股関節が右だけ痛い時におすすめのストレッチ｜変形性股関節症が原因？

スポーツや歩くときなどに、突然股関節の右側が痛いと感じる場合には、どんな原因が考えられるのでしょうか。股関節の右側だけが痛い原因について解説します。不安な人はまずは病院で検査をするのがおすすめです。

股関節の右側だけが痛いときは、変形性股関節症の可能性があります。変形性股関節症は、体の右側で重いものを持つなど、右足に負担がかかるような生活習慣が原因で関節が変形することで起こるといわれています。

主な症状としては、長い時間立ったり座ったりすることや靴下を履く姿勢がつらいなどです（※1）。悪化すると、常に股関節に痛みを生じることが多くなります。

股関節の右側だけ痛いのは、日常生活の偏りが原因とも考えられます。たとえば、長時間のデスクワークで体を動かさなかったり、股関節を曲げたままで右側に体重をかけて座っていたりすると、股関節の右側だけ痛みが出ることがあります。

なぜなら、股関節周りの筋肉や筋膜が硬くなって、血行不良を起こしている可能性があるからです。

股関節の右側だけが痛い場合は、関節炎やリウマチ性股関節炎などの病気の可能性もあります。股関節は、胴体と脚をつないで体を支えていますが、加齢や過度な運動によって負担がかかりやすい関節です。

すると、衝撃を吸収するはずの軟骨がすり減って、骨同士が擦れて関節炎を起こしてしまうのです。

ストレッチをすると、硬くなった筋肉の柔軟性を高めて、血行をよくする効果を期待できます。突然股関節の右側だけ痛くなる原因が筋肉の硬直であれば、ストレッチをすることで痛みを緩和できるでしょう。

股関節の右の外側に痛みがあるときに効果的なストレッチです。股関節の外側の筋肉を緩めることで、痛みを和らげる効果を期待できます。寝ながらできる簡単なストレッチなので、参考にしてください。

寝ながらできる股関節外側のストレッチのやり方は、まずは両膝を立てて仰向けになります。両膝を立てたときに足裏全体が床につくようにしましょう。

股関節に痛みがある右側の足の上に左足を乗せます。左の足首が、右足の太ももあたりになるようにしてください。

次に、左足を乗せた状態で、右足を内側（左側）に倒します。こうすることで、股関節の外側から膝の外側までの筋肉にアプローチできます。できるだけ膝が床に近づくように倒すのがポイントです。ただし、痛みがある場合はできるところまででかまいません。

股関節から膝までの筋肉が突っ張っていると感じたら、30秒間キープしてください。30秒経ったら少し力を緩めます。

再度、右足を床に近づくように倒して30秒間キープし、また力を緩めます。この動作を3セット繰り返してください。

寝ながらできるお尻のストレッチは、股関節の右のお尻側が痛いときにおすすめです。スポーツをするときや歩くときなどに、股関節の右のお尻側が痛い人は寝ながら簡単にできるのでぜひ試してください。

寝ながらできるお尻のストレッチをするときは、膝を立てて仰向けの姿勢で行います。

次に、右足を左足に乗せます。右足のくるぶしが太ももあたりにくるように乗せてください。この姿勢がきつい場合には、足首を膝に引っ掛けるようにするとやりやすいでしょう。

左の太もも裏を両手で抱えてください。このときに、右足が左足から落ちないようにきをつけましょう。

左足の太ももを胸の方に引き寄せます。そうすることで、股関節のお尻の筋肉が伸びているのを感じられるはずです。この姿勢が難しい場合には、右足のすねのあたりを両手で抱えて胸の方へ引き寄せましょう。

太ももを胸の方に引き寄せて、太もも裏の筋肉が張っていると感じたところで30秒間キープしてください。少し力を緩めて、再び胸の方へ太ももを引き寄せます。これを3セットほど繰り返します。

スポーツをするときや歩くときなどに、股関節の前側に痛みを感じる人におすすめの簡単なストレッチです。股関節前の腸腰筋や大腿直筋を緩める効果が期待でき、血行もよくなるため痛みの緩和につながるでしょう。

まずは両膝立ちになり、左足を前に出して、片膝立ちの姿勢になります。股関節と膝関節は約90度になるようにしてください。そして、背中が丸くなったり、腰が反ったりしないように、背筋を伸ばしましょう。

両手を左足の膝に置き、左足の裏に体重をかけていきます。かかとからつま先の方に向けて体重をかけるのがポイントです。そうすることで、右足の前側がストレッチされるのを感じられるでしょう。

股関節の前側が伸びていると感じたら、15～30秒間キープしてください。

少し力を緩めて、再度左足の裏に体重をかけます。これを3セットほど繰り返しましょう。

股関節ストレッチで、痛みを緩和する効果を高めるには、ストレッチのポイントも押さえておきましょう。ここでは、股関節ストレッチのポイントを紹介します。

股関節ストレッチをする前に、筋肉をほぐしておくことが大切です。特に、股関節の右側に突然痛みが出る原因が筋肉の硬直によるものであれば、硬いままだと筋肉は十分に伸びません。

ストレッチをする前に、マッサージや筋膜リリースを行って硬くなった筋肉をほぐして柔軟にすることで、血行もよくなり、ストレッチ効果も高められるでしょう。

股関節のストレッチをするときは、無理に伸ばさないことがポイントです。痛みがあるのに伸ばしすぎてしまうと、けがをする恐れがあります。痛気持ちいいと感じる程度に伸ばしましょう。

股関節ストレッチは、毎日行うことも重要なポイントです。ストレッチ自体は即効性が高いので、ストレッチ後は股関節の柔軟性を取り戻したと感じられるはずです。しかし、ほとんどの場合は一時的に柔軟になっているだけで、すぐに悪い状態に戻ってしまいます。

短時間でも、毎日ストレッチを行うことで、股関節の右側の痛みを緩和する効果を期待できます。

スポーツや歩いたときなどに突然、股関節の右側だけが痛くなるときは、筋肉の硬直や変形性股関節症などが原因の可能性があります。痛みを緩和するには、無理しない程度にストレッチをするのがおすすめです。

マッサージや寝ながらできる簡単なストレッチなどを習慣づけて、股関節の痛みを和らげましょう。

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