【姿勢改善】脊柱起立筋をほぐすストレッチ|硬い原因や筋膜リリースの方法も
脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)は背中の中心部にある筋肉です。脊柱起立筋が硬いと、姿勢が悪くなるので注意が必要です。この記事では、脊柱起立筋のほぐし方を【ツボ押しマッサージ・筋膜リリース・ストレッチ】などに分けて紹介します。脊柱起立筋をほぐすストレッチの効果や硬い時のデメリットも紹介するので、参考にして下さい。
目次
- 脊柱起立筋はどこの筋肉?役割は?
- 背中の中心部にある筋肉
- 背骨を立てる役割がある
- 脊柱起立筋をほぐすストレッチ5選
- 脊柱起立筋のほぐし方①座位で行うストレッチ
- ①椅子に座り背筋を伸ばす
- ②背筋を伸ばしたままゆっくりと腰をひねる
- ③深呼吸をしながら20秒間キープ
- ④姿勢を元に戻して反対側も同様に行う
- 脊柱起立筋のほぐし方②座って行うヨガストレッチ
- ①あぐらをかく
- ②前に上体を倒す
- ③15秒間キープ
- ④ゆっくりと元の状態に戻す
- 脊柱起立筋のほぐし方③寝ながら行うストレッチ
- ①仰向けになって両膝を曲げる
- ②身体を丸めて両脚を頭の向こう側まで伸ばす
- ③両脚が頭の向こう側についたら20秒間キープ
- ④ゆっくりと元の状態に戻す
- 脊柱起立筋のほぐし方④テニスボールで筋膜リリース
- ①テニスボールを2つ用意する
- ②仰向けに寝る
- ③ボールを背中のみぞおち裏、背骨の横にセット
- ④3〜5回ほど呼吸する
- ⑤ボールを外して3〜5回ほど呼吸する
- 脊柱起立筋のほぐし方⑤ツボ押しマッサージ
- ①心兪(しんゆ)を見つける
- ②テニスボールを床に置いて仰向けになる
- ③ボールをツボにあてて体重をかける
- ④10秒キープ
- 脊柱起立筋をほぐす効果はある?硬いとどうなる?
- 脊柱起立筋が硬い時のデメリット
- 脊柱起立筋をほぐす効果
脊柱起立筋はどこの筋肉?役割は?
脊柱起立筋は大きな筋肉であり生活していく中で非常に大事な筋肉です。では脊柱起立筋はどこにあり、どのような役割があるのでしょうか。脊柱起立筋について詳しく解説します。
背中の中心部にある筋肉
脊柱起立筋は、背中の中心部にある太く大きい筋肉です。また脊柱起立筋は1つの筋肉を指しているわけではなく、腸肋筋・最長筋・棘筋という3つの筋肉から構成されています。
背骨から骨盤の方まで繋がっており、背中の全体を覆う非常に大きな筋肉です。
背骨を立てる役割がある
脊柱起立筋という名の通り、背骨を立てる役割があります。人間が起立した状態を維持させられるのもこの筋肉のおかげです。基本的に寝ている時以外の全ての時間で、脊柱起立筋は使われています。
特に重いものを持って上体を起こしたり、背中を反ったりするときに大きな役割を果たします。基本的な動作にはほとんど全て関わっていると言っても過言ではないほど、重要な筋肉です(※1)。
名倉直重先生
整形外科医
脊柱起立筋は腰椎をとりまくように存在し、腰を安定化させる働きがあります。腰に負荷がかかると脊柱起立筋と腰椎の付着部において痛みを感知するセンサーが働き腰痛として認識されます。正しい姿勢を保つことで脊柱起立筋への負荷が軽減します。
脊柱起立筋をほぐすストレッチ5選
脊柱起立筋をほぐして柔軟性を高めることで、疲労を軽減させる効果が期待出来ます。ここでは簡単にできるストレッチを5つ紹介します。脊柱起立筋を緩めて、トリガーポイントを解消しましょう。
脊柱起立筋のほぐし方①座位で行うストレッチ
座りながら行えるストレッチ方法を紹介します。仕事の休憩時間でも行える簡単なストレッチです。
①椅子に座り背筋を伸ばす
椅子に座り、背筋を伸ばします。
②背筋を伸ばしたままゆっくりと腰をひねる
背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと腰をひねりましょう。
③深呼吸をしながら20秒間キープ
深呼吸をしながら、その状態を20秒間キープします。
④姿勢を元に戻して反対側も同様に行う
姿勢を元に戻します。反対側も同様に行いましょう。動作はゆっくりと、深呼吸をしながら行うのがポイントです。
脊柱起立筋のほぐし方②座って行うヨガストレッチ
床に座って行う簡単なストレッチ方法を紹介します。ストレッチで脊柱起立筋を緩めて柔軟にしましょう。
①あぐらをかく
あぐらをかいて座ります。
②前に上体を倒す
あぐらをかいた状態で、前に上体を倒します。体を前に倒すときは背筋を張るようにしましょう。身体が硬くて床に手がつかない場合は、無理のない範囲で伸ばすようにしてください。
③15秒間キープ
上体を倒したまま15秒間キープします。
④ゆっくりと元の状態に戻す
ゆっくりと元の状態に戻します。
脊柱起立筋のほぐし方③寝ながら行うストレッチ
寝ながらできるストレッチ方法を紹介します。寝る前に行うなどして、脊柱起立筋を柔らかくほぐしましょう。
①仰向けになって両膝を曲げる
仰向けになって両膝を曲げます。
②身体を丸めて両脚を頭の向こう側まで伸ばす
身体を丸めて両脚を頭の向こう側まで伸ばします。身体が硬くて頭の向こう側まで両脚がつかない場合は、頭の向こう側にクッションなどを置いてください。そして、そこまで両脚を伸ばすようにしましょう。
③両脚が頭の向こう側についたら20秒間キープ
両脚が頭の向こう側についたら、20秒間キープします。
④ゆっくりと元の状態に戻す
ゆっくりと元の状態に戻します。痛みがあるときは、無理のない範囲で痛気持ちいい程度を目安に行いましょう。
脊柱起立筋のほぐし方④テニスボールで筋膜リリース
簡単にできる背中の筋膜リリースのやり方を紹介します。テニスボールを用いた筋膜リリースは自宅でも簡単に行えるので、ぜひやり方を覚えましょう。硬くなったトリガーポイントをほぐす効果も期待できます。
①テニスボールを2つ用意する
テニスボールを2つ用意します。
②仰向けに寝る
ヨガマットなどの上に仰向けに寝ます。
③ボールを背中のみぞおち裏、背骨の横にセット
テニスボールを背中のみぞおち裏、背骨の横にセットしましょう。この筋膜リリースをする際は背筋をまっすぐにして、腰を反らないようにしてください。どうしても腰を反らないと痛いという場合は、膝を立てると良いでしょう。
④3〜5回ほど呼吸する
そのままの状態で3〜5回ほど呼吸します。リラックスして深呼吸するのがポイントです。
⑤ボールを外して3〜5回ほど呼吸する
ボールを外して3〜5回ほど呼吸します。
脊柱起立筋のほぐし方⑤ツボ押しマッサージ
脊柱起立筋を緩める効果的な方法の1つが、ツボ押しマッサージです。ここでは心兪(しんゆ)のツボのマッサージ方法を紹介します。心兪のツボは、背中の凝りをほぐす効果があると言われています。
①心兪(しんゆ)を見つける
心兪(しんゆ)の見つけ方を解説します。まずは首を曲げて、出っ張っている骨を見つけます。そこから下に下がり、5番目と6番目の背骨の間に指を置きます。5番目と6番目の背骨から指2本ずつとった外側にあるツボが心兪です。
②テニスボールを床に置いて仰向けになる
心兪(しんゆ)のツボ押しマッサージでは、ボールを使用します。テニスボールかゴルフボールを床に置き、仰向けになりましょう。
③ボールをツボにあてて体重をかける
ボールをツボにあてて、圧がかかるように体重をかけます。痛気持ちいいと感じるくらいの強さで行いましょう。
④10秒キープ
圧をかけた状態で10秒キープします。反対側のツボも同様にマッサージしましょう。
脊柱起立筋をほぐす効果はある?硬いとどうなる?
脊柱起立筋が硬くなる原因には、前かがみの姿勢でいる時間が長いことや、デスクワークなどで座りっぱなしになる時間が長い、重い荷物を持ち上げることが多いなどが挙げられます。
脊柱起立筋は、立ったり座ったりと言った基本的な動作に作用するため、日頃の疲労が蓄積しやすい筋肉です。そこでさらに背中に負担がかかるような姿勢を続けると、疲労や血行不良が原因でガチガチに硬く凝ってしまうのです。
では、硬くなった脊柱起立筋をほぐして柔軟にすると、どのような効果があるのでしょうか。脊柱起立筋が硬い時のデメリットと合わせて解説します。
名倉直重先生
整形外科医
前屈みになる動作は脊柱起立筋へ負荷がかかり、腰痛の原因になります。特に座った状態での前屈みはさけて下さい。デスクワークをしていると無意識のうちに前屈姿勢をとってしまっている事が多いです。
脊柱起立筋が硬い時のデメリット
・猫背になりやすい
・腰痛になりやすい
・肩凝りになりやすい
・背骨のS字カーブが歪む
・肩こりが起きやすい
・ぽっこりお腹になりやすい
脊柱起立筋が硬い時のデメリットは、腰痛や肩凝りになりやすくなることです。また背骨に負担がかかった状態がキープされると、背骨のS字カーブが歪んでしまい、その歪みが腰痛を引き起こしてしまいます。
脊柱起立筋は先程説明したとおり広範囲に渡る筋肉です。そのため脊柱起立筋が凝ってしまうと、痛みやだるさも広範囲に出てしまうのも大きなデメリットです。
脊柱起立筋をほぐす効果
・猫背改善
・腰痛改善
・肩こり改善
・血行促進
・柔軟性向上
・リフレッシュ効果
脊柱起立筋をほぐして柔軟にすることで、猫背・腰痛・肩こりの改善効果を期待できます。筋肉をほぐして血行を促進すると、筋肉が柔らかくなり背中や腰にかかる負担が軽減されます。
また脊柱起立筋を柔らかくして猫背を改善すれば、ぽっこりお腹を改善する効果も期待できます。脊柱起立筋は大きい筋肉であり、ほぐす効果も大きくなっていますので、しっかりとほぐしてあげるようにしましょう。
脊柱起立筋をほぐして柔らかくしよう
脊柱起立筋が硬く凝ってしまうと、背中や腰に負担がかかり腰痛や肩凝りが起きてしまいます。本記事で紹介したツボ押しマッサージや、ストレッチ方法を実際に試してみて、筋肉を緩めるようにしてみてください。
名倉直重先生
整形外科医
硬くなった脊柱起立筋は血流障害が生じることで痛みを引き起こす物質が溜まってしまいます。普段からストレッチをして血流を保つことが腰痛の予防になります。
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