緊張や不安には膻中（だんちゅう）が効く！位置・効果やツボ押しマッサージも

膻中（だんちゅう）のツボは東洋医学の経絡（けいらく）という「エネルギーの通り道」の中で、「任脈」という経絡に位置しています。

膻中のツボはストレス、息苦しさ、不眠などに効果が期待できます。膻中（だんちゅう）という名前の由来は「膻」両乳頭の間の「中」中央という意味です。

膻中は任脈という経絡にあり、覚えやすく触れやすい位置にあります。緊張や不安から頭痛、疲れ、不眠、などの症状が出てしまう人のために、詳しい位置や見つけ方を解説します。

ツボの位置は、左右の乳首を結んだライン（第4肋間の高さ）と身体の体の真ん中のライン（胸骨）が交わるポイントにあります。

左右どちらかの乳首から反対の乳首に向かって指を走らせます。身体の中心につくと胸骨という骨にあたります。胸骨に触れた感触は、窪んでいて硬いためとてもわかりやすいです。リラックスして探してみましょう。

膻中（だんちゅう）は触れやすいツボです。しかしツボの押し方などの注意点もありますので、ここでは安全なマッサージ方法を解説します。

膻中は敏感でいきなり強く押すとかなり痛いツボです。押し方はソフトタッチで力の加え方も徐々に強くしてください。またお風呂に入った際にボディソープなどを利用すると滑りもよくなり、マッサージしやすいでしょう。

膻中（だんちゅう）は任脈という経絡に位置しているツボで、鎮痛安定作用、自律神経の調整などに効果が期待できます。ストレス解消や五月病、快眠などに有効です。

また呼吸機能を改善し、動悸や息切れ、胸の痛みに作用します。このように幅広い効果・効能の期待できる膻中について、特に効果が期待される症状を3つ紹介します。

膻中の鎮静安定作用・自律神経の調整は五月病に有効です。五月病の原因のひとつといわれる環境の変化は、強い緊張と不安を与えて、ストレスと疲労を発生させます。

一時的なものと考えていると、蓄積されたストレスによってうつ病に進行するケースもあるのです。膻中のマッサージをして、こまめにストレス解消をしましょう。

動悸・息切れにも膻中が使われます。膻中の呼吸機能改善は、ツボへの刺激が胸骨から肋骨などの胸郭へ広がり、胸部が緩むことから期待されます。息苦しさを感じたら膻中を活用してください。

眠れない時には快眠のために膻中をマッサージしましょう。不眠症にはいくつかの原因があります。ストレス・不安からくるイライラ型の不眠には、膻中のマッサージに高い効果が期待できます。

膻中は自律神経を整え、劣勢になっていた副交感神経の働きを正常に戻すといわれるツボです。体の緊張を緩め、眠気を誘い、呼吸がスムーズになることで、からだもリラックスをして快眠への準備が整います。

ツボの痛みは一般論的に、該当する器官に不調を抱えている可能性があるといわれています。膻中を押して痛いときの原因は、自律神経の乱れや呼吸機能の低下、女性疾患などが考えられます。痛みが続くようであれば、医療機関を受診しましょう。

次に考えられる原因は押し方が強すぎることです。膻中がある胸骨は刺激に敏感です。「痛気持ちいい」くらいの力加減を心がけましょう。

膻中（だんちゅう）は五月病や不眠症などのストレスが原因の症状に有効なツボです。仕事や環境の変化などで緊張や不安を感じたら、膻中マッサージでストレス解消をして日々を快適に送りましょう。

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