腰を寝違えて痛い！ぎっくり腰との違いは？症状や治し方・楽な寝方も

朝起きたら腰が痛い、腰が痛くて起き上がれない場合は、腰を寝違えている可能性があります。腰に痛みを感じると、ぎっくり腰だと思う人もいるかもしれません。しかし、寝方が悪いと腰に負担がかかり、寝違えてしまうこともあります。

まずは、寝違えの症状をチェックしてみましょう。

寝違えはぎっくり腰の症状と似ている点もありますが、ぎっくり腰は重い物を持ち上げたり、体を曲げたりなど、何らかの動作が引き金で症状が起きます。

ぎっくり腰と同じく腰を寝違えると、つらい症状が現れて行動も制限されてしまいます。症状がひどい場合は、整形外科や整骨院に行く必要があります。

また、腰を寝違えたときは適切な対処や対策をとることも大切です。そのためにまずは腰の寝違えが起こる原因を知りましょう。

睡眠中の姿勢が悪かったり、寝返りが少なかったりすると腰を寝違えやすくなると考えられています（※1）。睡眠中に不自然な姿勢をとると、腰の筋肉に負担がかかり、血行が悪くなります。そして、筋肉等に痛みや腫れが起こり、筋緊張が強くなってしまうのです。

また睡眠中に体の冷えると筋肉の柔軟性が欠如したり血行不良が起きたりすることで、腰の寝違えが起こるとも考えられます。ぎっくり腰も腰の血流悪化や無理な姿勢等での筋疲労が原因で起こることがあります。

腰を寝違えたとき、まず行うべき治し方を3つ紹介します。

寝違えの治し方で最も大切なのは、腰に負担がかからないように、安静に過ごすことです。腰を寝違えたときは痛みが激しく、起き上がることができない人もいます。起き上がれないほど腰の痛みがひどい場合は、左右どちらでも楽な方に横になって安静にしましょう。

基本的に寝違えは急性の痛みなので、冷やすことで痛みの緩和を期待できます。アイシングは、アイシングパックや保冷剤、氷、冷湿布などを使いましょう。

アイシングパックや保冷剤、氷を使う場合はタオルに巻いて患部にを15分ほど当てましょう。外したら2時間ほど安静にし、またアイシングをするという流れを繰り返すのがおすすめです。

痛みがある方を上にする寝方をすると、筋肉が伸びて痛みが出やすくなります。右側の腰に痛みを感じる場合は左側を下に、左側に痛みを感じる場合は右側を下にして寝ましょう。

左右ではなく腰全体が痛い場合は、仰向けになって足の位置が高くなるようにタオルや毛布の上に足を置いて寝ましょう。足の位置を高くすることで、腰への負担が軽減します。

腰を寝違えた時は痛みや違和感が出るため、どうしても早く治したいと思いがちです。しかし、誤って腰を寝違えた時にやってはいけないことをしてしまうと、かえって悪化する恐れがあります。

痛みや違和感のある部分を自己流でマッサージしたり、ストレッチしたりするのはやめましょう。寝違えた腰を伸ばしたり揉んだりすれば治るというものでもありません。

自己流でストレッチやマッサージを行うと、患部に負担がかかって痛みが長引く恐れがあります。ストレッチやマッサージを行いたい場合は、整骨院や整体院で症状を相談の上で施術を受けるのがいいでしょう。

腰に痛みがあるのに患部を温めてはいけません。患部を温めてしまうと、炎症反応が起きて痛みが増す可能性があります。湿布を使うときは温湿布ではなく、冷湿布にしましょう。

お風呂の湯船に浸かるのは痛みが和らいでからとし、それまではシャワーで済ませてください。

寝違えて腰に痛みがあるときはお酒を飲むのを控えましょう。アルコールは体温を上昇させる作用があるからです。

お酒を飲むと血行がよくなりますが、炎症を起こしている部分の血行も良くなってしまい、さらに炎症がひどくなるからです。お酒を飲むのは、腰の痛みがなくなってからにしましょう。

寝違えたらまずは楽な姿勢で安静にしてアイシングをすべきですが、そもそも寝違えは何日で治るのでしょうか。

寝違えの痛みは、2～4日で楽になることが多いです。しかし、人によっては1週間以上、腰の痛みや違和感が続く場合もあります。

腰の痛みや違和感が1週間以上続く場合や痛みが強すぎて動けないなどの場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。

腰の痛みの原因が寝違えであれば、正しい対処法をとれば日が経つにつれて症状は緩和されます。しかし、痛みが緩和されない、もしくは痛みが長引く場合は寝違え以外のぎっくり腰や別の病気が隠れている可能性が高いです。

痛みが緩和されない、ほかの部位も痛みがある場合は我慢せず、整形外科を受診しましょう。

腰を寝違えた時は患部をストレッチしたりマッサージしたりしたくなるかもしません。しかし、自己流で行うとかえって痛みが増したり症状の緩和が遅れたりしてしまいます。腰を寝違えた時、まずは患部を冷やして安静に過ごしましょう。

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