頭痛や首のコリには列欠（れっけつ）のツボが効く！場所・効果や押すと痛い原因も

列欠（れっけつ）は手の経穴で、「頭項は列欠に尋ねる」といわれ頭部・頸部の痛みやコリ、めまいに効果があるとされるツボです。東洋医学での「太陰肺経7番目のツボ」であり、肺の絡穴（らっけつ）です。

列欠は肺経の本経から支脈が分かれて大腸経に連絡するツボ（絡穴）です。「列」は裂ける「欠」は裂け目で「枝分かれ」の意味があります。他には、喉の痛み、歯の痛み、顔面神経痛、鼻詰まり、顔のむくみにも用いられます。

頭痛、首の痛み、顔面神経痛、喉の痛み、などに悩んでいる人は列欠の場所を覚えておくと役に立ちます。手首にあるので触れやすいツボですが、列欠の位置や見つけ方をより詳しく解説しますので参考にしてください。

ツボの位置は手首の親指側の「橈骨」（とうこつ)という骨の出っ張りの、肘側にあるくぼみにあります。手の関節の横シワから指2本分のところが目安です。

親指側の手首にある出っ張り（橈骨）を目安にして、親指側の脈を取る場所の横ジワから、肘の方へ指2本分上がった所にあります。

列欠のツボの詳しい押し方を紹介します。列欠は頭部・首の痛み、めまい、呼吸器系の不調、上半身のむくみなどに効果が期待できます。セルフケアしやすいツボですので、症状がある人はぜひ覚えてください。

5～10回程度繰り返し、反対の手も同様に押しましょう。ツボの押し方は力を加えるときに息を吐き、力を抜くときに息を吸うと、力まずに指圧できます。また列欠はお灸やカイロなどで温めることも有効で、一般の人でも取り扱いの容易なものが薬局で購入することができます。

列欠（れっけつ）は手の太陰肺経（たいいんはいけい）という経絡にある経穴です。主な効果・効能は以下のとおりです。

肺経は呼吸器系と関係しています。肺や気管、咽喉を巡ってから手首・親指に流れている経絡で、呼吸器系疾患、頭痛やめまい、上半身のむくみなどに効果的です。特に効果が期待できる症状を3つ解説します。

列欠の効果・効能として最も効果的といわれているのが頭痛の緩和です。特に頭部や首・肩の筋肉が緊張することで起こる緊張性頭痛には、列欠の血流促進の働きにより、コリや痛みの緩和に効果が期待できます。

列欠は喉の痛みにも有効です。喉は粘膜に守られていますが、ウイルスなどによりダメージを受けると炎症を起こします。肺経の経穴である列欠へのアプローチは、喉のリンパ節（ウィルスを排除する関所）である扁桃の働きを助けるのです。

列欠への適切なアプローチで扁桃の活性化を促すことで、ウィルスを排出して炎症を鎮める効果が期待できます。

列欠がむくみに有効な理由は、頭項（頭や首の後ろ）に対しての効果で、顔の血流やリンパの流れが促されるからです。むくみは余分な水分が皮下に溜まることで起こります。血流やリンパの流れが悪いと老廃物が蓄積してしまい、水分が溜まる下地ができるのです。

列欠への刺激によって、溜まった老廃物や余剰水分が排出されることで、顔のむくみを解消することが期待できます。

東洋医学ではツボと該当器官は繋がっているとされています。ツボが痛い原因は該当器官の不調が疑われるのです。肺経の経穴である列欠への刺激で起こる痛みは、呼吸器系疾患、頭部・頸部の筋緊張、水分・老廃物の排出不全、などが考えられます。

他には単純に指圧やお灸の刺激が強すぎることや腱鞘炎などの患部の炎症、打撲や捻挫などの外傷も強い痛みの原因です。

頭痛や首の痛み、喉の痛みなど、日常で起こりやすい症状に対して効果が期待できるツボが列欠です。不調を感じたら指圧やお灸などのセルフケアで快調な日々を送りましょう。

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