首の後ろの天牖（てんゆう）のツボは雨の日の頭痛に効く？場所や効果も

天牖（てんゆう）は、東洋医学では体に溜まった悪い血液を流すツボとして知られているツボです。「天」は人体の上部である頭部、「牖」は窓を意味します。頭部の窓から悪い血液や痛みを押し出すようなイメージから、この名前が付けられました。

では、天牖のツボにはどのような効果があるといわれているのでしょうか。

天牖は、主に肩こりを和らげるために効果的なツボですが、他にも以下のような効果が期待できます。

天牖は、のどぼとけの高さと胸鎖乳突筋の後ろ側を結んだ場所にあるツボで、大脳中枢に近い場所にあります。そのため、胸鎖乳突筋がこわばっていると、全身の筋肉のコリや緊張を引き起こすことがあるのです。

天牖に刺激を与えることで、首や肩の筋肉をほぐし、コリや自立神経失調による症状を緩和できます。

肩こりや頭痛に悩まされている人は、実際に天牖（てんゆう）を押してみましょう。ここでは、天牖のツボの位置や、見つけ方のコツについて紹介します。

天牖は、のどぼとけの高さで、胸鎖乳突筋（きょうさにゅうとつきん）の後ろ側にあるツボです。

天牖の見つけ方は、耳の後ろから鎖骨の内側にかけてつながっている胸鎖乳突筋という筋肉の後ろをなぞって持ち上げます。すると、あごの骨くらいの高さの場所に、くぼみがあります。くぼみを感じられない場合は、親指が自然に止まる場所を探してください。そこが天牖です。

天牖（てんゆう）は、仕事の空き時間などでも手軽に押すことができるツボです。天牖の押し方は、以下の手順を参考にしてください。

天牖はのどぼとけの近くにあるデリケートな場所にあります。そのため、強く押すと神経を圧迫したり筋肉を痛めたりすることで、逆に首に痛みが出てしまう可能性もあります。痛いと感じない程度の強さで、優しく刺激しましょう。

天牖（てんゆう）を押すと痛い場合は、頭痛や後頭神経痛、ストレスなどが原因として考えられます。特に、肩や首のこりから起こる緊張型頭痛が原因の場合が多いです。天牖は肩や首の筋肉をほぐすツボでもあるので、意識的に押すようにしましょう。

天牖を押したときに強い痛みを感じる場合は、以下の可能性もあります。

ストレートネックとは、パソコンやスマートフォンの見過ぎが原因で首の骨のカーブが失われ、首がまっすぐになっている状態のことです。

ストレートネックは首周辺に負担がかかりやすいため、胸鎖乳突筋など天牖周辺に痛みが起きやすくなります。

「天牖を押すと痛い」と感じる人は、以下の症状を目安に病院に相談しましょう。

上の症状がある場合、ストレートネックの悪化などが原因として考えられます。まずは整形外科に相談することをおすすめします。

放置すると自律神経に悪影響を及ぼし、めまいや頭痛などの体調不良が起きる可能性もあるので、つらい症状がある場合は早めに受診しましょう。

天牖（てんゆう）は、肩こりや頭痛を和らげるために効果的なツボです。目の疲れや耳の痛み、喉の乾燥を癒す効果も期待できるので、不調を感じた際は天牖を押してみましょう。天牖を押す際は、気持ち良いと感じる力加減で行ってください。

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