筋トレで肩が痛い時の原因・治し方|ベンチプレス出来ない時のトレーニング法も
筋トレで肩を痛めてしまいどうすればいいか悩んでいませんか?肩が痛い時の適切な対応は、休息を取ることです。この記事では筋トレで肩を痛める原因や治し方について解説します。肩を痛めた時にできるおすすめの筋トレも紹介しているので参考にしてください。
目次
筋トレで肩を痛めたらどうする?
筋トレで肩を痛めたらジムを休むべきか、悩みませんか。ジムを休むのは気が引けるものの、休まなければ治らないかもと不安な気持ちになるものです。この記事では、筋トレで肩が痛い時の原因や治し方について紹介します。
筋トレで肩を痛める原因は?
筋トレで肩を痛める原因は、肩関節のオーバーユースと肩甲骨の安定性不足の2つがあります。どちらも、ベンチプレスを上げるフォームを間違えることによるものです。筋トレで肩を痛める原因を詳しく説明します。
肩関節のオーバーユース
筋トレで肩が痛い原因は、肩関節のオーバーユースです。ベンチプレスで鍛える大胸筋や三角筋は、鎖骨や肩甲骨と連携しています。胸の張りが甘くて首の近くでバーを上げ下げしていると、肩関節に負荷がかかります。
筋トレで同じ動作を繰り返した結果、肩関節のオーバーユースによって関節痛が起こることがあるのです。
増本項先生
整形外科医
肩関節には上腕肩甲関節と肩鎖関節があります。上腕骨を動かす腱と上腕肩甲関節を安定に動かす補助となる関節唇を傷めると不安定になります。肩鎖関節はオーバーユースで骨端が融解されていくこともあります。
肩甲骨の安定性不足
肩甲骨の安定性不足も、筋トレで肩が痛い原因になります。ベンチプレスでバーベルを持つ手首が曲がり過ぎていて頭を浮かせるのも、肩を痛めやすいフォームです。バーベルを頭上に持ち上げるとき、肩甲骨は胸郭の上方および外側へと回転し、周囲の筋肉と連携します。
しかし、フォームを間違えると肩甲骨の安定性が不足し、肩甲骨の肩峰や烏口肩峰靭帯が下にある腱板がこすれてしまいます。この部分の炎症が悪化して腱板損傷になったのが、肩関節の「インピンジメント症候群」です。
當銘梨沙先生
柔道整復師
筋トレで肩を痛めた場合のほとんどはフォームが原因になっているでしょう。またはそもそもの姿勢が良くないことも考えられます。
筋トレで肩を痛めた時の治し方は?
ベンチプレスなどの筋トレでは、肩の関節や筋肉、腱などを痛めてしまうことはよくあります。筋トレで肩を痛めた時の治し方を紹介します。
肩を痛めた直後はアイシング
肩を痛めた直後は患部をアイシングをします(※1)。アイシングは痛みや血管を収縮させるため、患部の炎症を抑えられるからです。肩を安静にして15~20分冷やし、1日3~5回繰り返します。筋肉の部分断裂、または完全断裂がなければ、2~4週間で痛みが回復するはずです。
自宅でセルフケア
筋トレで肩を痛めた時の治し方には、自宅でセルフケアすることもあります。肩関節をサポーターやバンドで固定すると、痛む腱への負荷を減らせます。肩の痛みを治すために、栄養バランスが良い食事をすることも大切です。
筋肉や腱のダメージ修復に役立つビタミンCやビタミンE、ミネラル(亜鉛やマンガン)を積極的に摂取しましょう。筋トレで肩を痛めたときは腱を休ませることも大切なので、十分な休息を取ってください。
セルフケアで痛みが改善しない場合
セルフケアで痛みが改善しない場合は、整形外科や整体・鍼灸院を受診しましょう。整形外科ではレントゲンやMRIでの診断、専門的な電気治療(レーザー治療や超音波治療)、整体・鍼灸院ではストレッチやマッサージを受けられます。
正しく治療しなければ後遺症が残るケースも否定できません。セルフケアや筋トレを休む対応をしていても改善されないときは、医療機関で相談しましょう。
増本項先生
整形外科医
早期診断が治療期間の短縮、早期スポーツ復帰に繋がります。安易な自己判断は賢明とは言えません。スポーツ傷害に特化したスポーツ整形外科受診をお勧めします。
當銘梨沙先生
柔道整復師
早期回復を望むのであれば治療をしましょう。その際は自分の体の状態や筋トレのフォームなども診てもらえるところだと良いです。ケガなく効率よく筋力をアップさせたいのであれば、体の関節可動域が十分にあること、疲労を溜めないことです。
ベンチプレスで肩を痛めた時におすすめの筋トレ
筋トレで肩を痛めた時は安静にすることが適切な対応ではあるものの、ジムを休むのは避けたい人も多いはずです。肩に痛みの出ない、ほかの筋肉を鍛えるジムトレーニングなら問題ありません。ベンチプレスで肩を痛めた時におすすめの筋トレを紹介します。
ベンチシュラッグ
ベンチプレスを使った筋トレでは肩甲骨をしっかり下ろした状態にすることが、肩を痛めないコツです。ベンチシュラッグで、ベンチプレスの正しいフォームを確認しましょう。
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ベンチシュラッグのやり方
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1.ベンチプレスの要領でバーベルを持つ
2.肘を曲げないで、バーベルの上げ下げをする
3.5~10cmの可動域で、10~20回繰り返す
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バーベルを下ろす動作をしっかりコントロールし、肩の可動域を確認します。大胸筋と広背筋が鍛えられます。重量を増やすと肘関節に負担が大きくなるため、無理のない範囲で設定しましょう。
ダンベルベンチプレス
肩が痛い時の筋トレには、ダンベルベンチプレスもあります。ダンベルが平行になるように両手で持つと、肩への負担を減らせます。
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ダンベルベンチプレスのやり方
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1.ダンベルをもってベンチに寝る
2.ダンベルを胸の横に持つ
3.肩甲骨を背骨側に寄せて、胸を張る
4.肘が伸びきるまでまっすぐ上に持ち上げる
5.大胸筋が伸びきるまでゆっくり下ろす
6.6~12回繰り返す
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ダンベルベンチプレスは大胸筋中部に最も刺激を与えられ、上腕三頭筋や三角筋前部も鍛えられます。ダンベルを持つ手が左右上下にぶれることがあります。軽い重量から始めて、正しいフォームを身につけることが大切です。
インクラインベンチ
インクラインベンチも、肩が痛い時の筋トレにおすすめです。大胸筋の上部と三角筋前部を集中的に刺激できます。
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インクラインベンチのやり方
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1.ベンチ台に仰向けに寝て、足を台に乗せる
2.お尻や下背部を浮かせて上体を斜めにする
3.バーベルをラックアップする
4.手幅はボトムポジション
5.前腕は床に対して垂直にする
6.バーベルを身体に触れるまで下ろす
7.同じ軌道で元の位置に戻る
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ベンチプレスを使った筋トレで守るべき項目に「バーベルを降ろすときは肩甲骨を寄せる」「肘は常にバーベルの真下」ということが挙げられます。インクラインベンチプレスでも共通するので、しっかりと意識しましょう。
筋トレで肩を痛めない予防法とは
ベンチプレスは大胸筋が鍛えれらるものの、肩を痛めやすいトレーニングでもあります。筋トレで肩を痛めてジムを休むのを避けるためには、どうしたら良いのでしょうか。筋トレで肩を痛めない予防法を5つ紹介します。
①ウォームアップを行う
筋トレで肩を痛めない予防法の1つは、ウォームアップを行うことです。ウォームアップは、筋肉や関節の柔軟性向上に役立ちます。全身の筋肉の連携がスムーズに行われ、出力向上や可動域も広がります。怪我の予防にも効果的です。
全身の体温が上がるジョグをしたり、軽い重量のベンチプレスを数セットしたりすると、良いウォームアップになります。
②正しいフォームでトレーニングする
正しいフォームでトレーニングすることも、筋トレで肩を痛めない予防法になります。グリップが広過ぎると大胸筋への負荷が増し、肩の前部にかかる負担が大きくなります。しかし、グリップが狭過ぎるのもよくありません。
手幅は、ボトムポジションで前の腕が床と垂直になるくらいが標準です。肩甲骨を体の内側に寄せるように胸を張り、バーベルを垂直に下ろしたときにしっかりと肩甲骨を動かせるのが正しいフォームです。
ベンチプレスで大胸筋・三角筋・上腕三頭筋を鍛えるには、足の置く場所を頭側に寄せ過ぎないようにしましょう。バーベルを上げる際のフォームは、肩甲骨の少し下部分に手が入るほどの自然なブリッジを作るのが理想的です。
増本項先生
整形外科医
正しいフォームで行っても傷害が起きやすいのが肩関節の特徴の1つです。誤ったフォームで継続すると傷害は更に増えるので、自己流ではなく初めにフォームを教わるといいでしょう。症状のないうちから事後にアイシングする、使った筋肉の静的ストレッチを行うのも傷害発生の予防に有効です。
③重量を重くしすぎない
筋トレで肩を痛めない予防法には、重量を重くしすぎないこともあります。自分の筋肉の限界を超えるほど重量を重くするとフォームが崩れ、肩の筋肉や関節を痛めてしまいます。無理なフォームで筋トレするのは、肩を痛める1番の原因です。
④トレーニング後に静的ストレッチを行う
トレーニング後に静的ストレッチを行うことも、筋トレで肩を痛めない予防法の1つです。トレーニング後の筋肉は疲労し、緊張しています。静的ストレッチで筋肉をほぐすと、疲労物質の排出が促進されます。筋肉痛の軽減や怪我の予防に効果的です。
静的ストレッチは、1つの筋肉を一方向にゆっくりと引き伸ばします。ハムストリングスのストレッチやヨガのコブラのポーズがおすすめです。
⑤トレーニング後は十分休息を取る
筋トレで肩を痛めないためには、トレーニング後は十分休息を取ることも大切です。トレーニング中やトレーニング後に起こる筋肉や関節、腱の痛みは、早く休息を取るほど治りが早いからです。
休息すると、筋トレで傷ついた筋繊維が修復されて、筋肉の発達も促進されます。トレーニング後は、48~72時間はしっかりと休息しましょう。
肩が痛い場合は無理せず休息を取ろう
筋トレで肩を痛い場合はフォームの見直しやセルフケアなど適切に対応しましょう。オーバーワークにならないように、ジムを休むこともトレーニングの一環と捉えることも大切です。肩が痛い場合は無理せず休息を取りましょう。
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