ぎっくり腰に鍼灸治療は効果ある?通院回数、料金、保険などの気になる疑問を解決
ぎっくり腰に鍼灸治療が効果的だと知っていますか?鍼灸治療とは、針やお灸による施術のことです。この記事ではぎっくり腰に鍼灸が効く理由を解説します。針・お灸の施術の流れ・通院回数・料金・保険・悪化の可能性なども紹介するので参考にしてください。
目次
ぎっくり腰に急になって腰が痛い!
腰痛に悩む人は多いものです。そのなかでもぎっくり腰は、突然痛みに襲われ日常生活に影響を及ぼします。重い荷物を持ち上げようした、何気なくかがむ、などのふとした瞬間にもぎっくり腰は発症します。
しばらく動けないほどの痛みに襲われ、ぎっくり腰を経験した人は「二度となりたくない」と思うでしょう。今回は、ぎっくり腰の原因と、効果的といわれている鍼灸治療について解説していきます。
ぎっくり腰とは?
ぎっくり腰とは急性の腰痛発作です。正式には「急性腰痛症」または「腰椎捻挫症」といいます。重たいものを持って負荷をかけたときだけでなく、くしゃみ・身体を伸ばしたとき・トイレなど「まさかこんなことで」ということがきっかけで発症することも少なくありません。
ぎっくり腰の症状や原因を紹介します。「ぎっくり腰かも?」と思ったらチェックをしてみましょう。
ぎっくり腰の症状
- 突然の激しい痛み
- 熱感などの炎症症状
- 後屈・前屈をすると痛みが強まる
- 強い痛みで姿勢の保持が困難
ぎっくり腰は突然襲ってくる強烈な痛みが特徴です。他にも筋肉や筋膜の炎症から「熱感がある」「じんじんする痛み」「ピリッと走る痛み」といった疼痛がぎっくり腰の症状です。筋肉が突っ張るような違和感程度だったものが、痛みに変わり悪化することもあります。
強い痛みのため、姿勢を保てず日常生活や仕事に大きな支障をきたします。重症になると寝返りを打つことさえも困難です。首や背中など腰以外の部分を動かしても、腰に強い痛みが走ります。
ぎっくり腰の原因
- 腰への大きな負荷
- 慢性的な筋肉疲労
- 睡眠・運動不足
- ストレス
ぎっくり腰の原因として挙げられるのは、腰への大きな負荷・筋肉疲労・睡眠や運動不足・ストレスなどです。これらが原因で筋膜の歪み・骨の歪み・内臓疲労を引き起こし、ぎっくり腰が発症します。姿勢が悪いと骨格が歪み、筋肉に負担がかかります。
睡眠・運動不足で疲労が溜まると、筋肉の血流が悪くなることもぎっくり腰の原因です。ストレスは脳の痛みを感じるシステムに不調をきたし、痛みを感じやすくなるといわれています。気候の変化も原因の1つで、寒暖差によって血流が不安定になる秋口は注意が必要です。
「ぎっくり腰だろう」と思っていても、圧迫骨折・変形性脊椎症・ヘルニア・脊椎腫瘍の可能性も考えられます。時間が経っても改善しない、下半身に痛みやしびれがあるなどの場合には、悪化を防ぐためにも早めに医療機関を受診してください。
ぎっくり腰に鍼灸治療は効果がある?
鍼灸治療とは、日本の伝統的な施術である「鍼(はり)」や「お灸」のことです。鍼を身体に刺したり火をつけたお灸で熱したりすることでツボを刺激し、こりや張り、痛みなどの不調を改善する施術です。ぎっくり腰に鍼灸治療が効果が期待できる理由を解説します。
針やお灸はWHO(世界保健機構)で認められている
ぎっくり腰に鍼灸治療が効果的といわれているのは、WHOで「鍼灸は疾患に適応している」と認められているからです(※1)。鍼灸治療は東洋医学のツボを刺激して症状を改善させます。ぎっくり腰だけでなく、神経痛やリウマチなどの疾患にも効果が期待できます。
鍼灸治療は「医療疑似行為」で、法律上は医師が行う「治療」と考えられています。しかし、国家資格である「鍼灸師」には鍼灸治療が許可されているのです。このことから、鍼灸師は医師のように、一定以上の知識と技術が必要な資格であるといえます。
鍼灸治療がぎっくり腰に効果が期待できる理由
鍼灸治療がぎっくり腰に効果的なのは、鍼灸をすることで「気血」のバランスが整うからです。「気血」とは東洋医学の重要な概念の一つで、気血が流れる通路を経絡とよびます。ツボは経絡上にあり、鍼灸で刺激することで気血のバランスが整うと考えられているのです。
ぎっくり腰で痛めた筋肉や関節に効くツボを刺激すると血流が改善され、気血のバランスが整います。臓腑の不調も腰痛の原因です。臓腑は気・血・津液と経路で身体の各組織と結びついているため、臓腑の不調が改善すると腰痛も緩和されます。
當銘梨沙先生
柔道整復師
ぎっくり腰になった時に鍼灸治療は効果があります。ツボや筋肉のどちらからもアプローチが可能なので回復も早く見込めます。症状改善だけでなく、再発させないためにも定期的に鍼灸治療でのケアもおすすめです。自分では気づきにくい体の中の巡りを診てもらうことができます。
ぎっくり腰を鍼灸治療する際の施術の流れは?
つらい腰痛やぎっくり腰を鍼灸治療する際、気になるのは施術の流れです。検査の内容や施術の種類がわからず、鍼灸治療を迷う人は少なくありません。ここでは、鍼灸治療をする際の施術の流れを解説していきます。
問診と検査
鍼灸院へ行って一番初めにすることは、問診表の記入です。症状や痛みの経過などを記入しますが、症状があらわれた時期・原因やきっかけ・困っていること・どのようなときにつらいのか、など詳しく記入すると施術がスムーズです。
問診票の記入が終わると鍼灸師による問診と検査があります。問診表をもとに、症状や部位・痛みの程度・経過・原因などを詳しく聞きます。この時に仕事内容や生活習慣、服用中の薬がある場合には伝えましょう。
問診の後は脈診・腹診・舌診などの東洋医学的な検査が行われ、動作確認テストを行う場合もあります。これらの結果と病院などの検査結果、経過などに合わせて治療方針が決まります。
鍼の施術
鍼の施術では、ステンレス製の針を使用します。使い捨ての鍼が使用されているため、感染症の心配はありません。鍼菅と呼ばれる筒を使って1~3mmほど鍼を刺しますが、症状に応じてもう少し深く刺す場合もあります。
施術方法は鍼を経穴(ツボ)に刺した後10~15分ほどそのままにする「置鍼」、鍼を刺してすぐに抜く「単刺」、刺した鍼に電流を流す「電気鍼」の3つです。刺した鍼を上下に動かしたり、振動したりして刺激を与えることで身体の変化をうながします。
お灸の施術
お灸とはヨモギの葉の裏にある綿毛を生成した「もぐさ」に火をつけて、ツボを刺激する施術です。もぐさを直接皮膚に乗せる直接灸と、もぐさが直接皮膚に触れない間接灸があります。お灸を据えると血流がよくなり、こりや痛みが和らぎます。
お灸をツボの上に5分ほど置いておくと、じわじわと身体が温まるのを感じるはずです。万が一、「熱い」「ひりひりする」など刺激を感じたときには我慢をせずに伝えましょう。症状に応じて鍼とお灸どちらも施術する場合や、どちらか一方だけの場合があります。
施術後のフォローや説明
施術後は鍼灸師によるフォローや説明があります。症状の原因・今後の治療についての説明はもちろん、睡眠・食事・運動などの生活習慣を改善するためのアドバイスをしてもらうことも可能です。場合によってはローラー鍼やセルフお灸などのセルフケアの説明があります。
自分自身の身体の状態を知ることはとても重要です。治療をすすめていくと、不安なことやわからないことが出てくるでしょう。そのままにしておくと回復が遅くなったり悪化したりする恐れがあるため、わからないことや疑問に思うことは積極的に質問しましょう。
ぎっくり腰の鍼灸に関するよくある質問
ぎっくり腰で鍼灸治療を考えたとき、施術の回数や料金、保険の適用など疑問に思うことはたくさんあるでしょう。ここでは、鍼灸治療に関するよくある質問を解決していきます。
ぎっくり腰で鍼灸に通うのは何回?
ぎっくり腰での鍼灸院の通院回数は腰痛の程度によって異なります。目安としては、痛みがあるものの仕事や生活に支障がない程度の場合は、1回の通院で改善することがほとんどです。自力で通院できるが仕事や生活に支障がある場合は、2~3回の通院で改善が見込まれます。
自力での通院が難しく人の手を借りないと動けない場合には、毎日通院をして1週間ほどで改善が見込めます。
針やお灸の料金は何円?
鍼灸治療の料金は鍼灸院によって異なるため、通院前に確認しておくとよいでしょう。施術料金の他に、初回は初診料が別途かかる鍼灸院もあります。
鍼灸に保険は適用される?
ぎっくり腰の鍼灸治療には、保険が適用されます。ただし、保険を使うためには医師による同意書が必要となるため、かかりつけの医師に同意書を書いてもらえるか確認が必要です。保険の取り扱いをしていない鍼灸院もあるため、通院前に問い合わせることをおすすめします。
針やお灸は痛くない?
鍼灸治療は鍼を刺したりお灸に火をつけたりするため、「痛くないのか」「やけどはしないのか」と不安になる人は多いはずです。鍼を刺すときの痛みはほとんど感じません。鍼治療に使用する針の太さは0.14mm程度からあり、太いものでも0.25mmです。
注射針よりも細く、皮膚をくぐりぬけられるよう丸みを帯びているため注射をするときのような痛みはありません。しかし、筋肉のこりに鍼が当たると「ズーン」と感じたり「ジワー」という鈍い感覚があります。
お灸はもぐさに火をつけて皮膚に置きますが、やけどをするほどの熱さではありません。心地よい熱さでツボを刺激してくれます。万が一、施術中に「ピリピリ」と痛みを感じたり、我慢できないほどの熱さを感じたりした場合には、我慢をせずに伝えましょう。
針やお灸で腰痛の悪化や副作用の可能性は?
鍼灸治療の後は、倦怠感・だるさ・めまい・発熱・痛み・しびれなどの症状があらわれることがあります。「悪化したのではないか?」と不安になりますが、これは「瞑眩(めんげん)応」という効果があらわれる証です。1~2日で回復するため心配はいりません。
鍼を刺したところが重たく感じるのは組織をゆるめて血液循環が改善された証で、悪化ではありません。治療後にあらわれる痛みも悪化ではなく、こりで神経が圧迫されて痛みを感じなくなっていたものが、鍼灸治療後に循環がよくなり痛みを正常に感じるようになったためです。
鍼灸をしてはいけない状況は?
鍼灸治療をしてはいけない状況は、発熱・飲酒・皮膚病・食後1時間以内・投薬中・病気によって出血しやすい・妊娠中の場合です。特に、投薬中・病気によって出血しやすい状態・妊娠中の場合は医師に相談してください。
ぎっくり腰に鍼灸治療は効果が期待できる
突然強烈な痛みに襲われるぎっくり腰には、鍼灸治療が効果的です。鍼灸院で血流を改善し筋肉を柔らかくすることで症状が和らぎます。つらい痛みを我慢せず、鍼灸治療をしてみましょう。
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