「風市（ふうし）」のツボは太ももの外側の痛みに効く！場所や押し方も

風市（ふうし）は頭や耳、視力などに関わる少陽胆経に属するツボです。東洋医学で「市」には集まるという意味があり、風市は風気が集まるところを指しています。風市の効果や場所についてくわしく解説します。

風市は脚の痛みやだるさに効果があるといわれるツボです。脚やせのツボとしても知られ、下肢の悩みに幅広く効果を期待できます。風市の主な効果を紹介します。

風市は靱帯の際にあるため、ほぐす効果には脚の筋肉や腱の柔軟が期待できます。そのほか、疲労感やしびれ、麻痺など血行が促進されて得られる効果も風市にはあるといわれています。属する少陽胆経は頭部に作用するため、めまいや耳鳴り、頭痛にも用いられるツボです。

主に脚の不調に効果があるとされる風市は、どこにあるツボなのでしょうか。腰痛や冷えなど、身近な悩みに対応する風市の場所と見つけ方を紹介します。

風市は太ももの外側に位置します。直立し腕を下ろした姿勢で、手の中指の先があたる場所が風市です。太ももの外側にある、骨盤前後の筋肉をつないでいる腸脛靱帯の後ろの際にあります。

風市を見つけるときは、まっすぐ立ち「気をつけ」の姿勢を取ります。手の中指の先があたる場所で、靱帯の後ろ側の際にある押すと痛いところが風市です。

風市の簡単な押し方を紹介します。立ったままでもできる風市のツボ押しは、座って行うことでより力の加減がしやすいためおすすめです。

風市は3秒かけて押し、3秒かけて離しましょう。痛みを感じても、呼吸を止めないように意識してください。深呼吸しながらゆっくりと押すのがポイントです。

風市は押すと痛みを感じやすいツボです。そのため、風市を押して痛いからといってやみくもに不安がる必要はありません。ただし、単純なツボの痛み以外にも痛いと感じる原因はあります。風市を押して痛いときに考えられる要因について解説します。

風市を押したときに痛みを感じたら、度合いや直前の行動次第でけがやむくみなどの可能性を疑いましょう。風市が痛いときに考えられる原因には以下のようなものが挙げられます。

風市が位置する脚は、もともと老廃物が溜まりむくみやすい部位です。老廃物が溜まった状態ではこりができ、刺激が加わると痛みを感じやすくなります。太ももの筋肉を酷使し、筋肉痛や肉離れを起こすことも圧痛の原因のひとつです。

肥満や背骨の疾患、体を締め付けることで神経が圧迫されると、外側大腿皮神経という太ももの表面を走る神経を圧迫ししびれや痛みを引き起こします。軽度のけがや神経の圧迫は、自身では気付きにくいこともあるため見極めが肝心です。

風池を押して痛みがあり、ほかの症状もあるようなら整形外科の受診をおすすめします。受診の目安は以下の通りです。

むくみや筋肉痛など、セルフケアでの改善が見込まれる場合はしばらく様子をみてもかまいません。ただし、悪化したり痛みが強かったりするなら病院を受診しましょう。特に歩けないほど痛みが強い場合や、内出血や腫れがある場合は適切な治療を受ける必要があります。

風市は脚の痛みや脚やせに効果が期待できるツボです。麻痺や関節痛など、脚の悩みに幅広く対応し、押しやすい場所にあるためセルフケアにおすすめです。脚だけでなく腰の痛みも軽減する風市のツボを活用し、不調を改善しましょう。

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