気海（きかい）のツボで元気を取り戻そう！位置や押し方・効果も解説

気海（きかい）は全身の気の巡りを良くするといわれるツボです。東洋医学では全身の元気が集まるツボだと考えられており、生まれたときから持っている気が集まる場所（海）という意味を持つツボです。

全身の気の巡りに関わる気海は、日常に起こりやすい不調の改善に覚えておくと便利です。気海は消化器や血液に関わる脾、泌尿器や生命力に働きかける腎のどちらにも影響します。様々な効果が期待できる気海の場所を紹介します。

気海は体の前側の中心を通る線上にあります。泌尿器や消化器、呼吸器などに作用する任脈のツボです。気海はおへそから指2本分下の位置にあります。近くには多くのツボがあるものの、比較的見つけやすいでしょう。

気海の見つけ方は簡単です。おへその中心に人差し指の端がくるように中指とそろえて当てます。中指の下側に位置するのが気海です。指で幅を測るときは、爪の付け根あたりを使いましょう。親指で測る方がやりやすい場合は、1.5本分下の位置です。

腎、脾に作用しさまざまな不調への効果が期待できる気海の押し方を解説します。見つけやすく刺激しやすい場所にある気海は、セルフケアに取り入れやすいツボです。正しくツボを押して、元気に過ごしましょう。

※空腹時や食後は行わないようにしましょう。

気海のあるお腹はとてもデリケートです。強く押さず、指の腹でやさしく押しましょう。指では強いと感じたら、手の平を使うのもおすすめです。仰向けに寝て気海の周りも揉むように押すと、さらに高い効果が期待できます。

気海は東洋医学でいう「腎」と「脾」に作用する経絡のツボで、泌尿器や生殖器、消化器など幅広く効果があるといわれています。主な効果・効能は以下のとおりです。

気海は、食生活やストレスによって、体の元気がなくなる「気虚」と呼ばれる症状の改善にも適しています。経絡の中でも下の位置にある気海は、特にお腹周りの症状改善におすすめです。気海が効くといわれる症状について解説します。

気海はストレスなどから気が滞り起こる下痢を改善するといわれています。気海が属する「任脈」は東洋医学で体を分類した5行の脾に作用する経絡です。

脾が弱ると消化不良や下痢、軟便などの症状が現れます。消化器に症状があるときは気海のツボ押しに加え、食事の見直しやストレス軽減なども意識しましょう。

気海の経絡は脾だけでなく腎にも作用し、生殖器の不調の改善に役立ちます。気海は月経不順や生理痛、不正子宮出血といった婦人科系の症状に効果が期待できるツボです。妊活にも使われることがあります。男性の生殖機能の維持や向上にも効果があるといわれています。

腎が弱ったときにみられる症状は、生殖器の他に泌尿器にも現れます。気海は頻尿や失禁、膀胱炎などの症状に効果が期待できるツボです。腎が弱ると冷えやむくみなどの症状も現れることがあります。泌尿器の不調とも関係の深い冷えやむくみの改善にも気海は適しています。

ツボを押して痛いときは、該当する器官に何らかの不調があるといわれています。気海を押して痛いときは、泌尿器や生殖器、消化器のどこかの不調が原因である可能性も考えられます。

ただ、気海の経絡が作用する器官には耳や呼吸器もあり幅広く、ストレスが関わっているケースもあるため自己判断は避けましょう。

気海（きかい）は幅広い効果が期待でき、押しやすい場所にあるためセルフケアに取り入れやすいツボです。冷えや腹痛、排尿トラブルなどの不調を感じたら、気海を押して改善を目指しましょう。

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