手首の太淵(たいえん)のツボは痰絡み解消や肺機能に効く!効能や押し方を解説!
「太淵 (たいえん)」は呼吸器系の症状に効果的として知られているツボです。この記事では、太淵の場所・見つけ方や押し方、太淵を刺激することで得られる効果・効能等を解説しています。また、太淵を押すと痛い原因・理由についても紹介しているので参考にしてください。
目次
ツボ『太淵(たいえん)』の効果とは?
太淵(たいえん)は、東洋医学の「手の太陰肺経」に属するツボです。
「太淵」という名前はツボが位置する場所に由来しており、『太』は「大きい」、『淵』は「水の深いところ」「物が多く集まる場所」という意味があります。
太淵のツボは手首にある大きな窪みに位置していること、多くの気が集まることから「太淵」と名付けられました。
呼吸器症状に効果的
太淵は呼吸器症状に効果的なツボです。太淵は肺の原穴であるとともに、「臓・腑・気・血・筋・脈・骨・髄」の気が集まる八会穴(はちえけつ)の脈会(みゃくえ)に該当します。
そのため、咳・痰・喉の痛みや腫れ・鼻水・鼻づまりなどの呼吸器系の症状に効果が期待されています。
その他、太淵を刺激することで改善が期待される症状は以下の通りです。
・腱鞘炎
・腕関節障害
・動悸
・不整脈
・脈なし病
・嘔吐
・お腹の張り
・げっぷ
太淵が属する「手の太陰肺経」は、上腕・前腕部・親指の部分を走行しています。
太淵は、経絡の走行部の不調にも改善効果が期待されているツボです。そのため、太淵を刺激すると腕や肘の痛み・腱鞘炎などの症状が和らぎます。
また、太淵は脈会に該当するため、脈拍に関係する疾患にも効果が期待されるツボです。血液循環異常の改善にも太淵が用いられる場合があります。
太淵が属する「手の太陰肺経」は、飲食物の消化や栄養の運搬を行う「中焦」より起こります。そのため、消化器系の症状にも改善効果が期待されているのです。
河合雄介先生
鍼灸師
肺の原穴は東洋医学での肺系の不調がある場合の反応点。脈会穴とは循環器系の不調に良いとされるツボのことです。どちらにも被る太淵はいろいろな効果に期待がもてます!
太淵(たいえん)のツボの場所は?
太淵(たいえん)のツボはどこにあるのでしょうか。呼吸器系の症状が気になる人や、腕や手首の痛みが気になる人は、太淵の場所を覚えておくと便利です。太淵の位置や見つけ方を解説します。
太淵の位置は「手首の手のひら側、親指の付け根」
太淵は、手首前面横紋の親指側の陥凹部、橈骨動脈拍動部に位置します。手首の手のひら側、親指の付け根の窪みにあるため見つけやすいでしょう。
太淵の見つけ方
太淵の見つけ方は、手のひらを上にして手首の曲がりじわの真ん中に人差し指を置きます。そのまま親指側に辿っていくと、親指の付け根に窪みがあるのがわかるでしょう。
その窪みが太淵です。太淵は触れると脈を感じるため、見つけやすいツボといえます。
太淵(たいえん)のツボの押し方は?
太淵(たいえん)はセルフケアがしやすいツボです。咳や喉の痛み、鼻水などが気になるときには太淵を押してみましょう。
- 太淵に親指を当てる
- ゆっくり5秒ほど押す
- ゆっくり離す
- 5回ほど繰り返す
太淵の押している間は、ゆっくり3~5回深呼吸をしましょう。息を吸うよりも吐くことを意識するのがポイントです。太淵は左右の手首にあるため、両方の太淵を刺激します。
入浴後や就寝前のリラックスしたときに押すと、呼吸が楽になりぐっすり眠れるでしょう。ただし、動脈の拍動部にあるため、力の入れすぎには気をつけてください。
太淵(たいえん)を押すと痛い原因は?
太淵(たいえん)を押して「痛い」と感じるのは、該当する器官に不調を抱えていることが原因と考えられます。
風邪のひきはじめで喉に違和感がある、花粉症で鼻水が出るなどの症状がある場合、太淵を押すと「痛い」と感じるでしょう。また、腱鞘炎や腕の痛みがある人も、太淵を押すと「痛い」と感じます。
押し方や病気が原因の可能性も
太淵を押して痛みを感じる場合、以下のことが原因となっている場合もあります。
- 強く押し過ぎている
- 橈骨遠位端骨折
- キーンベック病
- ガングリオン
太淵を押す力が強すぎる場合、痛みを感じます。ツボを刺激する際は、「痛いけれど気持ちがいい」強さを意識しましょう。
手首の痛みに加えて握力の低下がある・転倒した際に手をついたなどの場合、病気や骨折の可能性もあります。痛みが引かない・症状が悪化する場合には病院の受診をおすすめします。
病院は何科で受診すべき?行く目安は?
「手首が痛いのは何科へ行くの?」「これは病院へ行くべき?」という疑問から、病院の受診をためらう人もいるでしょう。
手首に痛みがある場合には「整形外科」を受診します。必要に応じてレントゲンやエコーで痛みの原因を特定する検査をします。病院を受診する目安は以下の通りです。
- 痛みが1~2週間続く
- 痛みが強い
- 手首の腫れが大きい
- 手首が曲がらない
- 手首が不安定
このような症状がない場合には、手首に負担をかけないように安静にして様子をみましょう。
痛みを放置すると症状の悪化だけではなく、手術が必要になるなど深刻な状況になりかねません。症状の悪化防止や早期回復のためにも、痛みを我慢せず早めの受診をおすすめします。
太淵(たいえん)のツボでつらい症状を和らげよう!
太淵(たいえん)のツボは、呼吸器系の症状の改善に効果が期待されます。咳・喉の痛みや腫れ・鼻づまりなどに困ったときには、太淵のツボで症状を和らげましょう。
河合雄介先生
鍼灸師
東洋医学の肺系は鼻と関係も深く、鼻に潤いを与えるとされています。肺に属する原穴の太淵が鼻のトラブルに選ばれる理由ですね。
日々の疲れを癒すなら『HOGUGU』で
日々の疲れが溜まっている方は、お家でプロのリラクゼーションを受けてみませんか?
家から出たくない日や、夜遅い時間でも、『HOGUGU(ホググ)』なら自宅で簡単にプロのもみほぐしを体験できます。セラピストが自宅や宿泊先に来てもみほぐしを行ってくれるので、わざわざ整体やマッサージ店へ出向く必要もありません。
さらに今なら、【7月限定】2000円OFFクーポンでお得にHOGUGU(ホググ)をご利用できます!是非一度お試しください。
(この記事は一部プロモーションを含みます)