ぎっくり背中の予防ストレッチ9選|立ったまま・うつ伏せなど姿勢別に紹介
ぎっくり背中を予防できるストレッチを知っていますか?ストレッチで背中の筋肉をほぐしましょう。この記事ではぎっくり背中を予防・改善するストレッチを9選紹介します。【立ったまま】【座りながら】【寝ながら】など、状況別に分けて紹介するので参考にしてください。
目次
ぎっくり背中とは?
ぎっくり背中とは、背中に突然ズキッと電気が走るような激痛がする症状のことです。ここでは、ぎっくり背中の症状や原因、ぎっくり背中になりやすい人を紹介します。ぎっくり背中を治したい人は参考にしましょう。
ぎっくり背中の症状
ぎっくり背中の主な症状は、背中の急激な痛みやしびれです。ぎっくり背中は、凝り固まった筋肉が急激に引き伸ばされて筋繊維や筋膜が損傷したときに発生します。いわゆる肉離れのような状態です。
凝っているような軽い痛みから、動けなくなるほどの強い痛みまでさまざまです。身体を傾けると痛みが出る場合や、大きく息を吸うと痛みが出る場合もあります。
ぎっくり背中の原因
- 筋肉の凝り固まりによる血行不良
- 運動不足による血行不良
- 姿勢の悪さによる筋疲労
ぎっくり背中の原因には、背中の筋肉の疲労や血行不良が挙げられます。本来、筋肉はゴムのように伸び縮みするものですが、運動不足や悪い姿勢で動かない筋肉は疲れて血行が悪化し、凝り固まってしまいます。
凝り固まった背中の筋肉にある筋繊維や筋膜は、ささいな動きで損傷してしまいます。これは、古くなったゴムの伸縮性がなくなり、簡単に切れてしまうのと同じ現象です。(※1)
少し上半身を動かしたり、大きなくしゃみをしたりするだけでも、ぎっくり背中が起こってしまうのです。
増本項先生
整形外科医
ぎっくり腰とは、急性に発症した原因の特定ができない急性腰痛の総称で、多くは筋肉損傷に由来すると言われています。ぎっくり背中も同様です。
ぎっくり背中になりやすい人
ぎっくり背中になりやすい人には、姿勢が悪い(猫背)・ストレスが多いという特徴があります。これは、猫背の人もストレスが多い人も、前かがみでうつむきがちの姿勢が続くからです。
前かがみの姿勢では背中の筋肉が伸びて、胸の筋肉が縮んでしまいます。同じ姿勢が続くと筋肉は凝り固まり、ふとした動作からぎっくり背中を発症してしまいます。
ぎっくり背中の予防・改善ストレッチ9選!
ぎっくり背中の治し方には、ストレッチがあります。凝り固まった身体をほぐし、ぎっくり背中のつらい症状を改善します。ぎっくり背中の予防にも、ストレッチが有効です。誰でも簡単にできるぎっくり背中の予防・改善ストレッチ9選を紹介します。
【立ったまま】ぎっくり背中のストレッチ
立ったままできる、ぎっくり背中のストレッチを紹介します。
①背中を伸ばすストレッチ
背中を伸ばすストレッチは、長時間のデスクワークや立ちっぱなしで同じ姿勢が続くときにおすすめです。1時間に1度休憩して、背中の筋肉をほぐしましょう。
- 足を腰幅程度に開いて立つ
- 両手を組み、手のひらを外側に返す
- そのまま手のひらを天井へ向ける
- 頭上へ腕を伸ばす
- 体をゆっくり右に倒し、体の左側を伸ばす
- 呼吸を止めずに、30秒程度キープする
- 左右を変えて同じように伸ばす
肘をしっかりと伸ばして、上に高く伸びましょう。体を倒すときは無理をしないで、気持ちいい程度に伸ばします。足の裏が床から離れないように気をつけましょう。
増本項先生
整形外科医
筋肉系の損傷の多くは筋肉のタイトネス、硬さが原因ですからストレッチは重要です。
②肩甲骨のストレッチ
肩甲骨周りの動きが悪いと首・背中・腰など姿勢を維持する筋肉に負担がかかり、ぎっくり背中になりやすくなります。ぎっくり背中の予防に、肩甲骨周りの筋肉をほぐすストレッチを行いましょう。
- 両手を広げて、後頭部を押さえる
- 息を吐きながら、肘を前に閉じる
- 息を吸いながら、肘を後ろに広げる
肘を前に閉じると、背中が丸く伸ばされます。肘を後ろに広げて、前かがみの姿勢で開いた肩甲骨を閉じます。痛みが出ない程度に、肘をゆっくりと動かしましょう。
③胸郭のストレッチ
胸郭のストレッチも、ぎっくり背中の予防に効果的です。ぎっくり背中を治したい人も試してみましょう。
- 立った状態で、体の前で両手を組む
- 前に腕を伸ばして、輪を作る
- 両手を前に伸ばして止まり、2回深呼吸する
- 斜め上に、腕の輪を作る
- 両手を伸ばして止まり、2回深呼吸する
- 頭の上に、腕の輪を作る
- 両手を上に伸ばして止まり、2回深呼吸する
呼吸による胸郭の動きを感じながら、ストレッチを行います。腕を伸ばしたときに、肩甲骨の間が開くのを意識しましょう。
【座りながら】ぎっくり背中のストレッチ
椅子や床に座ったままでできる、ぎっくり背中のストレッチもあります。デスクワークで長時間同じ姿勢が続いたときは、ストレッチで背中の筋肉をほぐしましょう。
①僧帽筋ストレッチ
首の後ろにある僧帽筋を伸ばすストレッチです。
- 両手を首の後ろで組む
- 頭を前に倒し、息を吐きながら僧帽筋を伸ばす
僧帽筋を引っ張るように、頭を前に倒します。肘を閉じると、背中全体をほぐす効果が高まります。30秒ほどかけて、ゆっくりとストレッチしましょう。
②広背筋ストレッチ
広背筋は腕の付け根から脇、背中にかけて伸びている筋肉です。 ストレッチで、背中の広い部分をほぐしましょう。
- 両手を首の後ろで組む
- 片方に軽く手を引っ張る
- 曲げた肘を後頭部で止める
- 体を横に少し傾け、さらに前に倒す
- 脇から背中まで、筋肉を伸ばす
- 反対側も同様に30秒ずつ行う
呼吸が浅いと、筋肉がほぐれません。なるべく深呼吸をしながら、ゆっくりとストレッチを行いましょう。
③背中のストレッチ
座りながらできる背中のストレッチです。背中の張りやだるい症状を改善します。ぎっくり背中を治したい人に、おすすめです。
- 椅子に浅く座る
- 両手を組んで、前に伸ばす
- 両腕の間に頭を入れ、背中を丸める
おへそをのぞき込むように、両腕の間に頭を入れます。背中を丸めても、呼吸を止めないようにしましょう。
【寝ながら】ぎっくり背中のストレッチ
寝ながらできる、ぎっくり背中のストレッチを紹介します。
①うつ伏せでストレッチ
うつ伏せでできるストレッチです。ぎっくり背中を治したい人は痛みが引いてきたら、試してみましょう。繰り返し行っていると、少しずつ背中の筋肉がほぐれてきます。
- うつ伏せで寝る
- 床に両肘をつき、上体をゆっくり起こす
- 10秒間キープする
- おへそを床につけたまま、肘を伸ばす
- 上体を反らして、5~10秒間キープする
慣れてきたら、背中を最大限に反らします。痛みやしびれの症状があるときは、すぐにストレッチを中止しましょう。
②仰向けでストレッチ
仰向けでできるストレッチです。就寝前に行い、全身の筋肉をほぐしましょう。
- 仰向けで寝る
- 両膝を90度に曲げ、足裏を床につける
- 両膝をゆっくりと右に倒す
- 今度は、両膝を左に倒す
- 左右1セットで、10回程度行う
膝を倒すときに逆側に頭を向けると、さらにストレッチの効果が高まります。
③ストレッチポールを使ったストレッチ
ストレッチポールを使うと、効率よく背中をほぐせます。
- ストレッチポールの上に仰向けで寝る
- 両膝を曲げ、足は肩幅に開く
- 両膝を床につける
- 全身が脱力できるポジションを探す
- 両手で床を磨くように円を描く
ストレッチポールがないときは、厚手のバスタオルを細長い棒状に巻いたものでも代用できます。
ぎっくり背中をストレッチで予防・改善しよう
1回のストレッチでは効果を実感できなくても、毎日継続することが大切です。少しずつ、背中の凝りや痛みの症状が緩和されます。ぎっくり背中をストレッチで予防・改善しましょう。
當銘梨沙先生
柔道整復師
何かしたわけではないが、背中など痛くなることにも何かしらの原因があります。スポーツをして痛めるなどの外傷でなければ多くが日常生活での姿勢の悪さや体の使い方で痛めてしまいます。姿勢が悪いと自覚があるのであれば、普段からストレッチなどで予防していきましょう。
日々の疲れを癒すなら『HOGUGU』で
日々の疲れが溜まっている方は、お家でプロのリラクゼーションを受けてみませんか?
家から出たくない日や、夜遅い時間でも、『HOGUGU(ホググ)』なら自宅で簡単にプロのもみほぐしを体験できます。セラピストが自宅や宿泊先に来てもみほぐしを行ってくれるので、わざわざ整体やマッサージ店へ出向く必要もありません。
さらに今なら、【7月限定】2000円OFFクーポンでお得にHOGUGU(ホググ)をご利用できます!是非一度お試しください。
(この記事は一部プロモーションを含みます)