生理痛・冷え性には三陰交（さんいんこう）のツボが効果的！男性にも効く？場所や押し方も

東洋医学では血と気の流れを「経絡」と呼び、経絡に沿って「経穴」（ツボ）が存在しています。三陰交は、足の内側を通る「脾経」「腎経」「肝経」という3つの経絡が交わるところにあるツボです。3つの経絡が交わることから、「三陰交」と名づけられています。

三陰交にどのような効果があるのか、場所や見つけ方、ツボの押し方を紹介します。

私達の体に数多く存在するツボを、自分で正確に位置を見つけるのは難しいと感じていませんか。生理痛や更年期障害に効くといわれている三陰交の位置や見つけ方を紹介します。

三陰交は、ふくらはぎの内側にあります。内くるぶしから上に指4本分の場所です。三陰交は、骨と筋肉の境目にあります。

自分の内くるぶしの一番高いところをに小指を置き、ふくらはぎに指4本をそろえて当てます。三陰交は人差し指が当たっているところで、脛骨の後ろ側の際にあります。

三陰交は、どのように刺激するのがよいのでしょうか。三陰交の押し方を紹介します。

三陰交の押し方は、指で骨の際をえぐるように押します。少し痛いぐらいの強さが良いでしょう。三陰交を押すと痛いと感じるときは、蒸しタオルやドライヤーで温める方法もおすすめです。お灸やカイロ、足湯で温める方法も良いでしょう。

三陰交は、肝経・腎経・脾経の3つの経絡が交わるところにあるツボです。3つの経絡はそれぞれ、肝は生殖器、腎は性機能、脾は消化器系全般にかかわります。そのため、以下のように消化器や栄養の調節、排泄や生殖器、子宮や卵巣に働きかけるツボなのです。

三陰交が特に効くといわれる効果としては、不妊、生理痛、冷え性が挙げられます。三陰交は女性に役立つツボといわれているものの、男性の冷え性にも効果的です。三陰交の効果について、くわしく説明します。

三陰交は、不妊に効くといわれています。三陰交には下半身、特に子宮の血行を促進させる作用があるからです。血流が改善されると子宮や卵巣に必要なホルモンが運ばれ、月経サイクルや卵子の成長に良い影響を与えます。そのため、不妊改善に効果が期待できます。

三陰交には子宮縮小の作用もあるため、妊婦の場合は注意が必要です。三陰交を刺激するのは、妊娠5ヶ月以降の安定期に入ってからにしましょう。

三陰交の効果・効能には、生理痛の緩和もあります。生理痛とは生理中に下腹部が痛いと感じる、女性特有の症状です。三陰交を押すと全身の血行を促進させ、ホルモンバランスを整えることができます。

ひどい生理痛の人は、生理前の3日前から三陰交にお灸を据えましょう。下腹部の痛い症状が緩和されるといわれています。

冷え性にも、三陰交が効果的です。東洋医学では冷えの原因を消化器の不調、水分代謝の低下、生理機能の低下と考えます。三陰交は3つの経路を同時に刺激させられるツボなので、3つの原因を同時に改善できます。そのため、三陰交は冷え性に効果が期待できるのです。

また、東洋医学では逆子も母体の冷え性が影響していると考えられています。「逆子のお灸」という言葉があるように、お灸で足を温めるとお腹の中で胎児が反応して逆子を解消できるという施術もあるのです。

冷え性は女性はもちろん、最近では男性でも増えています。三陰交は温めるだけでも効果が期待できるため、冷え性の人には三陰交が隠れる長さのソックスやレッグウォーマーの着用がおすすめです。

三陰交は消化器、肝臓、腎臓などの働きを助けるとともに、女性特有の症状には欠かせないツボです。さまざまな効果が得られるので、三陰交のツボ押しを習慣にして元気な毎日を過ごしましょう。

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