おでこのツボ『陽白（ようはく）』が痛い原因は？効果や場所を解説！

陽白（ようはく）は、東洋医学では目の周りの不調に効くツボと考えられています。「白」は明るい光を意味し、目の痛みやはっきり見えないなどの症状があるときに、このツボを押すと陽光が目に差すほどはっきり見えるようになることから「陽白」と名づけられました。

では、陽白は具体的にはどのような効果が期待できるのでしょうか。

陽白のツボは、主に眼精疲労に効果的だといわれています。このほかにも、以下のような症状に効果的なツボです。

陽白は名前の由来のとおり、目に関わる症状に効果が期待できます。また、陽白はおでこにある筋肉「前頭筋」に関わるツボで、前頭筋には眉毛や目の上の皮膚を引き上げる働きがあります。

目を開いたときにおでこにシワができるのは、この前頭筋に過剰に力が入っていることが原因です。そのため、陽白のツボを押すと前頭筋の過剰な働きを緩めて、おでこのシワの改善にもつながるといわれています。

陽白（ようはく）のツボの位置についてくわしく解説します。陽白の場所の見つけ方も紹介するので、参考にしてください。

陽白は、左右の眉毛の上に位置します。眉毛の中央部分から2cmほど上にあり、少しくぼんでいる場所です。

陽白の見つけ方は、まずはまっすぐに前を見て、黒目がある場所から上がっていきます。そして、眉毛から親指1本分上にある小さなくぼみを押してください。そこで痛気持ちいいと感じる場所が陽白のツボです。

陽白（ようはく）のツボを押すときは、どんな押し方をすればよいのでしょうか。ここでは、陽白のツボの押し方やコツを紹介します。

陽白のツボを押すときは、人差し指と中指の2本の指で行ってもかまいません。小さな円を描くように押すと、血流の促進につながり、陽白の効果を感じやすくなるでしょう。

陽白（ようはく）がある場所を押すと痛いときには、目の不調が原因の可能性があります。しかし、強い痛みがあったり、他にも症状があらわれている場合には、病気が隠れていることもあるのです。陽白を押すと痛い原因について解説します。

陽白を押すと痛いときには、以下のような原因も考えられます。

群発頭痛は目の後ろを通る血管が拡がって炎症が起きるため、陽白がある眉毛の上を押すと痛みを感じることがあります。急性副鼻腔炎や蓄のう症のように、細菌・ウイルス感染によって鼻の粘膜が炎症を起こしている場合も、痛みの原因の1つと考えられます。

なぜなら、鼻に溜まった膿（うみ）が眉毛の方を圧迫しているからです。また、顔の感覚を脳に伝える末梢神経「三叉神経」に動脈が触れると、神経を覆っている細胞が傷みます。すると、陽白をはじめ、顔のさまざまな場所に痛みを生じるといわれています。

陽白がある眉毛の上を押すと痛くて、病院を受診する場合は内科を受診しましょう。ただし、陽白の場所が痛いからといって、必ず病院を受診しなければいけないわけではありません。病院を受診する目安も確認しておきましょう。

上記のような症状がある場合には、急性副鼻腔炎や群発頭痛などの病気の可能性があるので、病院を受診しましょう。陽白は脳に近い場所にあるため、痛みがあると脳の病気を疑う人もいるのではないでしょうか。

しかし、もし脳の病気の可能性があるなら、激しい頭痛などの症状もあらわれることがほとんどです。不安な場合は、脳神経内科や脳神経外科を受診するのもおすすめです。

陽白（ようはく）は、眼精疲労やおでこのシワなどの改善に効果的なツボです。目の周りの不調を改善することで、目を大きく見せる効果も期待できます。陽白のツボ押しをして、目の周りの不調を和らげましょう。

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