委中（いちゅう）は膝の痛み・坐骨神経痛・足のむくみに効くツボ！場所や押すと痛い原因も

「委」はゆだねる、屈するという意味があり、膝を曲げた(屈した)ときに、真ん「中」に位置しているツボということが名前の由来です。

東洋医学において、体のさまざまな症状を4つのツボで主治する「四総穴」というツボがあります。委中はその優れたツボである四総穴の1つで、腰部と背部を司るツボです。

委中は見つけやすく、自分でマッサージしやすい場所にあるツボです。詳しい位置や見つけ方について紹介します。

膝の裏側にあるへこみの真ん中に位置しています。左右の脚それぞれに存在します。

足まで写る鏡を背にして、膝を軽く曲げてください。膝裏に入る横シワの線のちょうど真ん中に位置しています。押してみて響く、痛気持ちいいと感じる場所が委中です。

委中は自分で押しやすい場所にあるツボです。簡単にできる押し方を紹介しますので、背中や腰、下肢に不調を感じたらマッサージを行いましょう。

※空腹時や飲酒後、妊娠中、血圧上昇時、体調不良のときはツボ押しを避けましょう

ツボを押し上げながら押し込むと、より強く刺激を与えることができます。押しながら前後に揺らすときは、ずらしつつ周辺の場所もマッサージしてください。少し痛いなと感じる場所を、念入りに押しましょう。少し痛いのではなく、激痛を感じる場合は中止してくだい。

委中は腰や背中の諸症状に効能が期待できるツボです。膝に位置するツボなので、以下のように膝やふくらはぎの悩みの改善にもつながります。

特に効く効果として、腰痛や坐骨神経痛、変形性膝関節症、ふくらはぎの痛み・ひきつりについて、詳しく紹介します。

委中は、腰から始まる神経が通っているライン上に位置するツボです。委中を押すことで、その神経に刺激を与え、関連する筋肉の拘縮を緩ませて、血液の循環を促進します。血行を良くすることで、痛みの緩和や予防が期待できます。

筋膜や筋肉は全身で繋がっており、上手くバランスを取り合っていますが、そのバランスが崩れると腰に大きな負担がかかるのです。委中を刺激して筋肉を緩め、血行を促進することが、腰痛や坐骨神経痛の予防にも繋がります。

膝の不調に起因する腰痛に、特に効くといわれますが、全てのタイプの腰痛に効果が期待できるツボではありません。激痛が走る場合や慢性化している場合は、医療機関を受診しましょう。

膝の裏は、気の流れ・血の流れが滞りやすい場所です。委中を刺激することで、気血の流れの停滞をスムーズにします。血行が良くなり、筋肉を緩め、痛みを和らげます。ツボを押すことや、膝を曲げることが辛い状態のときは、お灸での刺激もおすすめです。

ふくらはぎのきひつりは「こむら返り」とも呼ばれ、ふくらはぎの筋肉が、異常な緊張状態となり、激痛を伴う症状です。大きな原因の1つである血行不良を、委中を刺激することで改善して、痛みを緩和します。

一般論的にツボを押すと痛い理由は、対象の臓器や器官に不調を抱えていることが原因だといわれます。委中の場合は、背中や腰、下肢に疾患を抱えている可能性があります。症状が長く続く場合や、激痛が走る場合は、すみやかに医師に相談しましょう。

委中は膝を曲げたときに、膝裏に入る横シワの、ちょうど真ん中に位置するツボです。筋肉の緊張をほぐし、血行を促進して、腰や背中、下肢の不調に効果が期待できます。

押しやすい場所にあるツボです。セルフマッサージを行い、血の流れを良くして、予防に役立てましょう。

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