【簡単】小円筋をほぐすストレッチ|肩を軽くする効果あり!筋膜リリースの方法も
小円筋(しょうえんきん)は肩と腕を繋ぐ関節にある筋肉です。小円筋が硬いと、トリガーポイントとなって肩こりや首凝りを招く恐れがあるので注意が必要です。この記事では、小円筋のほぐし方を【ツボ押しマッサージ・筋膜リリース・ストレッチ】などに分けて紹介します。小円筋をほぐすストレッチの効果や硬い時のデメリットも紹介するので、参考にして下さい。
目次
- 小円筋はどこの筋肉?役割は?
- 肩と腕をつなぐ関節にある小さい筋肉
- 肩の外側にひねる動作に用いられる
- 小円筋をほぐすストレッチ5選
- 小円筋のほぐし方①立ちながらストレッチ
- ①頭上に握れそうなものがある場所に立つ
- ②立ったままストレッチしたい手を上げて握る
- ③上げている手の方向に体重をかける
- ④上半身を左に傾け15秒キープ
- ⑤もう片方の腕も同様に行う
- 小円筋のほぐし方②座りながらストレッチ
- ①手の甲を背中の腰のあたりにつける
- ②曲げている腕の肘を反対の手で持つ
- ③ゆっくりと前側に引っ張り10秒キープ
- ④左右2〜3回ずつ繰り返す
- 小円筋のほぐし方③寝ながらストレッチ
- ①ストレッチしたい側を下にして横向きに寝る
- ②下側の腕の肩と肘を90度に曲げる
- ③反対の手で手首を掴み軽くひねる
- ④手首をつかんだまま腕を下に押し倒す
- ⑤気持ちいいと感じるところで10〜20秒キープ
- 小円筋のほぐし方④ペットボトルで筋膜リリース
- ①リリースしたい方の手で、水を入れたペットボトルを持つ
- ②手の甲を上にして肘を90度曲げる
- ③ペットボトルを持っている手を約30度持ち上げる
- ④5秒かけて手を下ろし、内側にひねる
- ⑤手の位置を元に戻して5回繰り返す
- 小円筋のほぐし方⑤ツボ押しマッサージ
- ①天宗(てんそう)を見つける
- ②外側から内側に向かって指圧する
- 小円筋をほぐす効果はある?硬いとどうなる?
- 小円筋をほぐす効果
- 小円筋が硬い時のデメリット
小円筋はどこの筋肉?役割は?
小円筋はどこの筋肉なのでしょうか。どんな役割をはたしているのでしょうか。ここでは、小円筋の場所や役割についてくわしく解説します。
肩と腕をつなぐ関節にある小さい筋肉
小円筋は肩甲骨と上腕骨を繋ぐ関節にある幅1cmほどの小さい筋肉です。小円筋は、棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょくかきん)、肩甲下筋(けんこうかきん)と共に回旋筋腱板(ローテーターカフ)と呼ばれています。回旋筋腱板は肩関節の深層部にあるインナーマッスルです。
肩の外側にひねる動作に用いられる
小円筋は共に肩甲骨を外旋(外側にひねる)動作や手を上げる動作で関節包の挟み込みを防止したり、腕を支えて安定性をもたらしてくれます。たとえば、野球の投げる動作などの腕を使うスポーツや肩甲骨を内側に寄せる時によく使われます。
小円筋の下には大円筋(だいえんきん)は内旋の動作で使われているので、名前はよく似ていますが、反対の働きをしています。(※1)
高林孝光先生
柔道整復師
小円筋は、野球選手の他にもゴルフ選手にも負担がかかりやすい筋肉です。ワキの下や脇腹に違和感がある場合には小円筋のケアをおすすめします。
小円筋をほぐすストレッチ5選
小円筋は、日常生活でもよく使う筋肉です。知らないうちに凝り固まり、体に悪い影響を与えてしまうこともあります。小円筋のストレッチで小円筋を柔らかくして、緊張を緩めましょう。簡単にトリガーポイントをほぐせる小円筋のストレッチを5つ紹介します。
小円筋のほぐし方①立ちながらストレッチ
立ったまま行える小円筋ストレッチです。このストレッチで肩周りの筋肉を柔軟にすることができます。何か掴めるものの近くで行ってください。
①頭上に握れそうなものがある場所に立つ
頭上に握れそうなものがある場所に立ちます。
②立ったままストレッチしたい手を上げて握る
立ったままストレッチしたい手を上げて、頭上の手すりなどを握ります。
③上げている手の方向に体重をかける
上げている手の方向に体重をかけましょう。
④上半身を左に傾け15秒キープ
上半身を左に傾け15秒キープします。脇がしっかり伸びていることを感じた状態でキープしましょう。
⑤もう片方の腕も同様に行う
もう片方の腕も同様に行いましょう。
小円筋のほぐし方②座りながらストレッチ
座りながら行う、簡単な小円筋のストレッチです。座れる場所がない場合は、立った状態でも行えます。
①手の甲を背中の腰のあたりにつける
手の甲を背中の腰のあたりにつけます。
②曲げている腕の肘を反対の手で持つ
曲げている腕の肘を反対の手で持ちます。
③ゆっくりと前側に引っ張り10秒キープ
そのままゆっくりと前側に引っ張りましょう。肘だけ引っ張ることがこのストレッチの重要なポイントです。体も一緒に捻らないように気をつけましょう。痛気持ちいいところで10秒キープします。
④左右2〜3回ずつ繰り返す
左右2〜3回ずつ繰り返します。
小円筋のほぐし方③寝ながらストレッチ
寝ながらできる小円筋のストレッチです。肩の痛み、怪我の予防やリハビリにも効果的なので試してみてください。
①ストレッチしたい側を下にして横向きに寝る
ストレッチしたい側を下にして、横向きに寝ます。
②下側の腕の肩と肘を90度に曲げる
下側の腕の肩と肘を90度に曲げます。体の開き具合や肩の角度で小円筋のストレッチの強度や場所を調整することができます。
③反対の手で手首を掴み軽くひねる
反対の手で手首を掴み、軽くひねります。
④手首をつかんだまま腕を下に押し倒す
手首をつかんだまま、腕を下に押し倒しましょう。
⑤気持ちいいと感じるところで10〜20秒キープ
気持ちいいと感じるところで10〜20秒キープします。深呼吸してリラックスしながら行なってください。痛いと感じるポジションでは無理に行わないように気をつけましょう。
小円筋のほぐし方④ペットボトルで筋膜リリース
小円筋を緩めるには、筋膜リリースも有効です。筋膜リリースとは筋肉を包む筋膜を柔らかく滑りを良くして筋肉をほぐす方法です。筋膜リリースが正しくできていれば、内旋した時の可動域が広がることが期待できます。簡単にできるので試してみてください。
①リリースしたい方の手で、水を入れたペットボトルを持つ
リリースしたい方の手で.水を入れたペットボトルを持ちます。すぐにペットボトルが用意できない場合はスマホなどの少し重さがあるものでも可能です。
②手の甲を上にして肘を90度曲げる
手の甲を上にして肘を90度曲げます。反対側の手で肘を支えましょう。
③ペットボトルを持っている手を約30度持ち上げる
ペットボトルを持っている手を約30度持ち上げます。
④5秒かけて手を下ろし、内側にひねる
ペットボトルを持ったまま秒かけて手を下ろし、内側にひねります。肘を90度に曲げてしっかり固定しながらひねることがポイントです。
⑤手の位置を元に戻して5回繰り返す
手の位置を元に戻し、同じ動作を5回繰り返します。テニスボールを使った小円筋に直接当てて転がす筋膜リリースでも小円筋のトリガーポイントにアプローチできるのでぜひ試してみてください。
小円筋のほぐし方⑤ツボ押しマッサージ
小円筋を緩め、ほぐす場合は、天宗(てんそう)のツボ押しが有効です。天宗のツボは、肩や肩甲骨の凝りを緩めて柔らかくし、慢性的な肩こりに効果が期待できます。
①天宗(てんそう)を見つける
はじめに、天宗(てんそう)を見つけましょう。天宗は、肩甲骨の上にあるツボで、肩甲骨の真ん中の少しくぼんだ場所にあります。肩甲骨の中央部分のくぼみを見つけてください。
②外側から内側に向かって指圧する
外側から内側に向かって、少し痛いと感じる強さで天宗(てんそう)のツボを押してください。3~5秒程度、呼吸を忘れずに指圧しましょう。肩甲骨付近にあって1人で押すには柔軟性が必要です。届かない人はツボ押しの道具や他の人に押してもらうと良いでしょう。
小円筋をほぐす効果はある?硬いとどうなる?
小円筋が硬い原因は、筋肉の使い過ぎや猫背、巻き肩などの不良姿勢です。野球やテニスなどのスポーツでよく腕を振る、投げるといった動作をしていたり、筋トレをし過ぎたりすると、小円筋に負担がかかって筋肉が傷つきます。
猫背や巻き肩などの不良姿勢は肩を内旋する動作なので、小円筋の働きとは真逆の動作をし続けている状態です。そのストレスが小円筋の柔軟性を低下させて硬くしてしまう原因のひとつです。
では、硬くなった小円筋をほぐして柔らかくすると、どのような効果を得られるのでしょうか。小円筋が硬い時のデメリットと合わせて解説します。
高林孝光先生
柔道整復師
小円筋は慢性的な負担を感じにくい筋肉なので、よく腕を振る動作やデスクワークで同じ動作の繰り返しが多い方は、使ったら片づけるを念頭において小円筋のケアを行なって下さい。
小円筋をほぐす効果
・肩こり・首こり改善
・姿勢改善
・肩関節の可動域拡大
・野球やテニスなどのスポーツでパフォーマンス向上
小円筋をほぐすことで筋肉の柔軟性が高まり、肩や首の凝りを改善できることが期待できます。柔らかくなることによって小円筋の本来の働きを向上させれば肩関節が外旋しやすくなることによって猫背や巻き肩といった姿勢を改善できます。
また、小円筋をほぐす効果には肩関節の可動域拡大もあります。関節の動きが柔軟になってくると、野球での投げる動作やテニスやバレーなどでの腕を使って打つ動作がスムーズになり、スポーツ全般におけるパフォーマンスの向上も期待できます。
高林孝光先生
柔道整復師
小円筋は、スポーツで良く使う筋肉で回旋筋腱板の1つです。そのため小円筋の筋肉のケアを怠ると腱板の怪我にもつながります。筋肉より腱板の回復は難しいので早め早めのケアを心掛けて下さい。
小円筋が硬い時のデメリット
・肩関節の安定性低下
・怪我をしやすい
・肩こりや首こりになりやすい
・背中に痛み・違和感が出る
・腕が上がらない・回らない
小円筋が硬くなると肩関節の安定性が低下します。肩関節の機能障害に伴って、腱板損傷や脱臼、野球の投球障害肩などの肩周辺の怪我をしやすくなってしまいます。
小円筋の柔軟性がなくなると、肩甲骨が外旋しにくくなり、肩が内側に巻いたり、前に出たりして、巻き肩・猫背の姿勢になりやすいといわれています。トリガーポイントが形成されると、周りの筋肉も痛いと感じることや、肩や首が凝りやすくなるというデメリットにつながるのです。
症状がひどくなってくると動かすだけで肩が痛いと感じるようになり、結果的には簡単に腕が上がらない、回らないといった日常生活にも悪影響が出る場合もあります。そのため、小円筋を柔らかく緩めることは大切です。
小円筋をほぐして柔らかくしよう
肩の痛みがある場合、小円筋が問題となっている可能性があります。小円筋のストレッチを行うことで柔らかくほぐしましょう。
また、小円筋の柔軟性が低下することも肩関節の安定性や可動域も低下してしまいます。その場合にはストレッチだけでなく小円筋の筋膜リリースも行うことで、安定性の低下や痛みに対するリハビリの効果は高まるでしょう。
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