八髎穴（はちりょうけつ）は生理痛や更年期トラブルに効く！場所や押すと痛い原因も

八髎穴は妊活や妊娠中のリラックス、出産後の体調管理と更年期トラブルの軽減や自律神経の調整に役立つツボです。仙骨の左右4対、上髎、次髎、中髎、下髎というツボを合わせたものであるため東洋医学では八髎穴といいます。

妊活や更年期トラブルに関する悩みへの効果が期待できる八髎穴は、腰と臀部の間にあるツボです。ここでは八髎穴の位置と見つけ方を詳しく解説します。

八髎穴は骨盤の中央の仙骨部にある８つのツボの総称です。仙骨は拳ほどの大きさの骨で、臀部の割れ目の上部に人差し指を当てたときに手のひらで覆われる位置にあります。

八髎穴を見つけるには、まず臀部の上にある上後腸骨棘という出っぱっている骨を見つけましょう。上後腸骨棘の内側が上髎、その下に次髎、次髎の下にと中髎、さらに中髎の下に下髎があります。

上後腸骨棘を指で押していき、圧痛の出やすいところに八髎穴があります。痛すぎないほどの力で仙骨全体を押して八髎穴を見つけましょう。

八髎穴の大まかな位置が分かったら次にツボ押しの仕方も把握しましょう。

指先で八髎穴を刺激する場合には、痛いと感じるほどの強い力で押さないように注意が必要です。力が強すぎると効果が得られないどころか、組織が壊れて炎症を起こして思わぬトラブルを引き起こすこともあります。八髎穴は心地よいと感じられる強さで押すようにしましょう。

八髎穴は指先だけでなく、お灸やカイロを使って温めることも有効です。お灸を使う場合には家族やパートナーに手伝ってもらうと八髎穴を温めやすいでしょう。八髎穴の刺激には火を使わないタイプのお灸も効果が期待できます。

お灸は入浴の前後や食直後、飲酒時などに使うと全身の血行が良くなって火傷になりやすいので注意してください。仰向けになり、テニスボールを仙骨の下に置いて上下に動き八髎穴を刺激するという方法も効果的です。

八髎穴（はちりょうけつ）の効果・効能は以下のとおりです。

上記の中から、特に効果的といわれている症状についてピックアップして紹介します。

男性は通常性的な刺激を受けると神経を伝達して勃起の信号が送られます。しかし、何かしらの原因で勃起が起こらない状態をEDと言います。EDは男性不妊の原因となり、血行不良や神経が損傷を受ける病気、精神的なストレスなどが主な要因です。

血行不良は喫煙や肥満、運動不足、加齢による動脈硬化など様々な要因が重なって起こります。八髎穴を押すと泌尿器の血流改善にもつながるため、血行不良に起因するEDや男性不妊にも効果が期待できるでしょう。

生理痛は子宮が経血を子宮外に押し出そうと収縮する動きによって起こります。神経や体が緊張状態にあると痛みをより強く感じてしまうため、リラックスすることも痛みの改善に効果的です。

八髎穴には骨盤内の臓器の機能調整作用もあり、子宮や卵巣のトラブルにも用いられます。生理痛や生理不順の改善にも効果的です。

痛みが通常より極端に強い場合には子宮に何かしらの疾患が隠れている場合があるため、自己判断で治療を行わず早期に専門医の受診をしてください。

腰部が冷えると人体は血管を縮めて血流量を減少させ、血流を内臓に集めます。そのため冷えた状態が続くと筋肉への血流が低下し、うまく伸縮させることができず腰痛を引き起こしてしまうのです。

八髎穴は腰の血流をよくするため、冷えなどからくる腰痛などの腰の症状にも改善が期待できます。腰痛改善にはストレッチも効果的ではあるものの、無理に伸ばしてしまうと筋を痛めてしまう恐れがあるため注意が必要です。

ツボを押して痛みを感じる場合には、そのツボに対応する臓器や神経に不調を抱えているといわれています。八髎穴を押して痛いと感じるのであれば、女性では子宮や卵巣、男性では精巣に何かしらの問題が起きていると考えられるでしょう。

八髎穴は男性のEDや、女性の生理痛、更年期トラブル、腰痛などの改善に有用なツボです。これらの症状で悩んでいる人は八髎穴のツボ押しを日々の健康に役立ててください。

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