【寝ながら】仙骨(仙腸関節)の痛みを和らげるストレッチ|やってはいけないことはある?

仙腸関節に痛みを感じていませんか?硬いと腰痛の原因になるかもしれません。『寝ながらできる仙腸関節を柔らかくするストレッチ』を紹介します。仙腸関節を柔らかくする効果・メリットや筋肉の柔軟性を高めるストレッチのコツも解説するので参考にしてください。

専門家監修 |整形外科医 名倉直重先生
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整形外科医。H20年東邦大学医学部卒業。医学博士。大学院では主に肩を中心とした「痛み」の研究に従事。研究テーマは「肩腱板断裂における疼痛関連因子の検討」。現在、足立区千住にある...
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整形外科医。H20年東邦大学医学部卒業。医学博士。大学院では主に肩を中心とした「痛み」の研究に従事。研究テーマは「肩腱板断裂における疼痛関連因子の検討」。現在、足立区千住にある名倉医院(創業1770年)と名倉医院駅前クリニック(分院)の副院長。最近抗加齢医学(アンチエイジング医学)にも興味を持ち、独学で勉強中。

目次

  1. 仙腸関節(仙骨)の痛みの原因は?
  2. 骨盤に負荷がかかっていることが原因
  3. 病院に行く目安
  4. 仙腸関節(仙骨)に痛みがある時にストレッチをしてもいい?
  5. 無理をしない程度に行う
  6. 仙腸関節(仙骨)の痛みを和らげるにはどこをほぐす?鍛える?
  7. ①腹横筋を鍛える
  8. ②多裂筋をほぐす
  9. ③大殿筋をほぐす
  10. 【寝ながら】仙腸関節(仙骨)の痛みを和らげるストレッチ3選
  11. 【寝ながら】仙腸関節(仙骨)ストレッチ①うつ伏せ骨盤ストレッチ
  12. ①うつ伏せになって寝る
  13. ②膝を曲げて足を離す
  14. ③リラックスしながら1分間キープ
  15. 【寝ながら】仙腸関節(仙骨)ストレッチ②股関節を緩めるストレッチ
  16. ①仰向けで曲げた膝にくるぶしを置く
  17. ②下半身を横に倒す
  18. ③体重をかけて30秒間キープ
  19. 【寝ながら】仙腸関節(仙骨)ストレッチ③タオルを使ったストレッチ
  20. ①仰向けで仙骨の下に巻いたタオルを入れる
  21. ②膝をそろえて足を上げる
  22. ③足を揃えてまま横に傾ける
  23. 【寝ながら】仙腸関節(仙骨)の痛みを和らげるストレッチのポイントは?
  24. リラックスして行う
  25. 無理にストレッチをしない
  26. 自分に合った頻度で行う

仙腸関節(仙骨)の痛みの原因は?

仙腸関節に痛みがあると、ほかの部位である腰や股関節にも痛みが出る場合があります。寝たり、座ったりしている時に痛みが出るほか、しゃがむ動作でも痛いのが特徴です。仙腸関節が痛む原因を解説します。

骨盤に負荷がかかっていることが原因

仙腸関節の痛みで考えられる病気
  • 仙腸関節障害(仙腸関節炎)
  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 骨折
  • 靭帯損傷

仙腸関節の痛みは、仙腸関節障害(仙腸関節炎)の可能性が考えられます。左右の脚を前後に開く、腰を大きく捻るなどの動作で、左右非対称の力が加わって骨盤に歪みが生じることが原因です(※1)。腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアでも仙腸関節に痛みがでることがあります。

重い荷物をいつも同じ手で持っている人や足を組んで椅子に座っている人だと負荷がかかり、骨盤が歪みやすいです。女性では、出産で産道を広げるために緩んだ仙腸関節の周りにある靭帯が、そのままになっていることも原因であるといわれています。

病院に行く目安

仙腸関節障害を疑う場合は整形外科の病院を受診しましょう。病院に行く目安は、骨盤の出っ張りが痛かったり、骨盤に負荷を与えると痛みが出る場合です。鎮痛剤を処方してもらったり、骨盤ベルトを巻いて補助して治療します。ブロック注射を行う場合もあります。

名倉直重先生

整形外科医

仙腸関節やその周囲には多くの筋肉や靭帯が付着しており、そこには痛みを感知するセンサーのようなものが分布しています。ここに繰り返し負荷がかかることで仙腸関節障害が起こるとされています。

仙腸関節(仙骨)に痛みがある時にストレッチをしてもいい?

仙腸関節に痛みがある時にストレッチをしてもよいのでしょうか。筋肉や筋膜の柔軟性を高めようとして逆効果になる可能性があるため、気をつける必要があります。

無理をしない程度に行う

ストレッチで仙腸関節を動かして、あまりにも痛みが強い場合は無理にストレッチを行わず、安静にするか、病院に行きましょう。また、やっている最中に痛みを感じる場合にもストレッチは中断しましょう。

仙腸関節(仙骨)の痛みを和らげるにはどこをほぐす?鍛える?

仙腸関節の痛み改善にはどの筋肉や筋膜を鍛えたり、ほぐしたりすると効果があるのでしょうか。ここでは、仙腸関節の痛み改善に役立つ柔軟性を高めるべき筋肉について解説します。

①腹横筋を鍛える

腹横筋は腹部を圧縮し腹圧を高めて内臓を保護する役割のほか、腰椎や体幹を安定させる役割があります。腹横筋の力が弱ることで上半身を支える力が衰えてしまうことは、体が前に傾く原因です。

腹横筋は上半身の重さを支える支柱のような役割を果たします。ほかの筋肉で起こした仙骨を固定し、体幹の筋肉で体重を分散するためには、腹横筋を鍛える必要があります。

②多裂筋をほぐす

多裂筋は背骨に沿っており、姿勢を維持するために重要なインナーマッスルです。多裂筋は首のうしろに位置する頚椎から、骨盤のうしろあたりにある仙骨まで伸びています。背骨の両側に小さな三角形の形状で付着し、仙骨に向かうほど筋肉が太くなっています。

多裂筋は仙骨から始まり、骨盤の安定性を保つほか腰を使った一連の動作をスムーズにします。多裂筋をストレッチやマッサージで緩めるだけでなく、筋力を鍛えて強化する必要もあります。

③大殿筋をほぐす

大臀筋はお尻の表層にある筋肉で、ひとつの筋肉としてはお尻の中で最も大きいのが特徴です。骨盤の後ろから、大腿骨の後ろまで伸びている筋肉です。大臀筋は上半身を支えるほか、上半身と下半身の動きをつなぐ働きをします。

おしりの一番大きな筋肉である大臀筋は仙腸関節の安定性に必要な筋肉です。立ったり歩いたりする際に、骨盤が不安定にならないように支える機能の維持にはこりをほぐしましょう。

名倉直重先生

整形外科医

仙腸関節障害に対しては、仙腸関節の安定性を高める運動療法が大切となります。腹横筋、体幹深部筋の1つである多裂筋、大殿筋等を鍛えたりストレッチをすることが有効です。ご自身の痛みが仙腸関節に由来するものかどうかは整形外科を受診されて下さい。

【寝ながら】仙腸関節(仙骨)の痛みを和らげるストレッチ3選

仙腸関節の痛みを和らげるおすすめの方法は、寝ながら簡単に行うストレッチです。寝ながら行うことでリラックスしやすく、心身の緊張を緩めることが期待できます。簡単にできるため、寝る前などに行うのがおすすめです。

【寝ながら】仙腸関節(仙骨)ストレッチ①うつ伏せ骨盤ストレッチ

うつ伏せの姿勢でリラックスしながらできる簡単ストレッチです。仙腸関節を緩めて、股関節や骨盤の歪みを矯正しましょう。

①うつ伏せになって寝る

まずは、うつ伏せになって寝ます。手は自分が楽な位置に置いてリラックスしてください。寝る前にヨガマットやバスタオルを敷くと痛くないためおすすめです。

②膝を曲げて足を離す

両膝を曲げた後に、足を外側に話して離していきます。力を抜いて足の重さでだんだん開いていくことがポイントです。

③リラックスしながら1分間キープ

この姿勢をリラックスしたまま1分間キープします。仙腸関節を緩んでいる感覚を感じましょう。呼吸を止めずに、深呼吸しながら体の力を抜いてください。

【寝ながら】仙腸関節(仙骨)ストレッチ②股関節を緩めるストレッチ

仙腸関節に近い位置にある股関節の柔軟性を高めるストレッチです。

①仰向けで曲げた膝にくるぶしを置く

まずは、膝を曲げて仰向けで寝ます。片足のくるぶしを反対の足の膝に引っ掛けるように置きましょう。

②下半身を横に倒す

くるぶしを乗せている方の足側に膝を倒し、両手は少し横に広げます。肩が床から離れて浮いてしまうと、効果が薄れるため気をつけましょう。

③体重をかけて30秒間キープ

足に付け根が伸びていることを感じる姿勢で30秒間キープします。足の重みをかけるように膝を倒しましょう。股関節の柔軟性が少しずつ高まります。力を抜いてリラックスしながら行いましょう。

【寝ながら】仙腸関節(仙骨)ストレッチ③タオルを使ったストレッチ

タオルを使った寝ながらストレッチを紹介します。寝る前にバスタオルやフェイスタオルを用意しましょう。仙骨や仙腸関節付近の筋肉や筋膜をやさしくほぐすことができます。

①仰向けで仙骨の下に巻いたタオルを入れる

膝を曲げたまま仰向けに寝ます。硬く巻いたタオルを仙骨に下に入れてください。

②膝をそろえて足を上げる

両膝を揃えたまま足を上げます。曲げた膝に手を添えてバランスをとりましょう。体重がタオルにかかるように、少しおしりを上げることがポイントです。

③足を揃えてまま横に傾ける

足を揃えたまま、片側に体を傾けます。倒れない位置まできたら傾けるのを止め、反対側に同じように傾けます。この動きを10往復繰り返しましょう。

【寝ながら】仙腸関節(仙骨)の痛みを和らげるストレッチのポイントは?

寝る前にもできる仙腸関節の痛みを和らげるストレッチを行う際のポイントや注意点を解説します。

リラックスして行う

ストレッチで大切なのは、リラックスして行うことです。筋肉の柔軟性を高めたり、筋膜をほぐすには、深呼吸をしてリラックスした状態が理想的であるため寝ながらストレッチはおすすめです。

無理にストレッチをしない

寝ながら行うストレッチは寝る前に行うなど、普段の生活に気軽に取り入れることが出来ます。ストレッチにはさまざまな姿勢や動きがあるので、それぞれの動作はゆっくり行い、痛みが出ない程度にすることを心がけましょう。

自分に合った頻度で行う

ストレッチを継続していくと筋肉が柔らかくなり、股関節の可動域も広がります。ストレッチを行う頻度は毎日でもかまいませんが、痛みや治る期間には個人差があるため、無理のないペースで行う事がポイントです。

寝ながらストレッチで仙腸関節を柔らかくしよう

仙腸関節の痛みを和らげる寝ながらストレッチは、寝る前などにも簡単に行え、股関節の歪みや腰痛改善におすすめです。毎日のセルフケアに取り入れ、仙腸関節の柔軟性を保ちましょう。

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