整体後にだるい・眠い原因は『好転反応』？何日続く？対処法や過ごし方も

整体後にだるい、眠いといった症状が現われることがあります。整体後の不調はなぜ起こるのか、心配になる人もいるでしょう。整体後の倦怠感などの症状について、くわしく解説します。

整体後にだるい、痛みがある、ボーっとするなどの症状が現われたときは、「好転反応」の可能性があります。好転反応とは、体をほぐすことで血行やリンパの流れ、自律神経のバランスが改善されることで起こる一時的なものです。

症状は段階的に変化し、個人差があります。人によっては、施術直後に症状が現われるほか、好転反応が起きてもだるさや痛みは感じない場合もあります。（※1）

整体後のだるさは翌日以降も続くのか不安になる人もいるのではないでしょうか。整体後のだるさの正体である、好転反応が起こる理由と症状について解説します。

整体後のだるさの原因として考えられるのは、体内のデトックス効果によるものです。施術を受け血行やリンパの流れが良くなると、蓄積していた老廃物が排出されます。老廃物を体外に出すために働く肝臓や腎臓に負担がかかり起こるのです。

姿勢の悪さや疲労などで緊張していた筋肉が緩むことも、好転反応の症状が現われる原因のひとつです。生活習慣や栄養状態の悪い人、自律神経の乱れ、薬の服用状況などの要因から起こりやすさに個人差が出るといわれています。

好転反応は、4つの段階に分けて考えられています。だるさや眠気を起こす「弛緩反応」が初期に現われ、自律神経のバランスが整う過程です。痛み、腫れなどが出現する「過敏反応」は、長期の不調が回復する過程です。下痢や便秘が起こることもあります。

「排泄反応」では、改善された血行とリンパの流れにより蓄積された老廃物を体外に出すため、吹き出物や汗、便の量が増えるといわれています。体が正常な状態に近づくと、発熱や吐き気、だるさが現われる「回復反応」が起こります。

好転反応が治まるまでの期間は1～3日が目安です。早い場合は直後に症状が現われ、翌日には治まることもあります。症状が出るタイミングや期間には個人差があるものの、いつまでも続く場合は好転反応ではない可能性があります。

整体後にだるいとき、どのように対処すればよいのでしょうか。好転反応が起きたときの対処方法を紹介します。

整体後は体内の老廃物を排出するため、水分を多く摂り代謝を助けましょう。施術の直後だけでなく、日常の習慣にするのもおすすめです。冷たい水を飲むと体が冷えるため、常温の水か白湯を飲むことを心がけましょう。

整体後眠気がひどいときは、しっかり休むことも大切です。好転反応の症状で眠いときは、無理をせず体の欲求に従いましょう。十分な休息は自律神経のバランスを整えるために有効です。また、規則正しい生活や食事の栄養も回復を早めます。

整体後のだるさは好転反応だと分かっていても、不安になることもあるのではないでしょうか。症状がひどい場合も心配になるでしょう。少しでも不安があるときは、施術を受けた整体院に相談することをおすすめします。

整体後にだるいとき、やってはいけないことがあるのでしょうか。好転反応が現われたとき、回復を妨げないための注意点があります。整体後にやるべきではないことについて解説します。

整体後に体を冷やすことはおすすめしません。整体後は血行とリンパの流れが良くなりの、温めることで老廃物だけでなく疲労物質も排出します。冷たい飲み物や食べ物を摂る、痛みのある箇所を冷やすことは避けましょう。ぬるめのお風呂にゆっくり入ることがおすすめです。

整体後の好転反応は、軽いウォーキングやストレッチで症状が改善されることがあります。ただし、痛みやだるさ、疲労感があるときは安静を心がけ、激しい運動は避けましょう。

好転反応では、体に痛みを生じることがあります。痛い場所をほぐそうと、マッサージをすることで症状が悪化する可能性があるため注意しましょう。

整体後に施術を受けた場所に痛みがあるなら、揉み返しの可能性があります。揉み返しは、好転反応とは異なり良い反応ではありません。揉み返しの特徴を解説します。

揉み返しが起こる原因は、施術者の技量不足だと考えられています。力加減がうまくできずに強い刺激を加えることで、筋肉が損傷するのです。

整体後4日を過ぎてもひどい痛みがある場合は、揉み返しの可能性が考えられます。揉み返しであれば、肩こりなどの悩みが解消されず悪化することもあります。施術した場所の筋肉に損傷や炎症があるため、部分的な痛みや直後に痛みが起こることも特徴のひとつです。

揉み返しと好転反応の違いは、症状が持続する期間にもあります。好転反応であれば、翌日から3日ほどの間に治まるのに対し揉み返しは4日以上、ひどい場合は1週間続きます。長引くようであれば、病院を受診するとよいでしょう。

整体後にだるいと感じたときは、好転反応だと考えられています。好転反応は安静にし、水分を多く摂取するなど正しく対処することで症状を緩和できます。整体後の好転反応が起きたら、体を休め回復を早めましょう。

日々の疲れが溜まっている方は、お家でプロのリラクゼーションを受けてみませんか？