温溜(おんる)は歯痛や歯ぐきの腫れに効くツボ!位置や効果・効能も解説

歯痛や歯茎の腫れに効く「温溜 (おんる)」というツボをご存知ですか?この記事では、温溜の場所と見つけ方、温溜を刺激することで得られる効果・効能等を解説しています。また、温溜を押すと痛い原因・理由についても紹介しているので参考にしてください。

専門家監修 |鍼灸師 田中明緒先生
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生まれつき重度のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーがあり、20歳のときにアトピーが悪化。...
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生まれつき重度のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーがあり、20歳のときにアトピーが悪化。自身の経験から食や心の状態の大切さを感じマクロビオテイック、自然農法、rawfoodを学び始め、長野県のアグリカフェアマテルで料理提供や料理教室を開始。食事以外でもアトピーの人の役に立ちたいと思い、鍼師・灸師の国家資格を取得。美容鍼灸や鍼灸院での鍼灸修行を行い、アレルギー治療も学ぶ。2020年1月に大阪から帰り長野県上田市で活動を始める。鍼灸師として活動しながら、出張美容鍼灸・出張ヨガ・レシピ開発なども行っている。

目次

  1. 温溜(おんる) ってどんなツボ?
  2. 温溜(おんる)の場所は?
  3. 温溜の位置
  4. 温溜の見つけ方
  5. 温溜(おんる)の押し方は?
  6. 温溜(おんる)の効果・効能は?
  7. 歯の痛み
  8. 首の痛み
  9. ストレス性の下痢
  10. 温溜(おんる)を押すと痛い理由は?

温溜(おんる) ってどんなツボ?

温溜(おんる)とは腕の位置にある経穴(ツボ)で、東洋医学で、温は「陽気」、溜は「流れ」を意味します。急性の大腸の症状に効果的なツボで、大腸の働きを整えるほか、歯痛や歯ぐきの腫れ、顔面の痛みなどにも効果的な経穴(ツボ)といわれています。

田中明緒先生

鍼灸師

温るは急性の病に効くツボと言われているため、突然の歯の痛みや肌荒れが気になったとき、顔が浮腫んでいるときに有効です。

温溜(おんる)の場所は?

温溜(おんる)は「手の陽明大腸経」と呼ばれる手を流れる大腸に作用する経絡上にある経穴です。温溜の詳しい位置について紹介します。

温溜の位置

温溜(おんる)の経穴(ツボ)は、親指を上に向けた状態でヒジを曲げ、ヒジの曲がりジワと手首の真ん中よりも親指1本分手首寄りの位置にあります。経穴(ツボ)の位置は人によってわずかなズレがあるので、少しずつ押す指を移動させながら位置を探りましょう。

温溜の見つけ方

温溜(おんる)の経穴(ツボ)を見つける際には、親指側の手の骨に沿って探すと見つかりやすいでしょう。肘を曲げた曲がりジワと手首の真ん中あたりから手の骨に沿ってつまむように周辺を押してピリッとした痛みを感じるところが温溜です。

温溜(おんる)の押し方は?

ここでは、温溜(おんる)の押し方について具体的に説明します。ストレスで下痢が続いている、歯ぐきや歯が痛いという症状がある場合には、押し方を参考に温溜を刺激しましょう。

温溜(おんる)の押し方
  1. 親指を上に向けてヒジをまげる
  2. 反対の手で下から曲げた手を掴むように添える
  3. 親指を温溜に当て3秒押してゆっくり戻す
  4. 5回~10回繰り返す
  5. 反対側もおこなう

温溜のツボを指圧する際には、少し上に向かって親指にあたっている手の骨を押し上げるように指圧するのがポイントです。ツボの位置は人それぞれなので、一カ所だけ押すのではなく少しずつ親指をずらしながらまんべんなく周辺を指圧しましょう。

温溜(おんる)の効果・効能は?

温溜(おんる)に期待できる効果・効能は以下のとおりです。

・ストレスによる腸の不調
・歯痛
・歯ぐきの腫れ
・首の痛み
・肩や腕の痛み
・頭痛やめまい
・目の痛み

温溜は、大腸の働きに作用する経絡上にあることから、腸の不調へ効果があるといわれています。そのほかにも、身体の急性的な痛みを緩和させることができるのも温溜のツボの特徴です。ここでは、特に効果的な症状について紹介します。

歯の痛み

歯痛や歯ぐきが腫れているという症状がある場合、温溜を指圧することで一時的に痛みが和らぐことがあります。特に下の歯が痛むときに効果的です。ただし、虫歯を治す効果はないので、虫歯の場合は歯医者での治療をおすすめします。

首の痛み

温溜は、首の痛みにも効果的です。温溜のツボは急性の痛みを和らげる作用のあるツボなので、首を寝違えてしまった、肩や腕の痛みで手が上がらなくなってしまったなどといった突然の症状がある時に刺激するとよいでしょう。

ストレス性の下痢

ストレスは自律神経を乱れさせ、腸の動きを鈍らせます。ストレスによって下痢や便秘、腹痛を起こす場合、腸の動きが悪くなっているサインです。温溜は腸の働きを整える作用があるので、ストレスによる下痢や便秘に効果が期待できます。

田中明緒先生

鍼灸師

お腹が冷えてしまったり、食べ過ぎなどでお腹が痛いというときに有効です。温るを刺激すると腹部の巡りが良くなり腹痛の改善に繋がります。

温溜(おんる)を押すと痛い理由は?

ツボを押して痛いと感じる原因は、押す力が強すぎるか、該当する器官に不調があるかのどちらかです。温溜を押して痛いと感じるときもまた、力が強すぎるか、腸の働きが弱っていたり、急性の痛みが身体のどこかでおこっていたりするサインでしょう。

温溜を指圧してあまりにも痛い場合は、お灸の温熱でツボを刺激することも同様の効果を得ることができるのでおすすめです。

温溜(おんる)を押して様々な効果を得よう!

温溜には腸の働きを整えるだけでなく、身体のさまざまな部位の急性の痛みの緩和にも効果が期待できます。ツボ押しを習慣化して不調知らずの身体をつくりましょう。

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