脇の下の淵腋（えんえき）のツボは胸が痛いときにおすすめ！効果や場所を解説！

東洋医学で「陽」の中でも「足の少陽胆経」に属する「淵腋（えんえき）」は、漢字の通り、腋にあるツボです。「淵」は深い溝の意味を持ち、「腋」は漢字の通り腋の下を意味しています。この記事では淵腋のツボの効果や場所について詳しく解説します。

淵腋は全身のエネルギーバランスを調整する胆経という経絡上にあるツボのため、呼吸器系の不調以外にも以下のようなさまざまな症状や効果が期待できます。

淵腋は胆経に属するツボのため、胆経の経絡上のツボを刺激することによって所属機関である消化器不調の改善を促します。消化不良や胃酸過多などの消化器系の不調にも淵腋は効果的といえるでしょう。

また、淵腋のツボは、乳腺付近にあるため、刺激をすることで血行を促してハリを与え、バストアップも期待できるのです。

淵腋のツボは脇の下付近で自分でも押しやすい位置にあります。ここでは、淵腋の位置や見つけ方について詳しく解説します。

淵腋のツボは、腋から指幅4本分下とバストトップから外側に水平上の位置の交差した場所にあります。バストトップの水平上には天渓（てんけい）というツボもあり、天渓よりも腋側にあるのが淵腋です。ツボを押す際は間違えないように注意しましょう。

淵腋を見つける際は、腋から指幅4本分の位置を親指で抑えておき、反対側の手の人差し指から薬指をバストトップから水平に腋側へずらして親指と交わったところを取ると簡単に見つけることができます。

淵腋は自分で指圧できる位置にあるため、セルフケアとして取り入れやすいツボです。淵腋のツボの押し方とポイントを紹介します。

淵腋はリンパ節や乳腺が近く、特に痛みを感じやすいため、力まず優しい力加減で指圧しましょう。ツボ押しの効果をより高めるため、お風呂上りなど血行が良くなっている状態で行うことがポイントです。

淵腋を押して痛いと感じる場合、淵腋のツボが関係する消化器系や呼吸器系が弱っている可能性があります。ここでは、淵腋が痛いと感じるその他の原因や病院受診の目安について解説します。

淵腋のツボを押して痛いと感じる原因は、消化器系や呼吸器系の不調のほかにもさまざまな原因が考えられます。痛みを感じるその他の原因は以下の通りです。

高血圧や神経痛の人は、淵腋を押すと圧痛を感じることがあり、これらの症状に淵腋を使うことがあります。また、淵腋のツボの付近にはリンパ節や乳腺があるため、風邪症状や月経前、婦人科疾病による乳腺の張りがある場合にも痛いと感じる場合があります。

淵腋を押して痛みが強い、何もせずとも痛いという場合は、治療が必要な病気が隠れている場合もあります。セルフケアだけで症状が良くならない場合は以下を目安とし、病院を受診しましょう。

淵腋のツボを押さずとも強い痛みがある場合、また、腫れやしこりを確認できる場合も病院受診の一つの目安です。女性で腫れやしこりを確認した場合は、産婦人科の受診をおすすめします。

また、転倒や打撲の心当たりがあり、腫れやむくみを感じる際には肋骨や筋肉が損傷している可能性があるため、整形外科を受診しましょう。

淵腋のツボは刺激をすることで胸周りの緊張をほぐし、呼吸をしやすくするため、呼吸器系の不調を抱えている人に効果的なツボです。その他にもバストアップやストレスによる消化器系の不調など多岐に渡って使えるため、セルフケアに取り入れましょう。

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