耳門（じもん）のツボが自律神経や冷たい耳に効果的！押すと痛い原因や場所は？

耳門（じもん）は東洋医学において中耳炎などによる慢性的な耳の不調に有効なツボとして知られています。耳門の位置が耳の前のため、耳の門戸という意味から「耳門」と名付けられたのが由来です。

耳門は、耳鳴りの改善に有効なツボです。耳門を押すと耳の血流が良くなり、消炎効果や免疫機能が高まります。その結果、中耳炎による慢性的な耳鳴りや炎症を緩和させる効果が期待できるのです。他にも、以下の症状がある場合に耳門のツボは効果的といわれています。

耳門が属する経絡は三焦経です。三焦経は薬指の先端から始まり、前腕を経由して肩の周りを通り、さらに肩から首、耳、眉毛の外側へと繋がっています。そのため、耳門を刺激すると三焦経を通じて、頭や目、肩などに刺激が伝わります。

そのため、耳門を押すと三焦経の流れがよくなり、片頭痛や肩こり、めまいなどにも効果が期待できるのです。また、耳門を押すと耳周辺の筋肉が引き締まり、顔のむくみ改善やリフトアップにも効果があるといわれています。

耳門のツボの場所は、耳の穴の入り口です。覚えておくと、不調を感じたときにセルフケアできます。耳門の位置や見つけ方を解説します。

耳門の位置は、耳の手前にある三角形の耳珠より前です。口を開けると凹む部分が耳門のツボです。

耳門を見つけるには、頬骨を耳に向かって辿っていきます。耳の手前にあるくぼみが耳門です。

耳門の手軽な押し方を紹介します。耳鳴りに悩んでいる人におすすめです。自分で簡単にできる押し方なので、参考にしましょう。

耳門は顔に近いツボのため、デリケートに扱う必要があります。体のツボよりもやさしく刺激しましょう。

ツボの場所を押したとき、痛いと感じる人もいるのではないでしょうか。耳門を押すと痛い原因や受診する診療科目、受診する目安について解説します。

耳門を押すと痛い主な原因は、耳掃除が理由で起こりやすい外耳道炎です。他にも以下のような原因が挙げられます。

耳門のツボを押すと痛い場合、外耳道炎が原因の可能性があります。耳垢をとるときに外耳道を傷つけてしまいやすく、炎症が起こしてしまいがちです。耳門を刺激すると耳の血流がよくなり、痛みが増すケースもあります。

耳下腺炎のときでも、耳門のツボを押すと痛む場合もあります。耳下腺とは耳の前から伸びる唾液腺のことで、ウイルスや細菌に感染して炎症を起こすのが耳下腺炎です。子供に多い「おたふく風邪」と高齢者に多い「化膿性耳下腺炎」の2種類があります。

耳門のツボを押すと痛い場合には、顎関節症が原因の可能性もあります。顎関節症とは、歯ぎしりや食いしばりなどの生活習慣により顎周辺の関節や筋肉に炎症が起きる疾患です。

生活に支障があるほどの激痛があるときは、耳鼻咽喉科を受診しましょう。耳鼻咽喉科では問診に合わせて診察をします。さらに正確な診断と適切な治療のために、聴力検査や画像検査などが行われるケースもあります。

病院に行く目安は症状が悪化したり、3日以上痛みが続いたりする場合です。重篤な症状になるケースもあるため、少しでも不安があれば病院を受診しましょう。

耳門は耳鳴りの緩和はもちろん、めまいや難聴などにも効果的なツボといわれています。耳鳴りや難聴などで悩んでいる人は耳門を押して、症状を和らげましょう。

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