便秘や下痢には大巨（だいこ）のツボが効く！位置・効果や押すと痛い原因も

大巨（だいこ）は、東洋医学における「足の陽明胃経（あしのようめいいけい）」に属するツボです。お腹の一番高く盛り上がった、重要な部分に位置することから、大きいこと、重要なものを表す2つの漢字を当てて大巨と名づけられました。

ここでは、大巨の位置と見つけ方を詳しく解説します。下腹部の張りや体のむくみがある人、便通を改善したい人のセルフケアにおすすめのツボです。

大巨は下腹部、へそを挟んで2か所あります。へそと腰骨の前端の間に位置するツボです。へその両側にある「天枢（てんすう）」とよばれるツボの下をとります。

まず、へその横に人差し指・中指・薬指を縦向きにそろえて当て、へそから左右指幅3本分の場所にある天枢（てんすう）の位置を確認します。次に天枢から下に3本の指を横向きに当てます。天枢から指幅3本分下の場所が大巨です。

ここでは、大巨の効果的な押し方を紹介します。便秘や下痢に効果があるといわれる大巨のツボ押しを覚えて、お腹の調子を整えましょう。

お腹を意識した腹式呼吸をゆっくりと行い、口から息を吐くのと同時に大巨を押しましょう。起床後、就寝前にリラックスして行ってください。

ツボ押しは痛いほど効くと思う人もいるのではないでしょうか。ツボを強く押しすぎるのはおすすめできません。症状が悪化する恐れもあるため、気持ちいいと感じる程度の力で押すようにしましょう。

大巨（だいこ）は慢性の便秘や下痢の特効ツボといわれており、他にも下腹部の張りや過敏性腸症候群を和らげるなど、胃腸の機能を高める効果が期待できます。月経困難症などの婦人科系の症状や、糖尿病、不眠症にも効果的だといわれています。

大巨の効果・効能の中から、便秘・ぽっこりお腹・下痢について詳しく紹介します。腹部の症状に悩む人も多いのではないでしょうか。日常に大巨のツボ押しを取り入れましょう。

大巨のツボ押しは便秘に効くとされ、便通改善に用いられてきました。押すことで腸の蠕動（ぜんどう）運動を活発にし、便通を促進する効果が期待できます。

仰向けになって膝を立てた状態で両手の中指を大巨に当て、お腹を突き出しながらゆっくり押してください。慢性の便秘に悩んでいる人は、大巨のツボ押しを習慣にしましょう。

食後に限らずぽっこりお腹が気になるという人は多いのではないでしょうか。ぽっこりお腹の原因として、姿勢の悪化や筋力の低下、冷えやむくみ、便秘などが考えられます。

「瘀血（おけつ）」もぽっこりお腹の原因のひとつです。瘀血は、東洋医学で血が停滞した状態のことを指します。体を循環し、身体機能を保っている大切な血液が汚れてドロドロになると、下腹部の張り以外にも不調を引き起こしやすくなります。

歳を重ねるごとに新陳代謝機能が低下し、瘀血の状態になりがちです。食事や生活習慣の見直し、ストレス解消とともに大巨のツボ押しを取り入れましょう。

大巨は下痢の特効ツボともいわれます。下痢は、腸の働きが高まったり低下したりして、水分吸収がうまく行われないことが原因のひとつです。下痢の回数が極端に多い場合や、食中毒が疑われる場合は速やかな病院受診をおすすめします。

消化器系の検査でも異常がなく原因がはっきりしない場合など、慢性的に下痢が起こる人は大巨を押しましょう。大巨は簡単に押せるツボです。ストレスや神経症から起こる下痢に対処しましょう。

ツボの痛みは一般論的に、該当する器官に不調を抱えている可能性があるといわれます。大巨を押して痛いと感じる人は、便秘や下痢など大腸の働きの低下が原因だと考えられます。

お腹にあるツボ、大巨について紹介しました。大巨は便秘や下痢の特効ツボとして、便通を整えるために用いられてきました。大腸疾患以外にも婦人科系の疾患や不眠症など、さまざまな効果が期待できるツボです。

大巨のツボ押しは簡単にできるため、むくみやぽっこりお腹などが気になる人にもおすすめします。朝起きたときや夜寝る前に、大巨のツボ押しを行い体の調子を整えましょう。

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