左側の腰の痛みは内臓の病気が原因?単なる腰痛?病院に行くべきかチェック方法も
腰の左側の痛みの原因を知っていますか?今回は、腰の左側の原因や痛みを和らげるストレッチを紹介します。すぐ病院に行くべきかチェックする方法も紹介するので参考にしてみてください。
目次
左側の腰が痛いのはなぜ?内臓は?
急に左側の腰だけ痛みが出ると「なぜ左側だけ?」「悪い病気かも」などと不安になる人もいるはずです。腰の左側には、胃や膵臓(すいぞう)、脾臓(ひぞう)、腎臓(じんぞう)などの臓器があります。
左側の腰だけ痛い場合は、これらの内蔵機能が低下していることで腰痛が発症している可能性があります。
左側の腰が痛む時は病院に行くべき?
左側の腰の痛みは、必ずしも病院に行かなければいけないわけではありません。左側の腰に痛みがあるときに、病院に行くべきかをチェックしてみましょう。
血流を良くして痛みをチェック
腰の左側が痛い場合は、血流をよくして痛みが和らぐかどうかで病院に行くべきかを判断できます。ぎっくり腰のように急性腰痛であれば、血流をよくすると悪化する恐れがあります。そのため、慢性的な腰痛の場合のみチェックを行ってください。
チェックする方法は、肩甲骨周辺の筋肉をほぐすように腕を大きく回したり、入浴時に肩まで浸かったりして血流をよくします。痛みが和らぐようであれば、筋肉の硬直が腰痛の原因の可能性が高いため病院に行く必要はありません。
ただし、腰の痛みが緩和しない場合には、病気の可能性があるため、病院に行きましょう。
高林孝光先生
柔道整復師
病院に行かなければいけない腰痛の判断方法として一般的に言われているのが、24時間安静にしても痛い場合の「安静時痛」があります。
左側の腰が痛む原因①姿勢の歪み
左側の腰が痛む原因の1つが、姿勢の歪みです。たとえば、猫背や反り腰のような悪い姿勢を続けていると、腰や肩、背中周辺の筋肉の緊張により、腰痛・肩こり・背中の痛みが起きやすくなります。
日常生活のなかで、左側の腰痛につながる姿勢の歪みが起こる原因をくわしく紹介します。
名倉直重先生
整形外科医
デスクワーク中に姿勢を意識することはとても大切です。正しい姿勢は①頭部がまっすぐ②胸は前に③両肩は後方へ張り③お腹は引っ込んだ状態です。
デスクワーク
腰の左側に痛みが生じる原因の1つが、デスクワーク時の姿勢です。長時間デスクワークをしたり、同じ姿勢を続けたりすると、背中や腰の後ろにある筋肉がこりやすくなります。特にマウスを操作する姿勢は、左側だけ腰痛になる原因と考えられます。
右利きの人は右手でマウスを操作することが多いため、右手を動かしやすいように上半身が自然と左に傾いている姿勢になる人がほとんどです。毎日のデスクワークで左寄りの姿勢がクセになってしまうと、骨盤が歪んで左側だけ腰痛になってしまうのです。
名倉直重先生
整形外科医
長時間座っているとどうしてもいつの間にか姿勢が崩れていることが多く注意が必要です。なるべくこまめに休憩をとり姿勢に意識を向けると痛みが出にくくなる身体作りにつながるでしょう。
車の運転
車を運転するときの姿勢も、左側だけ腰痛になる原因をつくっている可能性があります。日本車の場合は運転席が右側にあるため、体が自然と左側に寄っていることが多いのです。
たとえば、視界が左右分かりやすいように体を車の中心に寄せたり、ブレーキ・アクセルを踏みやすいように左側のお尻に重心をかけたりする人は多いのではないでしょうか。また、右手だけで運転をするのがクセになっている人は、自然と体は左側に傾いてしまうのです。
激しい運動
腰の左側だけ痛むのは、激しい運動が原因で発症している可能性もあります。運動量が多いと、その分腰に負担がかかったり、筋肉疲労を起こしたりします。そうなると、血流悪化や筋肉の硬直が起きて筋肉の柔軟性が低下するため、正しい姿勢をとるのも難しくなるのです。
激しい運動による左側の腰痛は、中学生・高校生でも発症する人が多いといわれています。特に野球やバレーボールなどのスポーツは、片足に重心をかけることが多いため腰の片側だけに負担がかかり、痛みが生じることも多いのです。
高林孝光先生
柔道整復師
激しい運動で左の腰が痛む場合は、腰椎分離症になっている場合があります。腰を後ろに反らして腰を捻じる疼痛誘発テストで痛みがある場合は注意が必要です。
左側の腰が痛む原因②内臓の病気
左側の腰の痛みは、胃や腎臓、膵臓などの内臓の病気が関係していることもあります(※1)。急に痛くなったり、吐き気があったりする場合は、内臓に何らかの異常があって腰痛を発症している可能性があります。
内臓が原因の腰痛だった場合にあらわれる症状や考えられる病気などを解説します。病院に行くときにどの科を受診すればいいかも紹介するので、参考にしてください。
名倉直重先生
整形外科医
内蔵の疾患が原因の腰痛の特徴は安静にしていても痛い、運動すればするほど痛みが増す、鎮痛薬の効果が全くない等通常の痛みとは様子が異なります。急を要することが多いため注意が必要です。
胃の不調
内臓が原因で左側の腰痛を発症するのは、食べ過ぎやストレスによる胃の不調が考えられます。胃のあたりを触ったときに筋肉の張りがあったり、仰向けの状態で胃が膨らんでいたりする場合には、胃に不調があることがほとんどです。
鈍痛・吐き気・胸やけなどの症状があるなら、胃炎や胃潰瘍、胃がんの可能性があります。吐血や黒っぽい便などもある場合は、消化器内科を受診しましょう。
腎臓系の病気
背中側にある腎臓の左側に異常があると、左側だけ腰が痛くなることがあります。考えられる腎臓系の病気としては、鈍痛や嘔吐などの症状がある腎盂腎炎(じんうじんえん)です。激痛や悪寒、血尿がある場合には腎結石の可能性もあります。
腎臓は一度機能が低下すると、簡単にもとには戻りません。そのため、症状があらわれたら早めに泌尿器科を受診しましょう。
膵臓(すい臓)系の病気
膵臓は胃の後ろにあるため、左側の腰に痛みが発生する可能性があります。みぞおち周辺に痛みを感じることが多く、急に激痛を感じたり、体重が減ったりするなどの症状もあるときには、すい炎の疑いがあります。
これらの症状があり、多量の飲酒や喫煙をする人などは、すい臓がんを患っている可能性もあるのです。膵臓の病気は、発見が遅れると命に関わることもあるため、左側の腰に痛みを感じたら早めに内科か消化器内科を受診してください。
産婦人科系の病気
左側の腰痛は、腰あたりにある子宮や卵巣の左側に問題があることが原因で発症している可能性があります。考えられる病気としては、子宮内膜症や卵管炎です。子宮内膜症の症状は、頭痛を伴う鈍い痛みや月経時のひどい腹痛、性交・排尿時の痛みなどです。
卵管炎の場合には、うずくような痛みがあり、発熱や吐き気などの症状があらわれます。早めに婦人科を受診することで、症状の悪化を防ぐだけではなく、不妊症のリスクも下げられるでしょう。
左側の腰が痛む時におすすめのストレッチ
左側だけ腰痛になった場合には、腰方形筋のストレッチをすることで痛みを緩和できる可能性があります。ただし、ストレッチ効果を期待できるのは、姿勢の歪みが原因の場合のみです。内臓の病気が疑われる場合は、病院に行って安静にしましょう。
腰方形筋は後ろ腰に手をあてたときに親指があたる位置にあります。骨盤と肋骨をつなぎ、体の後ろと横を支えている筋肉です。長時間デスクワークをしたり、同じ姿勢を続けたりすることが多い人は、腰方形筋がこりやすくなります。
- 仰向けになって寝る
- 左膝を曲げて左足を両手で抱える
- 右手を使って左膝を体の右側に倒す
- 30秒間キープする
- 2~3回繰り返す
腰を右側に倒すときは、肩が床から離れないようにしましょう。息を吐きながらゆっくり行うと、体にかかる負担も少なくなります。
高林孝光先生
柔道整復師
左側の腰の筋肉が痛む場合は、疼痛を緩和させる為に左側の筋肉を伸ばして、右側の筋肉を縮める傾向があります。筋肉は伸ばすとストレッチ効果で楽になるからです。
左側の腰の痛みが治らない時はすぐ病院へ
腰の左側だけ痛いときには、腰や体の左側に負担がかかる姿勢をしている可能性があります。姿勢を整えたり、ストレッチを行ったりして腰痛を解消しましょう。ただし、腰痛と思っていても病気の可能性もあります。様子をみても治らないときには整形外科を受診してください。
名倉直重先生
整形外科医
腰痛の多くは筋、骨格系が原因であることがほとんどですが、中には内臓の疾患が隠れていることもあり緊急を要する場合もあります。放置することはとても危険ですので必ず医療機関を受診してください。
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