整体やマッサージの施術後に発熱するのは揉み返しなのでしょうか。


揉み返しについて、発熱することがあるのか、そのほかの症状についてもくわしく解説します。

揉み返しの症状には発熱も挙げられます。


37度～38度が多く、中には40℃近い熱が出たケースもあります。血流改善や自律神経が整う過程で起こる好転反応でも発熱することがあるものの、揉み返しとは根本的に違うものです。

整体やマッサージ後に発熱しても、全てが揉み返しだとは限りません。


発熱の原因には、元々体調不良であった可能性も考えられます。


本来、極度の疲労や睡眠不足、風邪をひいているときは、禁忌症といわれ施術を避けるべきです。

風邪をひいているときに施術を受けると、血行と共に促進されたリンパの流れによってウイルスが体を巡り悪化することがあります。


発熱の原因は、揉み返しではなく風邪である場合も考えられるのです。そのほか、自律神経の乱れによる微熱の可能性もあります。

揉み返しとは、体がどのような状態になることを指すのでしょうか。揉み返しの原因や症状について、くわしく解説します。

揉み返しは、マッサージにより筋繊維が損傷して起こります。


好転反応は、血行やリンパの流れが良くなり自律神経が整うことで体が正常な状態に戻る過程に起こります。


反して、揉み返しは体が傷ついて起こるものなのです。

筋繊維を損傷する要因のひとつには、施術者が未熟であることが挙げられます。


施術を受けた箇所のこりが激しく、血行不良や柔軟性不足の状態で急にほぐすことでも筋繊維を損傷しやすくなるのです。


整体、リンパマッサージなどどの施術であっても起こり得ます。

揉み返しの症状は、施術をした箇所に不快な痛みが現われることが特徴です。


施術を受けるきっかけとなったこりなどの症状が改善されず、かえって悪化することもあります。


動かすと痛く、ひどい場合は動かずに呼吸をするだけでも痛みを感じるケースもあるのです。

筋繊維が損傷するほどの刺激を受けて起こるため、施術を受けた場所が内出血することもあります。


そのほか、頭痛や吐き気、疲労感など不快な症状が長引く傾向にあります。

揉み返しを起こす筋繊維の損傷や炎症が軽ければ2～3日で治まることが多いものの、ひどい場合は1週間続く場合もあります。


比較的軽ければ、揉み返しが起きた翌日には消滅する可能性もあります。痛みや発熱、疲労感がいつまでも続くようなら専門家に相談しましょう。

揉み返しで38度近い熱が出たら、どのように対処するべきなのでしょうか。揉み返しの発熱時に行うべき対処方法を紹介します。

施術後に発熱したら、まずは病院を受診しましょう。


発熱の原因は揉み返しだけでなく、風邪や自律神経失調症などほかの疾患の可能性があるため、適切な診断を受けることが大切です（※1）。


痛みが強い、長引く場合も受診をおすすめします。

揉み返しで発熱したときに限らず、痛みや頭痛などほかの症状がある場合にも安静を心がけましょう。


痛みのある箇所をしないよう、ストレッチやマッサージは行いません。

カロナールなど解熱鎮痛薬の服用は、対症療法であり根本の改善にはつながらないため、使用前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

揉み返しが起きるのは施術を受けた場所が損傷しているからです。


損傷部位に炎症が起きているため、まずは患部を冷やしましょう。


外傷のあるときに大量に産生される物質プロスタグランジンは、体温を高く維持する働きをするため、傷や炎症が原因で発熱することもあります。

炎症を抑えるためにアイシングは有効です。


冷やすことで毛細血管を収縮させ、損傷部位の腫れや痛みを軽減します。

整体やマッサージ後に発熱した人では、いつまで続いたのでしょうか。


実際に発熱をしたことのある人の体験談を紹介します。

施術後に発熱したものの、1日で治まった人では以下のような意見が多くみられました。

・マッサージの翌日発熱で仕事を休んだ
・いつも発熱するから休日前しかマッサージに行けない
・風邪だと思っていたら揉み返しだった

揉み返しで発熱した人の多くは、翌日以降は回復する傾向にありました。


熱が下がった後は、血行が良くなり施術箇所が楽になった意見もあり、好転反応の可能性も考えられます。


疲労感や痛みなどほかの症状を訴える人は少なく、比較的症状が軽かった人の体験談を紹介します。

整体やマッサージの当日から翌日に発熱し、熱が下がるまでに3日程度かかった人の体験談は以下の通りです。

・熱だけでなく揉まれたところが痛い
・調べたら揉み返しだった
・吐き気とめまいがある

揉み返しが3日程度続いた人では、他の症状も同時に現われている場合が多くあります。


発熱の原因が分からず、疲労感があることから風邪やインフルエンザを疑ったというケースもありました。


揉み返しが3日ほどで治った人の体験談を紹介します。

揉み返しの発熱が3日以上と長引いた人の意見では、以下のようなものがありました。

・38度を超える発熱で、頭痛や吐き気も4日経っても治らない
・熱が4日続いて風邪なのかどうかわからない
・病院に行くかどうか迷う

揉み返しの発熱が3日以上続いた場合、原因が分からずに不安になる人が多くみられました。


発熱があるため、病院は何科を受診するべきかわからないという意見もあります。


発熱が3日以上続いた人の体験談は以下の通りです。

揉み返しで発熱がある場合、他の症状を伴ったり長引いたりすることがあります。


鍼灸やリンパマッサージ、カイロプラクティックと揉み返しを経験した人が受けた施術はさまざまです。

整体やマッサージ後に体調不良が続いたら、病院を受診しましょう。


揉み返しは好転反応と違い、筋繊維の損傷が原因です。発熱やその他の症状がある場合は、自己判断せずに受診をおすすめします。

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