めまい・耳鳴りには『中渚（ちゅうしょ）』のツボが効く！頻尿にも効果的？位置や押し方も

中渚は東洋医学で気血のめぐりを良くするといわれるツボです。渚の文字は水に浮かぶ島や中洲の意味があり、ツボに経気が流れて滞る様子が渚に似ているため中渚と名付けられました。

中渚は経絡上にある症状の頭痛、肩こりだけでなく、更年期の症状や疲れによるめまい、頻尿などにも効果が期待できる万能なツボです。詳しく説明していきます。

中渚のツボは手の甲にあるため、自分で簡単にツボ押しができます。位置や見つけ方について紹介します。

中渚は手の甲の小指と薬指から繋がる骨の間をたどって指が止まる、水かきから約２cmの場所にあります。突発性難聴や耳鳴りなどにも効果が期待できるツボです。左右のどちらかに症状がある場合は、右にあれば左手、左にあれば右手でツボを探しましょう。

手をグーにして握ってみましょう。手の甲の小指と薬指の付け根の関節の間にできるくぼみが中渚です。体調が悪いときは押すと痛いと感じます。また、ツボの色が変わっていたり、硬くなったりもするのでその点も注意してみてください。

中渚は手から腕や首を通って耳や顔を経絡とするツボで、経絡上にある頭痛や肩こり、耳などの症状への効果が期待できます。その他、更年期の症状やめまいや頻尿が気になる人にもおすすめのツボです。中渚の場所を確認したら、さっそく押してみましょう。

痛みを感じやすいツボです。押す強さは心地いいと感じる程度にしましょう。親指の腹でピンポイントに押すか、軽く円を描くように刺激します。

中渚（ちゅうしょ）を押すことで期待できる効果・効能は以下のとおりです。

中渚の効果・効能の中でも特に効果がある、耳鳴り、頭痛、肩こりについて詳しく説明します。

耳鳴りなど耳の症状を感じているときは中渚のツボを押しましょう。忙しかったり疲れが溜まっていると耳が詰まる、耳鳴り、聞きづらいなど耳に症状が出ることがあります。

耳鳴りがある時に中渚を押すと凹んでいたり、痛いと感じるでしょう。中渚をお灸で温めたり、ツボをゆっくり押して刺激すると耳の症状が良くなることもあるので是非押してみてください。ただし、耳鳴りなどの症状がひどい場合は無理せず耳鼻科を受診しましょう。

中渚の経絡の終点は頭です。デスクワークなどでの悪い姿勢や目の酷使によって、疲れやストレスが溜まり頭痛になることがあります。慢性的な頭痛は病気の可能性もあるため受診が必要です。疲れによる頭痛には中渚を押すことで楽になることもあります。

中渚を押しながら頭を下げゆっくり往復して回すと、首や肩の血流もよくなり頭がすっきりします。

首や肩の血流が悪く肩こりがあると、手や腕も重く感じたり仕事中なども頭がボーっとすることもあるでしょう。中渚は全身の血流や気の巡りを良くするといわれるツボです。肩こりがひどい時には中渚を押して症状を改善させましょう。

ツボ治療の基本は経絡にあります。経絡はエネルギの通る道であり、経絡の流れが滞ることが原因で体のバランスが崩れ、病気になったり不調を感じるというのが東洋医学の考え方です。

ツボはその経絡に該当する器官と繋がっているため、ツボが痛むということはその該当する箇所が不調である可能性があります。

中渚の経絡は、腕、肩、首、耳、頭を通るため、それらの箇所に不調であると押した際に痛むのです。また自律神経なども関係するため、めまいや更年期の症状があるときも痛みを感じます。ツボを押す際は、満腹時や極度の空腹時や飲酒後は避けましょう。

中渚は耳鳴りや頭痛、肩こりだけでなくめまいや更年期症状など、さまざまな効果が期待できるツボです。手の甲にあり、簡単にツボ押しのセルフケアできます。頭痛や耳鳴りなど症状が気になる際は無理せず病院も受診するようにしましょう。

日々の疲れが溜まっている方は、お家でプロのリラクゼーションを受けてみませんか？