15. 四十肩・五十肩のときやってはいけないこと
  16. 急性期に患部を冷やす
  17. 痛みがあるのに腕を動かす
  18. 痛みがある方の肩を下にして寝る

四十肩・五十肩で腕が上がらない...!

五十肩でお困りですか?五十肩は、原因がはっきりしない肩周りの炎症の総称で、正式名は「肩関節周囲炎」です(※1)。四十代で症状が出れば四十肩、五十代では五十肩と呼ばれます。四十肩・五十肩が自然に治るには数ヶ月から2年ほどかかるといわれています。

つらい痛みなどの症状を和らげる方法のひとつとして、ツボ押しがおすすめです。この記事では四十肩・五十肩に使える五つのツボと、四十肩・五十肩の治し方について解説します。

四十肩・五十肩に効くツボ5選

四十肩・五十肩の痛みや違和感への対処法としてツボ押しがおすすめです。ここでは四十肩・五十肩で痛みや違和感があるときに使える五つのツボを紹介します。

肩貞(けんてい)

肩貞は、肩こりや五十肩に使われるツボで、腕の付け根にあります。腕を下ろした状態で片方の手を反対側の脇の下へもっていき、背中側に2センチほど上がったところを押してみて痛い部分を探してください。

五十肩で動きが悪くなった肩周りの筋肉をほぐすのに役立ちます。

横内稚乃先生

鍼灸師

肩貞のツボは四十肩・五十肩の症状が両肩にある場合は非常に押しにくい場所にあります。1人で片方の手で押しにくい時は、家族の方や友人、職場の同僚の方に肩貞のツボの場所を教えて押してもらうと良いでしょう。

五十肩・肩こりや巻き肩の改善には肩貞(けんてい)のツボが効果的!位置や押し方も解説

陽池 (ようち)

陽池は、手首の甲側にあるツボです。手の甲の小指と薬指の間を手首に向かってなぞっていき、指が止まるくぼみを探してください。五十肩の原因のひとつとされる血行不良を改善し、筋肉をほぐす効果が期待できます。

血行不良の冷えには陽池(ようち)のツボが効く!位置・効果や押すと痛い原因も

肩井(けんせい)

肩井は、五十肩や肩こりに伴う痛みに使えるツボです。肩の筋肉が盛り上がっている部分にあります。反対側の肩に自然に手をおいた時、中指が当たる部分が肩井です。肩井の下には太い血管が通っていて、血行促進効果が期待できます。

肩井(けんせい)は肩・頭など全身に効く万能のツボ!効果・効能や押し方も解説

臀臑(ひじゅ)

臀臑は、三角筋の先端にあり、五十肩や肩こりに効果があるツボです。肩先から二の腕の外側を親指方向になぞっていくと凹んでいる部分がありますので探してください。緊張した肩まわりの筋肉をほぐし、痛みを和らげるのに役立ちます。

臀臑(ひじゅ)のツボが肩・腕の痛みに効く!効果・場所や押し方を解説!

足ツボ(四十肩・五十肩点)

足ツボの四十肩・五十肩点は、薬指と小指の間から少し下がったふくらみに位置します。痛みのある肩と同じ側の足のツボを押しましょう。血行が促進されて症状の緩和が期待できます。

四十肩・五十肩に効くツボの効果的な使い方

不調を感じたとき、ツボ刺激は自分で手軽にできる対処法のひとつです。ここでは四十肩・五十肩の症状を和らげるための、より効果的なケアの仕方とコツを紹介します。

ツボの押し方・コツ

ツボ刺激には、指圧する、さする、温めるなどの方法があります。中でも指圧は家庭で簡単にできるのでおすすめです。ここではツボの押し方のコツを解説します。

ツボ押しのコツ
  • 強く押しすぎない
  • 息を吐きながら行う

押す力が強すぎると、押した部分に炎症を起こしたり、皮膚を傷つけたりする恐れがあります。痛気持ちいい程度を意識して行いましょう。また、ツボ押しはリラックスしている時に行うと効果が高いといわれています。

息を吐いているときには副交感神経が優位になりますので、呼吸に合わせて指圧しましょう。

セルフお灸の方法

ツボは温めることで血行が良くなり、凝り固まった筋肉をほぐす効果が期待できます。家庭灸を活用すれば自分で簡単にお灸を据えることができます。ここではセルフお灸のやり方を紹介しますので参考にしてください。

セルフお灸の手順
  1. ツボの位置を確認してペンで印を付ける
  2. 家庭灸の台座のシールを剥がす
  3. 筒の先端に火をつける
  4. ツボに貼り付ける
  5. 5分ほどしたら剥がす

火傷を防ぐため、必ず筒を上に向けて使用してください。お灸の温熱効果は5分ほど続きますが、ピリピリとした刺激を感じたらすぐに外しましょう。

四十肩・五十肩の痛みを和らげる方法は?

四十肩・五十肩になると肩や腕に痛みが出て動かしにくく、日常生活に支障が出てしまうこともあります。ここでは、四十肩・五十肩の痛みを取るためにできる、ツボ押し以外の対処法を紹介します。

温湿布を貼る

四十肩・五十肩の痛みの原因のひとつは血行不良です。温湿布を使って肩を温めて血行を良くすることで、痛みを和らげる効果が期待できます。

横内稚乃先生

鍼灸師

温湿布で血行を良くする効果は期待できます。ただし、五十肩の患部に熱を持っている急性期は貼るのを控えて冷湿布にしてください。炎症が広がってしまう可能性があるからです。

ストレッチ・マッサージを行う

慢性期に入っていれば、無理のない範囲でのストレッチやマッサージを行うことができます。固まってしまった筋肉をほぐすのに効果的です。ここでは肩周りの血行を良くするストレッチを紹介します。

肩の血行を良くする振り子体操
  1. 片手を椅子の背などについて前かがみになる
  2. もう片方の手の力を抜いて下に垂らす
  3. 前後左右に10回から20回程度小さくゆらす

痛みが無ければ、円を描く動きを加えてみましょう。また、水を入れたペットボトルなどを活用して負荷を加えてもいいでしょう。無理のない範囲で行ってください。

安静にする

四十肩・五十肩の症状が出てからの数カ月間を急性期と呼びます。急性期は最も痛みと炎症が強い時期ですので、無理に動かさず安静にすることが重要です。

横内稚乃先生

鍼灸師

温湿布はトウガラシエキスが含まれている場合が多く、肌が弱い方はかぶれやすいので注意が必要です。温湿布の代わりに電子レンジ等で温めた蒸しタオルで約1分患部を温めるのもおすすめです。

四十肩・五十肩のときやってはいけないこと

四十肩・五十肩は肩こりと間違えやすいです。四十肩・五十肩は肩の炎症、肩こりは筋肉疲労が原因で治し方も異なります。ここでは四十肩・五十肩の症状が出ているときにやってはいけないことについて解説します。

急性期に患部を冷やす

患部を冷やすと血行が悪くなり、痛みが強くなりやすいです。寝ているときに痛みが強くなる場合には、就寝時のエアコンによる冷えにも注意しましょう。

痛みがあるのに腕を動かす

四十肩・五十肩は肩周囲に炎症を起こしている状態です。痛みが強いときに無理に動かすと症状を悪化させるおそれがあります。特に急性期には安静に過ごすようにしましょう。

痛みがある方の肩を下にして寝る

四十肩・五十肩は寝ているときに痛みが出ることもあります。痛い方の肩を下にして寝ると、負担がかかって症状が悪化してしまうこともあるので注意しましょう。

四十肩・五十肩が心配な方は整形外科へ

四十肩・五十肩は原因のはっきりしない肩の痛みの総称です。自然に治る場合もありますが、痛みがなくなるまで数ヶ月から2年と長い期間を要します。また、肩や腕が痛む怪我や病気は多く、四十肩・五十肩とは原因や治し方が違う場合もあります。

四十肩・五十肩を早く治すには、なるべく早く医療機関で診断を受け、正しく対処することが大切です。肩に違和感や痛みを感じたら、まずは整形外科を受診しましょう。

横内稚乃先生

鍼灸師

就寝時に冷房などで間接的に患部を冷やすのは控えた方が良いです。ただし、急性期に五十肩の患部に炎症があり、熱を持っている場合は冷やした方がよい場合もあります。自己判断が難しい場合は、かかりつけの整形外科等へすぐに受診するか、安静にするのがおすすめです。

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