マッサージ後の筋肉痛のような痛み|揉み返しとの違いは?
マッサージやもみほぐしを受けた翌日に、筋肉痛のような痛みを感じたことはありませんか?マッサージ後に筋肉痛のように痛いのは「揉み返し」や「好転反応」の可能性があります。この記事では、マッサージ後の筋肉痛のような痛みの原因や揉み返しの対処法などを紹介します。
目次
マッサージの翌日の筋肉痛のような痛みは何日で治る?
アロママッサージやリンパマッサージを受けた翌日に、筋肉痛のように体が痛いと感じたことがある人も多いのではないでしょうか。この筋肉痛のような痛みが起きた場合は、何日ほどで治るのでしょうか。
通常は3日、ひどい場合は1週間も
マッサージの翌日に起こる筋肉痛のような痛みは、通常は3日ほどで治り、ひどい場合には痛みが治まるまでにかかる期間は1週間ほどです。マッサージ後にこのような痛みを感じる原因としては、好転反応と揉み返しのどちらかの可能性があります。
たとえば、だるさを感じ、3日以内に痛みが治まれば、老廃物をデトックスしている好転反応と考えられます。揉み返しの場合には、マッサージを受けたところに不快感があり、1週間以上も筋肉痛のように痛い状態が続くことがあるのです。
マッサージ後の痛みの原因①好転反応
マッサージの副作用として起こる好転反応とは、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、マッサージ後に起きる好転反応の特徴やメカニズム、現れる症状について解説します。
身体が老廃物をデトックスしようとしている状態
マッサージを受けた後に起こる好転反応は、身体が老廃物をデトックスしようとしている状態です。筋肉が硬直すると血流が悪くなり、痛み物質も排出されにくくなって肩こりや腰痛などの不調が現れると考えられています。
アロママッサージやリンパマッサージを受けることで、硬くなった筋肉がほぐれて、血液やリンパの流れもよくなります。すると、体内に溜まっていた老廃物や痛み物質も全身に散るため、だるさや疲労感などの症状が起こることがあるのです。
全身にだるさや眠気を伴う
・倦怠感
・眠気
・疲労感がある
・吐き気
・発熱
好転反応が起きたときは、全身にだるさが現れたり、眠気を感じたりするのが特徴です。人によっては、発熱や吐き気などの症状が現れることもあります。
マッサージ後の痛みの原因②揉み返し
マッサージ後に筋肉痛のように痛い原因が揉み返しによるものであれば、どのようなメカニズムで起きているのでしょうか。
筋肉が炎症を起こしている状態
マッサージ後に痛い原因が揉み返しの場合には、力が強過ぎたり、ツボを間違えたりすることで、筋肉繊維が傷ついて筋肉が炎症を起こしている可能性があります。筋肉痛も、過度な筋トレや急な運動によって筋肉の繊維が傷つくことが原因で起こると考えられています。
揉み返しと筋肉痛が起こる原因は同じため、揉み返しが起きると筋肉痛のように痛いと感じることがあるのです。
部分的に筋肉痛のような痛みが出る
・部分的にひどい痛みがある
・青あざができる
・体を動かすと痛い
・圧痛
・頭痛
アロママッサージやリンパマッサージなどの副作用として揉み返しが起きたときには、マッサージを受けたところだけ筋肉痛のように痛いことがほとんどです。頭痛を伴うこともあり、マッサージを受ける前よりも筋肉が硬くなることもあります。
マッサージ後の筋肉痛のような痛みの見極め方は?
マッサージ後に筋肉痛のように痛い原因が、好転反応か揉み返しかを見極める方法を解説します。自分に現れている副作用がどちらなのかを見極めることで、適切な対処ができるでしょう。
症状が全身に出るか
マッサージを受けた後に筋肉痛のように痛い原因は、全身に症状が出ているかで見極められます。たとえば、全身に疲労感などの症状がある場合には好転反応、ピンポイントに痛みがある場合には揉み返しの可能性が高いと考えられます。
痛みが3日以上続くか
アロママッサージやリンパマッサージの後に痛い期間がどれくらい続くかによっても、好転反応か揉み返しかを見極めることができます。好転反応の場合は、マッサージの翌日から3日以内で痛みが治まることがほとんどです。
しかし、揉み返しが原因であれば、損傷した筋肉の繊維が治るには時間がかかるため、痛い期間が3日以上続く可能性があります。
動かすと痛みが出るか
マッサージ後に痛い原因が好転反応か揉み返しかを見極めるには、体を動かしたときに痛みが出るかどうかも確認してみましょう。体を動かして患部が痛い場合には、揉み返しの可能性が高いと考えられます。
好転反応であれば、だるさや疲労感はあるものの、体を動かしたときに痛いと感じることはありません。
マッサージ後の揉み返しの対処法
マッサージの副作用として、ひどい痛みや頭痛などを引き起こす揉み返しが起きた場合には、適切に対処することで症状の悪化を防いだり、痛みを和らげたりする効果を期待できます。ここでは、マッサージ後の揉み返しの対処法を紹介します。
患部を冷やす
マッサージ後の揉み返しの対処法の1つが、患部を冷やすことです。筋肉痛が起きたときと同じように、タオルで包んだ保冷剤や氷のう、冷湿布などを使って患部を冷やすことで、炎症を抑える効果を期待できます(※1)。1回あたり5~10分を目安にし、1日3回行うのがおすすめです。
基本的には、温めると痛みが強くなる可能性が高いため、入浴もおすすめできません。ただし、揉み返しが起きてから48時間経ってからは、温める方が早く治ることが多いようです。
安静にする
マッサージ後にひどい痛みや頭痛を伴う揉み返しが起きたときには、安静にすることが大切です。筋肉が炎症を起こしている状態で激しい運動やストレッチをすると、痛みが長引いたり悪化したりする恐れがあります。
患部を温めることにもつながるため、できるだけ安静にしましょう。
タンパク質が含まれた食材を摂取する
マッサージ後の揉み返しの対処法として、タンパク質が含まれた食材を摂取することも挙げられます。筋肉の材料となっている栄養素の1つがタンパク質で、傷ついた筋肉の回復にも欠かせないものです。
タンパク質が多く含まれている肉や魚介、乳製品などを積極的に摂取するようにしましょう。
マッサージ後の筋肉痛は揉み返し
マッサージを受けた後に、部分的に筋肉痛のように痛い場合は、揉み返しの可能性が高いと考えられます。マッサージ後に揉み返しにならないようにするには、弱めの力で施術してもらうように伝えてみましょう。
または、スポーツのときに準備運動をするように、事前にストレッチをして筋肉をほぐしておくのがおすすめです。もし揉み返しが起きたときには、患部を冷やしたり安静にしたりして適切な対処をしましょう。
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