足つぼの好転反応|翌日のだるさ・足裏のかゆみは副作用?対処法も

足つぼ(足裏マッサージ)後に不調になったことはありませんか?もしかしたら好転反応が原因かもしれません。この記事では足つぼで主に見られる【だるさ・熱・かゆみ】などの好転反応の症状を解説します。好転反応の対処法・過ごし方や、いつまで続くかも紹介するので、参考にしてください。

専門家監修 |鍼灸師 松谷綾奈先生
現在も鍼灸整骨院に勤め、健康への悩みなく、元気に楽しい生活を送れるようにお手伝いをしています。鍼師、灸師以外にも健康運動実践指導者、健康運動指導士の資格を持ち、健康に関する知識を広める為、...
現在も鍼灸整骨院に勤め、健康への悩みなく、元気に楽しい生活を送れるようにお手伝いをしています。鍼師、灸師以外にも健康運動実践指導者、健康運動指導士の資格を持ち、健康に関する知識を広める為、日常生活での体の使い方の指導や、筋トレ・ストレッチなどのセルフケア指導も行っています。

目次

  1. 足つぼ後の不調は好転反応?
  2. 一時的な正常反応であることが多い
  3. 症状が悪化した「揉み返し」の可能性もある
  4. 足つぼ後に起きる好転反応とは?
  5. 眠気・だるさ
  6. 発熱
  7. 下痢
  8. 頻尿になる
  9. 吐き気・腹痛
  10. 足つぼ後の好転反応はいつまで続く?
  11. 3〜4日が目安
  12. 明らかに違和感がある場合や、長く続く場合は病院へ
  13. 好転反応が起きた時の対処法・過ごし方
  14. 安静にする
  15. 水分を摂る
  16. 体を温める
  17. 運動をする

足つぼ後の不調は好転反応?

足つぼ後にだるさやかゆみ、体がきついといった症状が現れることがあります。足つぼを刺激した後の不調は好転反応と考えられている現象で副作用や悪化ではありません。好転反応と揉み返しについて解説します。

一時的な正常反応であることが多い

足つぼ後の好転反応は主に翌日に現れ、一時的なものであることがほとんどです。施術により滞っていた血流やリンパの流れが改善されることで、溜まっていた老廃物などが体中を巡ります。自己回復の段階で現れる足裏のかゆみや体のだるさなどの症状が好転反応です。

東洋医学では好転反応という概念はなく、漢方医学において似た現象を「瞑眩(めんげん)」と呼びます。好転反応について、厚生労働省は化学的根拠はないと明示しています。症状の出方やタイミングなどから、一般的に好転反応といわれているのが現状です。

松谷綾奈先生

鍼灸師

好転反応は、血行の悪かった部位の血液量が一気に増えることで起きる反応です。もともと運動習慣のない方や体の硬い方などは血行不良に陥りやすいため、足ツボ後の好転反応も起きる可能性が高くなります。

症状が悪化した「揉み返し」の可能性もある

足つぼを刺激した後の痛み方によっては、揉み返しの可能性も考えましょう。未熟な施術師が力を入れすぎて足つぼを刺激したときなどにみられます。特徴は筋肉痛や打撲に似た痛みや、施術した箇所が悪化し部分的に痛いなどです。

足つぼ後に起きる好転反応とは?

足つぼ後の好転反応
  • 眠気やだるさ
  • 発熱
  • 発汗や吹き出物
  • 足裏のかゆみ
  • 頻尿
  • 下痢
  • 吐き気や腹痛

足つぼの好転反応として考えられている症状はいくつかあり、弛緩反応・過敏反応・排泄反応・回復反応の4つに分類されます。厚生労働省が科学的根拠がないと明示しているため、一般的に好転反応と呼ばれる現象です。

悪化による揉み返しや副作用とは違い、安心しても構いません。足つぼの好転反応には個人差があるため、きつい人もいれば全く現れない人もいます。

眠気・だるさ

足つぼを刺激した後、眠気やだるさに襲われることがあります。筋肉がほぐれ、血流が良くなり溜まっていた老廃物などが体を巡る弛緩反応と呼ばれる現象です。急に循環が良くなったため、体の器官の対応が追いつかない状態だといわれています。

発熱

発熱は弛緩反応や回復反応でみられます。だるさや眠気、あるいは吐き気や腹痛などの症状が同時に起こることもあります。滞っていた血液が急に流れることで起こるといわれています。痛みのないあざが出現することもあるケースです。

下痢

下痢が起こった場合は、体に蓄積された老廃物が排出される排泄反応だといわれており副作用ではありません。皮膚にも症状が現れることがあり、吹き出物やニキビも好転反応のひとつです。

松谷綾奈先生

鍼灸師

足裏には内臓の反射区があるので、刺激することで動きの悪かった腸の動きが活発化し、滞っていた老廃物を出そうとトイレが近くなったり、下痢になることがあります。

頻尿になる

足つぼの後に起こる頻尿も排泄反応のひとつです。排尿の回数だけでなく、色や臭いに変化が起きることもあります。そのほか、発汗や発疹が現れるのも排泄反応です。

吐き気・腹痛

吐き気や腹痛は、発熱同様血流が良くなり老廃物が体を巡ることで起こります。足つぼ後の回復反応として現れ、好転反応の4段階では回復期に当たるといわれています。

足つぼ後の好転反応はいつまで続く?

足つぼ後の好転反応はどのくらいの期間続くのでしょうか。体の状態が改善される過程であっても、きついのは辛いという人もいるでしょう。好転反応が続く期間について解説します。

3〜4日が目安

一般的に好転反応は3~4日で治まるのが目安です。個人差はあるものの、1段階の弛緩反応が長くても3日といわれています。早ければ1日で好転反応がなくなる人もいます。

明らかに違和感がある場合や、長く続く場合は病院へ

好転反応だと思っていても、違和感があったり長引いたりするようなら病院を受診しましょう。

好転反応が起きた時の対処法・過ごし方

好転反応の対処方法
  • 安静にする
  • 水分を摂る
  • 体を温める
  • 運動をする
  • マッサージをする

足つぼ後の好転反応が現れたら、どのような対処をすればよいのでしょうか。例えば、足裏にかゆみがあるときはマッサージをすることで軽減する可能性があります。ほかの対処法についても紹介します。

安静にする

足つぼ後に体がだるいときや発熱できついときは無理をせず安静にして休みましょう。痛みがあるときも、無理に動かす必要はありません。

水分を摂る

足つぼの好転反応で老廃物を排出すことを助けるために、水分を多く摂取するとよいでしょう。冷たいものやカフェインを含むものを避け、常温の水や白湯などがおすすめです。

体を温める

体を温めると代謝を促すことができます。お風呂にゆっくり入りリラックスするのもおすすめです。発汗を促し、老廃物の排出を促しましょう。

松谷綾奈先生

鍼灸師

シャワーよりゆっくり浴槽に入るのがおすすめです。お湯の温度はぬるめ(38~40℃)が最適、熱過ぎると心臓に負担がかかり逆効果になります。

運動をする

体のだるさや発熱、痛みがなければ軽い運動もおすすめです。ウォーキングやストレッチなど、代謝や循環を促す運動を取り入れましょう。

足つぼで好転反応が起きるのは良い兆候

足つぼで好転反応が起きたら、体が正常な状態に戻りつつあると捉えてよいでしょう。体がだるいときなどは無理をせず、正しく対処して体の回復を助けるよう心がけましょう。

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