肩こりと吐き気の関係|気持ち悪さをツボ押し・ストレッチで和らげる方法も

「肩こりと吐き気で気持ち悪い...」と悩んでいませんか?もしかしたら吐き気は肩こりが原因かもしれません。この記事では、ひどい肩こりがなぜ吐き気を催すのか紹介します。肩こりの和らげ方や根本から改善する方法も紹介するので参考にしてください。

専門家監修 |整形外科医 名倉直重先生
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整形外科医。H20年東邦大学医学部卒業。医学博士。大学院では主に肩を中心とした「痛み」の研究に従事。研究テーマは「肩腱板断裂における疼痛関連因子の検討」。現在、足立区千住にある...
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整形外科医。H20年東邦大学医学部卒業。医学博士。大学院では主に肩を中心とした「痛み」の研究に従事。研究テーマは「肩腱板断裂における疼痛関連因子の検討」。現在、足立区千住にある名倉医院(創業1770年)と名倉医院駅前クリニック(分院)の副院長。最近抗加齢医学(アンチエイジング医学)にも興味を持ち、独学で勉強中。
専門家監修 |柔道整復師 當銘梨沙先生
HOGUGU現役セラピスト】セラピスト歴:10年以上 柔道整復師(国家資格)を所有しており、以前は整骨院で働いていました。 慢性的な肩こり、腰痛、首、頭痛、目の疲れなどが得意です。...
HOGUGU現役セラピスト】セラピスト歴:10年以上 柔道整復師(国家資格)を所有しており、以前は整骨院で働いていました。 慢性的な肩こり、腰痛、首、頭痛、目の疲れなどが得意です。 スポーツや筋トレしてる方のサポート、ケアも任せてください✨

目次

  1. ひどい肩こりは吐き気やめまいを催す
  2. ひどい肩こりが吐き気を催すのはなぜ?
  3. 原因①自律神経の乱れ
  4. 原因②血行不良
  5. 原因③ストレスの蓄積
  6. 吐き気を催す肩こりの和らげ方
  7. 病院(整形外科)を受診
  8. 市販薬なら消炎鎮痛剤
  9. ツボ押し
  10. 入浴で血行改善
  11. 吐き気を催す肩こりを和らげるストレッチ
  12. 肩こりを根本から改善する方法
  13. 姿勢改善を心がける
  14. 適度に運動してストレス解消
  15. リラックスタイムを作る
  16. 眼精疲労をケアする

ひどい肩こりは吐き気やめまいを催す

肩こりは重症化すると、頭痛やめまい、眠れない、ずっと車酔いみたいな不快感、気持ち悪い、肩が重いといった症状が出てくる人もいます。これ以上悪化させないために、肩こりが吐き気を催す理由を知って、肩こりを和らげる方法を参考にしてください。

當銘梨沙先生

柔道整復師

肩こりを感じているけど、マッサージや整体には行ったことがない・肩こりがピークにしんどくなったら行くという人が多いです。 肩こりを放っておくと、さらなる症状を感じることに繋がります。

ひどい肩こりが吐き気を催すのはなぜ?

肩こりは、肩や首の筋肉がこわばって痛みなどの症状が出ている状態です。そして、肩こりが悪化してくると、なぜか吐き気を催すこともあります(※1)。ひどい肩こりが吐き気を催す原因をくわしく紹介します。

原因①自律神経の乱れ

ひどい肩こりが吐き気を催す原因の1つが、自律神経の乱れです。自律神経は生命活動を維持するために、無意識下で24時間働いている神経です。一般的に、緊張状態では「交感神経」、リラックス状態では「副交感神経」が働いているといわれています。

通常は、この2つの神経は互いにうまくバランスをとっています。しかし、自律神経のバランスが崩れると、胃や食道の筋肉の活動が過度に低下もしくは活発になりすぎて、脳幹にある嘔吐中枢が刺激され、吐き気を誘発してしまうのです。

原因②血行不良

血行不良も、ひどい肩こりが吐き気を催す原因の1つです。筋肉に負担がかかると疲労物質が発生して血管内に蓄積します。血行がいい状態では、血流に乗って流れていきます。

しかし、血行が悪く流れが停滞してくると、局所的に疲労物質が溜まってしまうのです。すると、筋肉は疲労を感じて、緊張が高くなります。緊張して硬くなった筋肉が、神経を圧迫して吐き気を催すといわれています。

原因③ストレスの蓄積

ひどい肩こりが吐き気を催すのは、ストレスの蓄積も原因です。ストレスは一種の緊張状態です。ストレスが蓄積してくると自律神経が乱れ、血流低下を引き起こします。筋肉は常に緊張した状態になるため、肩こりや首こりを引き起こしやすく、吐き気にも繋がるのです。

吐き気を催す肩こりの和らげ方

吐き気を催すほどに肩こりが悪化してしまったら、どのように対処すればよいのでしょうか。ここでは、吐き気を催す肩こりの和らげ方を紹介します。

病院(整形外科)を受診

吐き気や頭痛、めまいなどの症状が長期間続き、改善の兆しが見えない場合は病院を受診しましょう。基本的には、整形外科です。肩や背中などの骨に異常がないかをレントゲンで確認します。必要に応じてMRIを行う場合もあります。

精査の結果、治療が必要な病気が隠れていることもありますが、まずは消炎鎮痛剤やリハビリの処方がなされることがほとんどです。また、脳に異常が疑われる場合は脳神経外科、三半規管などの内耳に異常が疑われる場合は耳鼻咽喉科へ紹介してくれます。

名倉直重先生

整形外科医

肩こりの原因はさまざまであり、放置すると危険な疾患が隠れていることもあります。肩こりに伴う症状をご自身でも把握し、まずは医療機関を受診して下さい。

市販薬なら消炎鎮痛剤

「肩こり(首こり)がひどいから薬を使おう」と考える人は少なくありません。市販薬では消炎鎮痛剤のロキソニンが有名です。

注意しなければいけないのは、消炎鎮痛剤は肩こりの根本的な改善が期待できるものではないということです。鎮痛成分が痛みに関与する物質の産生を抑制するものの、一時的に症状を軽減させる目的で使用すると考えたほうがよいでしょう。

名倉直重先生

整形外科医

炎症を抑える鎮痛剤を使用しても効果がない場合は、危険な疾患の徴候である可能性も考えられます。放置しないようにしましょう。

ツボ押し

ひどい肩こりを自分で和らげる方法として、ツボ押しも有効です。肩こりに効くとされているツボには肩井(けんせい)天注(てんちゅう)手三里(てさんり)があります。

特に肩井は肩こりに効く定番のつぼとされており、場所は首筋から肩にかけての筋肉が盛り上がっているところです。押し方としては真上から垂直に押します。強い力で長時間押すと揉み返しがくることがあるので、力加減に気をつけてやってみましょう。

入浴で血行改善

肩が重くて眠れないような肩こり、首こりのときは、血行不良を改善する入浴が効果的です。ややぬるめのお湯にゆっくりと肩までつかることで、リラックス効果やストレス解消の効果があるといわれています。

吐き気を催す肩こりを和らげるストレッチ

肩が重く、気持ち悪くなるほど首や肩、背中がこり固まった状態を改善する方法として、肩甲骨ストレッチをおすすめします。

肩甲骨ストレッチの方法
  1. 椅子に浅く腰掛ける
  2. 指先で服の肩の部分を軽くつまむ
    ※両手・両肩で行う
  3. 肘で円を描くようにゆっくり後ろに回す
  4. そのまま5周回す
  5. 次にゆっくりと前に回す
    ※肩全体、背中も使って大きく動かす
  6. そのまま5周回す

回す回数はあくまでも目安です。筋力が不十分であると肩が重くなり、首こりや肩こりが悪化する可能性があるので、首や肩に疲労を感じない程度の回数から始めましょう。もし、肩や首に痛みが生じたら直ちに中止してください。

肩こりを根本から改善する方法

肩こりを根本から改善させるためには何をすればよいのでしょうか。肩こりを改善するだけではなく、予防にもつながる4つの方法を紹介します。

姿勢改善を心がける

肩こりを根本から改善するには、姿勢改善を心がけることが重要です。パソコンやスマホに集中してしまうと、首が前に出て肩が内側に入る巻き肩で同じ姿勢を長時間とってしまいます。

巻き肩になると連鎖的に他の部分の筋肉も硬くなり、全身的な不調をきたす可能性があります。背中がしっかりと伸びた、いい姿勢を心がけましょう。

名倉直重先生

整形外科医

姿勢はとても大切です。特に日本人は座位の時間が長いため、良い姿勢を保つ意識が肩こり予防につながります。良い姿勢とは①頭部がまっすぐ②胸は前に③両肩は後方へ張り③お腹は引っ込んだ状態です。

適度に運動してストレス解消

適度に運動することで、交感神経が優位である時間が長くなってポジティブになりやすいといわれています。また、運動によりセロトニンというホルモンが分泌されます。セロトニンは、精神の安定などに寄与し、肩こりの原因となるストレスを解消できる可能性があるのです。

リラックスタイムを作る

肩こりを根本から改善するには、リラックスタイムを作ることも効果的です。例えば、湯船にゆっくりつかったり、ストレッチやマッサージを行ったりするなどです。

ストレスなどで交感神経が興奮した状態が続くと血行不良になり、肩こりを引き起こします。リラックスタイムを作ることで、興奮した交感神経は鎮まり、自律神経のバランスも保てるようになります。

眼精疲労をケアする

眼精疲労をケアすることも、肩こりを根本から改善する方法の1つです。パソコンなどで目を長時間酷使している人は、眼精疲労が肩こりの原因の可能性があります。眼精疲労を緩和するには、ホットタオルで目の上から温めると血流の改善が期待できます。

吐き気を催すほどの肩こりは生活習慣の改善から

一時的な肩こりにはツボ押しやセルフストレッチなどが有効です。しかし、慢性化して長期間続いている場合は、姿勢改善や適度な運動、眼精疲労のケアやリラックスタイムの確保など生活習慣の改善を行っていきましょう。

それでも改善が見込めないときやひどい吐き気など重症である場合は病院(整形外科)の受診を検討してください。

當銘梨沙先生

柔道整復師

肩こりや、吐き気などの症状は氷山の一角です。水面下で(体の中)色んなことが繋がっているのです。 きつく症状がでてしまったら、まずはその症状をおさえるために病院にいき対症療法。 症状を繰り返したくなければ、原因から改善することが必要です。

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