厲兌(れいだ)のツボは胃もたれや吐き気に効果的!場所や押し方を解説!

「厲兌 (れいだ)」は消化器に関係があるとして知られているツボです。この記事では、厲兌の場所・見つけ方や押し方、厲兌を刺激することで得られる効果・効能等を解説しています。また、厲兌を押すと痛い原因・理由についても紹介しているので参考にしてください。

専門家監修 |鍼灸師 丸山綾子先生
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兵庫県神戸市生まれ。鍼灸師、健康運動実践指導師。関西医療大学卒業。卒業後、大阪の鍼灸整骨院に3年勤める。その後、株式会社now(なかたに鍼灸整骨院)入社...
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兵庫県神戸市生まれ。鍼灸師、健康運動実践指導師。関西医療大学卒業。卒業後、大阪の鍼灸整骨院に3年勤める。その後、株式会社now(なかたに鍼灸整骨院)入社。少数精鋭治療家集団Top Memberとして施術を行う。2018年より、本院である「なかたに鍼灸整骨院」において分院長を務める。2019年「ダエンからマル施術院」の開院に伴い院長に就任。開院3年で「予約の取れない治療院」として名を馳せる。

目次

  1. ツボ『厲兌(れいだ)』の効果とは?
  2. 消化器官に効果的
  3. 厲兌(れいだ)のツボの場所は?
  4. 厲兌の位置は「足の人差し指」
  5. 厲兌の見つけ方
  6. 厲兌(れいだ)のツボの押し方は?
  7. 厲兌(れいだ)を押すと痛い原因は?
  8. 胃の不調や便秘の可能性も
  9. 病院は何科で受診すべき?行く目安は?

ツボ『厲兌(れいだ)』の効果とは?

厲兌(れいだ)の名前は、厲が胃、兌が口を表しており、胃の門戸という意味から由来しています。名前の由来から、厲兌は胃に関係するツボであることが想像ができますが、どんな効果が期待できるツボなのでしょうか。

消化器官に効果的

厲兌(れいだ)は、食欲不振や歯痛、膝痛の改善に効果的なツボです。その他にも以下のような症状に効果があるといわれています。

・花粉症
・顔のむくみ
・口角の歪み
・鼻出血
・胸腹部の膨満
・足部・頸部の冷え
・熱病

東洋医学では、消化器や呼吸器が弱ってしまうと、花粉症になりやすいと考えられています。厲兌(れいだ)を刺激し、胃腸を整えることによって、花粉症を緩和する効果が期待できるのです。

また、厲兌は顔周りや足部と繋がりがあるため、ツボ押しをすると顔のむくみや足の冷えなどの症状が和らぐといわれています。

丸山綾子先生

鍼灸師

厲兌は消化器の機能回復に役立つツボで、急性・慢性胃炎の胃もたれやムカつき、膨満感といった症状が出た場合に有効的です。また、足から顔につながる経絡のツボのため、厲兌を刺激することで全身の気の流れを良くし、身体のさまざまな不調に効果がある万能なツボと言われています。

厲兌(れいだ)のツボの場所は?

厲兌(れいだ)のツボは、体のどの場所にあるのでしょうか。厲兌(れいだ)がどの場所にあり、どうやって見つけるのかについて解説していきます。

厲兌の位置は「足の人差し指」

厲兌のツボは、足の人差し指にあり、爪の生え際の外側にあります。右足の場合は右寄りの位置、左足では左寄りの位置に存在しています。

丸山綾子先生

鍼灸師

厲兌は足の人差し指の爪の生え際から小指側に向かって約0.2cmの部分にあると言われています。

厲兌の見つけ方

爪の角の部分の外側を押し、ジーンとする感覚がある場所が厲兌(れいだ)です。場所が小さくて分かりづらいため、入念に探しましょう。

厲兌(れいだ)のツボの押し方は?

厲兌(れいだ)を押すときは、どのように押せばよいでしょうか。厲兌(れいだ)の押し方やポイントを紹介していきます。

厲兌(れいだ)の押し方
  1. 厲兌(れいだ)の位置を確認する
  2. 手の人差し指と親指で挟む
  3. 5秒間軽く押したら、手の指を離す
  4. 1回あたり3~5分ほど行う

厲兌を手の指で挟むときは、手の人差し指が厲兌のツボに当たるようにしましょう。体に不調があるときだけではなく、毎日決まった時間にツボ押しをするのがおすすめです。

指でマッサージがするのが難しいときは、綿棒のような細長い棒状のものや、爪楊枝の裏側(頭の部分)などで刺激します。痛いときは、無理をせず、心地よい程度の強さで刺激しましょう。

丸山綾子先生

鍼灸師

厲兌への刺激は指圧も効果がありますが、お灸をするともっと効果的です。ご自宅にお灸がある方はぜひ実践してみて下さい。

厲兌(れいだ)を押すと痛い原因は?

厲兌(れいだ)を押すと痛いと感じるときは、何が原因なのでしょうか。考えられる症状や病院に行く目安について解説していきます。

胃の不調や便秘の可能性も

厲兌(れいだ)が痛いと感じるときは、胃腸をはじめ、体のどこかに不調があるサインです。厲兌を押して痛いときには、以下のような原因が考えられます。

厲兌(れいだ)に痛みを感じる原因
  • 胃の不調
  • 便秘
  • 手足の冷え
  • のどの痛み
  • 巻き爪
  • 蜂窩織炎(ほうかしきえん)

厲兌(れいだ)は足の陽明胃経にあたり、足先から頭までさまざまなツボと繋がっています。そのため、厲兌と同じ経絡上にある部位に不調があると、厲兌を押したときに痛みを感じるのです。

厲兌は爪の生え際にあることから、巻き爪が原因の可能性もあります。厲兌のツボがある場所を押すと痛いだけではなく、腫れがあったり、熱を持っていたりする場合には、細菌に感染することで起こる蜂窩織炎(ほうかしきえん)とも考えられます。

丸山綾子先生

鍼灸師

爪の角の部分が皮膚に刺さって、腫れと痛みが生じる陥入爪(かんにゅうそう)という疾患もあります。爪の変形や皮膚の腫れがある場合は厲兌への刺激はストップしましょう。

病院は何科で受診すべき?行く目安は?

厲兌を押したときに痛みがあり、病院を受診する場合には、整形外科を受診しましょう。整形外科であれば、レントゲンを撮ってから診断することが多いからです。

ただし、ツボの刺激は、初めは痛みを感じる人が多いため、痛いと感じたらすぐに病院に受診すべきとは、一概にはいえません。病院を受診した方が良い場合もあるため、受診する目安を以下で紹介します。

丸山綾子先生

鍼灸師

厲兌を押した時、皮膚の痛みや腫れがある場合は皮膚科、指先や指全体に痛みが派生する場合は整形外科を受診しましょう。

病院を受診する目安
  1. セルフケアをしても改善されない
  2. 別の場所に違和感を感じる

厲兌を押したときに痛いだけではなく、胃腸にも不調がある場合は内科か消化器内科を受診するのもおすすめです。

厲兌(れいだ)のツボでセルフケアをしよう

厲兌(れいだ)は、消化器官をはじめ、さまざまな症状に対して改善効果が期待できます。日ごとから厲兌(れいだ)のマッサージを取り入れることで、消化器官を整え、健康な体を手に入れましょう。

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