マッサージの後にすぐ眠くなる理由は好転反応？だるさはいつまで続く？

マッサージやリラクゼーションを受けた後に強い眠気を感じ、その後の仕事や作業中にうとうとしてしまう場合があります。まずは、マッサージの後に眠い・だるいと感じる原因について紹介します。

マッサージを受けると血行やリンパの流れが良くなり、今まで滞っていた老廃物が全身を巡るため、眠い・だるいなど好転反応と呼ばれる不調が一時的に現れます。特に全身マッサージを受けた後は全身の血液やリンパの流れが改善され、好転反応が出やすくなります。

なお、好転反応と揉み返しは同じ現象ではありません。好転反応では眠い・だるいなどの全身症状が出るのが特徴です（※1）。一部分のみが長時間痛む場合は、好転反応ではなく揉み返しや施術ミスが原因だと考えられるため、様子をみて対処しましょう。

マッサージやリラクゼーションを受けると、体内ではどのような変化が起こるのでしょうか。ここでは、マッサージを受けた後、眠いと感じる理由について紹介します。

マッサージを受けると、脳内でエンドルフィンやセロトニンなどの神経伝達物質が分泌されます。これらの物質は鎮痛効果やリラックス効果、多幸感を与える作用などを持つため、マッサージ後に眠気を感じやすくなります。

マッサージの後は副交感神経が優位になり、リラックス状態になることも眠気を誘う原因のひとつです。筋肉が固まっているときは交感神経が優位になるため、神経も張り詰めた状態が続きます。

マッサージによって副交感神経が優位になると心身の緊張が解け、心拍数や血圧も下がることが、マッサージ後が眠い理由です。

好転反応によって神経系や血行・リンパの状態が乱れると、体を元の状態に回復させるために、睡眠を欲するようになります。なお、マッサージの最中に眠いと感じた場合は、無理して起きているより眠った方が、筋肉の緊張がほぐれて施術の効果を実感しやすくなります。

マッサージ後のだるい・眠いと感じる症状は、いつまで続くのでしょうか。ここでは、マッサージの好転反応が続く期間の目安を紹介します。

マッサージ後の眠気やだるさは、次の日には治まることが多く、長くても2～3日で治まります。眠い・だるいなどの感覚がなかなか抜けない場合は、老廃物の排出がスムーズに進まないことが原因であると考えられます。

マッサージの翌日に重要な仕事がある場合は、眠い・だるいなどの好転反応が出ると支障をきたす恐れもあります。ここでは、マッサージやリラクゼーション後のだるさ・眠気を予防する方法について紹介します。

マッサージ後の好転反応は、疲労や老廃物が溜まっているほど症状が強く現れます。眠気を避けるためには、なるべく疲労が溜まっていない時に受けましょう。特に初めてマッサージを受ける人は好転反応が出やすいので、翌日の予定がないときに受けることをおすすめします。

マッサージ後に重要な用事がある場合は、事前にセラピストに伝えておきましょう。刺激する部位や強さを調節することで、眠い・だるいなどの好転反応を和らげることができます。

マッサージ後にだるい・眠いと感じる場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。ここでは、マッサージやリラクゼーション後のだるさ・眠気を和らげる方法について紹介します。

水分をしっかり摂ると血液やリンパの流れが良くなり、老廃物が排出されやすくなります。老廃物が排出されると好転反応が治まり、眠い・だるいなどの感覚も和らぎます。マッサージ直後～翌日は、いつもより多めに水分を摂るように意識しましょう。

軽めの運動をすると、交感神経が優位になって眠い感覚を和らげるとともに、疲れの軽減にも役立ちます。仕事中に眠いと感じる場合は、席を立って少し歩いたり、簡単なストレッチをしたりして対処しましょう。

マッサージ直後に食事をとると、老廃物の再吸収が促され、眠い・だるいなどの反応が強くなります。マッサージ後の2～3時間は食事を控え、食事前に水分をしっかり摂るようにしましょう。

マッサージの直後や翌日に眠いと感じるのは好転反応の一種で、リラックスできた証拠です。仕事中に眠いと感じる場合は、今回紹介した対処法を試してみましょう。なお、マッサージの最中に眠いと感じた場合は、無理せずに眠ることで施術の効果が高まります。

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