亜門（あもん）は後頭部の頭痛や自律神経に効く盆の窪のツボ！効果や場所を解説！

東洋医学において、亜門（あもん）は督脈に属するツボです。「唖(あ)」という、失語症などの言葉を話せない症状の人が、このツボを刺激することで再び話せるようになったという逸話から名前の由来がきています。

督脈とは、体の真後ろを巡る経絡です。「陽脈の海」と呼ばれ、器官でいえば脳の調整を司る経絡であり、生体の陽気を鼓舞させる作用があります。

亜門のツボを刺激すると首の凝りがほぐれ、血流が良くなることで頭痛を緩和します。ホットタオルなどで温めながらツボを刺激すると、さらに効果が高まるのでおすすめです。その他にも亜門はさまざまな症状に効果が期待できます。

亜門は首にあるツボのため、刺激することで首凝りを改善する効果が期待できます。首の血流を良くすることは、鼻水や鼻血、眼精疲労、顔のむくみの緩和を助けます。

また、首は自律神経が集中している場所です。亜門を刺激すると、自律神経のバランスが整い、ストレスによる舌が強ばって発音しにくいといった神経の症状や不眠を改善するといわれています。

亜門の詳しい位置や見つけ方について解説します。

亜門は首の付け根の真ん中に位置しています。後頭部の中心にあり、髪の生え際から指0.5本分ほど上の場所です。

亜門の見つけ方は、後頭部の真ん中のでっぱりの部分に人差し指と中指を当てて、首のほうへと指をすべらせていきます。指が止まるくぼみの部分が亜門です。

亜門のツボは自分でも押しやすいところに位置しています。頭痛などの不調を感じたら亜門のツボを押して、症状の緩和を助けましょう。簡単にできるツボ押しの方法を、動画も合わせて紹介します。

ツボを押し込むときは、上に向かってグッと押し上げてください。身体が温まっているお風呂あがりや、ホットタオルで温めながら行うと、さらに効果的です。

亜門のツボを押すと痛いと感じる場合、後頭部周辺の筋肉の炎症や骨の損傷を起こしている可能性があります。あまりに痛みがひどいときは、症状が悪化する危険性があるため刺激しないようにしてください。

亜門のツボを押すと痛いのは、対象の器官や臓器に不調を抱えていることが原因のひとつです。亜門のツボが痛む原因を紹介します。

後頭部にあるツボのため、その部分周辺の筋肉や骨が傷んでいるときは、刺激すると痛みを感じます。また、自律神経にも関係のあるツボのため、不眠や慢性的な頭痛などの不調を抱えていると痛む場合があります。

病院に行くべき目安や、行く場合は何科を受診すれば良いかを解説します。

安静にしていても痛い場合や、痛みがどんどん悪化している場合は、後頭部周辺の筋肉の炎症や骨の損傷を起こしている可能性があります。まずは整形外科を受診しましょう。

別の症状が併発している場合、不眠の場合は心療内科や精神科、頭痛であれば頭痛外来や脳神経内科など、その症状に合わせた科を受診してください。

亜門のツボを刺激すると首の凝りがほぐれ、血流が良くなり、頭痛を和らげてくれます。他にも鼻水や眼精疲労、自律神経、不眠など、さまざまな不調に効果があるといわれるツボです。

亜門のツボは押しやすいところあるツボです。頭痛や首凝りなどの不調を感じたら亜門のツボを押して、症状の緩和に役立てましょう。

日々の疲れが溜まっている方は、お家でプロのリラクゼーションを受けてみませんか？