疲れ目や眼精疲労には攅竹（さんちく）のツボが効く！場所や押すと痛い原因も

攅竹（さんちく）は東洋医学の「足太陽膀胱経」という経絡にある、疲れ目や眼精疲労、三叉神経痛などに効果的なツボです。足太陽膀胱経は全身を巡る最大で重要な経絡です。

「攅」は集まること、「竹」は目の不自由な人を助ける竹杖のことを指し、「竹杖が集まるツボ」という意味で「攅竹」と名付けられました。

長時間のパソコン作業やスマートフォン操作で疲れ目や眼精疲労がある人や、三叉神経痛のある人は攅竹の位置を覚えておきましょう。攅竹の位置と見つけ方を解説していきます。

攅竹は眉毛の内端陥凹部にあります。左右の眉毛の内側にある小さなくぼみです。くぼみが小さいため見つけるのが難しいという人もいるでしょう。

眉頭の辺りを触って少しへこんでいる部分を探しましょう。なかなか見つけられない人は、目頭内端から鼻筋に沿って指を真上に動かします。押したときにジーンとした痛みを感じる場所が攅竹です。

攅竹はセルフケアがしやすいツボです。目の疲れを感じたときに簡単にできる押し方を紹介します。

前かがみになって頭の重さを乗せることがポイントです。指の腹でツボを押し上げるように押す方法もありますが、「力の入れ具合がわからない」という人もいるでしょう。今回紹介した方法は、力が入りすぎることなく「痛いけれど気持ちがいい」強さでツボを刺激できます。

キープをしている間は、呼吸を忘れないようにしましょう。攅竹は禁灸穴と呼ばれお灸を据えることのできないツボのため、指圧や鍼治療で刺激をします。

攅竹は、目の疲れや継続する目の痛みなどの眼精疲労に効果的です。その他にも三叉神経痛や鼻炎、顔のむくみ改善など、以下のようにさまざまな効果が期待されています。

攅竹がこれほどたくさんの症状に効果的なのは、攅竹が属している経絡が関係しています。攅竹が属している足太陽膀胱経という経絡は、背部の脊椎を左右に流れています。

その部分のツボは自律神経を介して五臓六腑のすべてに影響を与えるのです。特に効果があるといわれる症状を紹介します。

攅竹は疲れ目や眼精疲労などの眼の諸疾患の改善に効果が期待できます。目は膀胱経の経絡に所属する器官のため、攅竹を刺激すると疲れ目や眼精疲労などに効果的です。攅竹を押した後は目がすっきりし、視界が明るくなったと感じる人もいます。

パソコン作業やスマートフォン操作などで普段から目を酷使している人は、自覚症状がなくても攅竹を押してケアをしましょう。

三叉神経痛に悩む人にも攅竹はおすすめのツボです。三叉神経が圧迫されることで、顔面に強い痛みを感じます。三叉神経の出入り口になっている攅竹を指圧することで、神経を圧迫する筋肉をほぐし三叉神経痛を和らげます。

頭痛がつらいときにも攅竹を押しましょう。頭痛の原因は目の疲れや自律神経の乱れが考えられます。膀胱系の経絡に属する攅竹を押すと、筋肉の緊張をほぐすとともに精神的緊張がほぐれ自律神経を整えてくれます。心も体もリラックスすると頭痛も和らぐでしょう。

攅竹を押すと痛みを感じるのはなぜでしょうか。ツボの痛みは一般的に該当する器官に不調を抱えている可能性があるといわれています。攅竹を押すと痛いのはなぜなのか、その原因を3つ紹介します。

攅竹を押して痛い理由、1つめは「目が疲れている」です。攅竹を押したときに「気持ちいい」と感じる部分がなく、少し押しただけでも痛みがある場合には目が疲れていることが考えられます。

度の合っていないコンタクトレンズや眼鏡の使用、長時間のパソコン作業やスマートフォン操作をしている人は極度の眼精疲労になっている可能性があります。

攅竹を押して痛い理由、2つめは「押し方に問題がある」ことが考えられます。ツボ押しのコツは「痛いけれど気持ちがいい強さで押す」ことです。痛ければ効果があると勘違いをして力を入れすぎている可能性があります。

攅竹を押して痛い理由、3つめは「血流が悪い」です。首こりや肩こりがある人は、首・肩・太腿の筋肉がこり固まっている可能性があります。症状に心当たりがある場合には、ストレッチで筋肉をほぐすと血流も改善されるでしょう。

攅竹は目の疲れをはじめとした眼の諸疾患や三叉神経痛などに効果的なツボです。セルフケアしやすいツボですので、気が付いたときに押してつらい症状を改善しましょう。

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