坐骨神経痛に良い運動5選|悪化しない?自宅で簡単に出来るストレッチも
坐骨神経痛は運動で良くなるのでしょうか?そもそも原因は運動不足なのでしょうか?この記事では、坐骨神経痛に良い運動5選を紹介します。自宅で簡単に出来るストレッチや体操も紹介しているので参考にして下さい。
目次
坐骨神経痛は運動不足が原因?
坐骨神経痛になって、運動不足を指摘された経験はありませんか。坐骨神経痛とは、腰から脚にかけての「坐骨神経」が障害を受けた状態です(※1)。腰を曲げると痛い、逆に反らすと痛いなど症状は人によって違います。
坐骨神経痛の原因や運動不足との関係、痛みを改善する簡単な運動について紹介します。
運動不足が原因とは限らない
坐骨神経痛は必ずしも運動不足が原因とは限らず、運動している人にも起こります。デスクワークでの同じ姿勢や同じ動きを長時間続けることも坐骨神経痛の原因になります。また、姿勢の悪さや体のゆがみも原因になるため、急に治ったというケースはありません。
増本項先生
整形外科医
坐骨神経痛は症状を表すもので、原因疾患は何かを追求する必要があります。わかりやすく例えると咳、鼻水、熱という症状に相当するのが坐骨神経痛、原因の風邪に相当する原因疾患が腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などということになり、対処が少しずつ変わります。
坐骨神経痛は運動で良くなる?
坐骨神経痛の原因が運動不足だけでないとはいえ、運動をすることで改善できるのか知りたい人もいるでしょう。坐骨神経痛に限らず、体の不調は血流などの循環が悪くなり起こります。血流を改善するために、運動は効果的です。
運動も効果的
全身運動をすることは、坐骨神経痛の改善に効果的です。運動だけで治せるわけではないものの、血流を良くするため効果が期待できます。坐骨神経痛のときは激しい運動は避け、歩いた方がいいといわれています。同時に食事や睡眠の質の改善も心がけましょう。
増本項先生
整形外科医
特に腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛は、循環を良くすることで改善することがあります。
悪化させる運動もあるので注意
- 重いものを持ち上げる
- スクワット
- 体をひねる
運動やストレッチが坐骨神経痛の改善に効果的ではあるものの、悪化の可能性がある運動もあるため注意しましょう。太ももから膝にかけてのハムストリングスと呼ばれる筋肉を伸ばすと、坐骨神経を刺激し痛みが増す可能性があるためスクワットはおすすめできません。
重いものを持ち上げる動作も腰や膝への負担が大きく、特に急性期には避けるべきです。体をひねる動作をする運動も、痛みが悪化する可能性があるため避けましょう。
増本項先生
整形外科医
腰椎椎間板ヘルニアでは重いものを持つことは悪化要因です。
高林孝光先生
柔道整復師
腰椎の椎間関節は骨の構造上、ひねってしまうと椎間関節と椎間関節がぶつかり痛みが悪化してしまいます。腰椎は腰をひねる動作には弱い部位です。逆に胸椎と股関節は骨の構造上、ひねっても良い部位です。腰をひねりたい場合は胸椎と股関節を利用して日常生活動作を行なって下さい。
坐骨神経痛に良い運動5選
適切な運動は、坐骨神経痛の改善だけでなく予防もできます。運動不足の人が、急に運動するとかえって良くない場合もあるため、正しく行いましょう。痛みやしびれが強いときや急性期は、運動は避け安静にしてください。
①軽めの『ウォーキング』
ウォーキングは全身の血流改善につながりおすすめです。前後どちらに体を曲げても痛みのある腰痛なら、ウォーキングをしましょう。脚や腰に負担のかからず、ゆがみのない正しい歩き方を紹介します。
- 股関節の前側を伸ばし歩幅を広くとる
- 手を自然に振る
まずは10分ほど歩いてみましょう。固い地面より、柔らかい芝生の公園などを歩くと腰や足への負担が少ないです。広い歩幅で歩き、少しずつ距離や時間を増やしていきましょう。
高林孝光先生
柔道整復師
坐骨神経痛には後ろ歩きのウォーキングも良いとされています。股関節を後ろに15度以上伸展させるとお尻の大臀筋が強化され、大臀筋が太くなると座った時に坐骨神経が圧迫されないので、坐骨神経が出にくくなるのです。時間があれば取り入れてみることをおすすめします。
②ゆっくり『水泳』
水泳はインナーマッスルを鍛えることができる運動です。腰周りの筋肉を増やすことで腰にかかる負担を軽減でき、全てのタイプの腰痛に効果が期待できます。水中ウォーキングについて紹介します。
- プールサイドにつかまりゆっくり歩く
- つかまらずにゆっくり歩く
- 太ももを高く上げるように歩く
- 後ろ向きに歩く
- 脚を交差するように前に出して歩く
水中ウォーキングは、浮力により体の負担なく筋肉を鍛えることができます。プールサイドに捕まって、バタ足をしてもよいでしょう。坐骨神経痛のときは体を冷やすとよくないこともあるため、水泳の後はお風呂などで体を温めましょう。痛みが強いときは中止してください。
③座ったまま『腹筋トレーニング』
腰への負担を軽減するには、腹筋も必要です。前屈みでも体を反らしても痛いときは、腹筋を鍛えましょう。座ってできる腹筋なら、腰への負担も軽くおすすめです。
- 椅子に座り膝の角度を直角にする
- 両手を反対の肩に乗せる
- 息を吐きながらお腹を見るように頭を下に向ける
- 完全に上体を戻す
椅子は膝が直角になる高さのものを選びましょう。手を下げずに行うのがポイントです。腰や背中に痛みが現れたら中止してください。無理のない範囲で少しずつ行いましょう。
高林孝光先生
柔道整復師
座った筋トレは腹筋強化にもなりますが、背中を伸ばす事になるので腰部と背部のストレッチ効果にもなります。腹筋が強化されると骨盤の前傾を解消し、前傾のために背骨のS字カーブが強くなるのを和らげる効果もあります。骨盤の前傾が解消されるとO脚が改善される場合もあります。
④簡単なおしり『ストレッチ』
お尻の周りの筋肉が硬くなっていると、血流が悪化し腰痛の改善が困難になりがちです。前屈みで痛みが増す場合におすすめの体操を紹介します。
- 四つん這いになる
- 片方の脚を曲げお腹の下に置く
- 反対の脚を伸ばす
- 上半身を倒す
- 15秒キープする
股関節が硬いと腰周りの筋肉も硬くなってしまいます。ストレッチで股関節を柔らかくすると、ゆがみや血行不良を改善し、坐骨新規痛の痛みを軽減できます。ストレッチ中は腰が曲がらないよう意識しましょう。痛みが強いときには行わないでください。
⑤立ったまま『腰ゆらゆら体操』
腰を左右に揺らす運動も、坐骨神経痛の痛みを軽減します。慢性的な腰痛の原因となる、小さい筋肉をほぐす運動を紹介します。
- 腰の痛みがある場所に手を当てる
- 少しずつ体をひねる
- 痛みのない範囲で数回行う
坐骨神経痛などの腰痛には、大きい筋肉だけでなく背骨周りの小さい筋肉も関わっています。少しずつ動かしほぐすことで痛みを改善します。
坐骨神経痛は適度な運動で改善しよう
坐骨神経痛の原因が運動不足ではなくても、適度な運動は痛みの改善に有効です。坐骨神経痛の原因となる筋力の衰えや体のゆがみは、運動で解消しましょう。
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