太白（たいはく）は胃の不調に効くツボ！痛風にも効果的？押した時に痛い原因も

「太白」は「脾」の調子を整えるツボの1つです。読み方は「たいはく」といい、足の太陰脾経（たいいんひけい）の原穴にあたります。東洋医学で「脾」とは単に脾臓（ひぞう）のことではなく消化器系全般の働きのことをいい、生命力を補充する重要な臓器です。

太白（たいはく）は別名「金星」といいます。古代中国では金星のことを太白と呼び、軍事に関する星として戦局を占っていました。人の体において東洋医学では急病は金に属し、このツボが急病に高い効果があるため金星と名付けられたということです。

「ツボの位置を自分で的確に探し出すのは難しい」「押し方がわからない」と感じている人は多いでしょう。ここでは、太白の場所の探し方や押し方を紹介していきます。

太白の場所は足の親指の内側からかかとへの延長線上にあります。親指の付け根の骨のでっぱりのすぐ後ろに位置します。少しへこんでいるため比較的探しやすいツボです。

太白を押すときには、あまり強く刺激せず「痛いけれど気持ちいい」と感じる程度にしましょう。太白の押し方を解説します。

手の親指で太白を刺激します。真っすぐ押すのではなく、骨のでっぱりのほうへ押し上げましょう。骨の下に潜り込ませるようイメージし、強めに押して「痛いけど気持ちいい」と感じるくらいがちょうどよい強さです。お風呂上がりに刺激すると効果的です。

太白の効果は以下の通りです。主に消化器系の機能改善に効果があるツボのため、胃もたれに効果的です。胃腸が弱っていると感じたときに押しましょう。特に効果のある症状について解説していきます。

食欲不振や「やる気が出ない」という夏バテの症状にも太白は効果的です。夏バテは暑さによる体力の消耗だけではなく、冷房や冷たい飲食物で内臓を冷やすことも原因の1つです。太白を刺激することで弱った脾を回復させる効果が期待できます。

太白は体が酸欠状態の貧血にも利用できるツボです。東洋医学で脾は体に必要な栄養物を脾以外の肺、心、腎の臓器との共同作業により全身に運ぶ機能があるとされています。そのため、消化器系の機能が低下すると貧血を起こす場合があります。

また、血が漏れ出ないようにする作用があるため、過多月経や鼻血などにも効果的です。太白を刺激することで血流がよくなり、血圧が安定し冷え・むくみも改善されます。

男性に多い痛風にも効果が期待できます。痛風は突然足の親指の付け根が腫れて激痛に襲われる病気で、過食や運動不足、多量の飲酒などにより尿酸の代謝が落ちることが原因です。太白は胃腸や腎臓の働きを助け、痛風発作の痛みの軽減や次回の発作を起こしにくくします。

消化器系の不調にも太白は効果的とされるツボです。脾の働きに異常があると嘔吐・下痢・腹痛などの消化器系の不調が起こります。脾は肝の影響を受けやすく、肝の働きが衰えると脾の働きも低下してしまいます。

太白を押したときに「痛い」と感じるのはなぜなのでしょうか。痛みを感じる原因を解説します。

ツボの痛みは一般論的に、該当する器官に不調を抱えている可能性があります。そのため、胃腸に関するツボである太白を押して「痛い」と感じるのは、胃が疲れている可能性が高いといえます。

太白は消化器系の機能改善に効果的なツボです。太白のツボをマッサージして胃もたれや夏バテだけでなく、消化器系の機能が低下して起こる貧血や痛風を改善しましょう。

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