猫背で胸が痛い!心臓や他の内臓の病気かも?ストレッチや何科に行くべきかも紹介
猫背で胸が痛いと悩んでいませんか?胸が痛いのは、もしかしたら病気かもしれません。この記事では猫背と胸の痛みの関係や何科に相談に行けば良いのかを解説します。猫背の改善方法としてストレッチも紹介するので参考にしてください。
目次
猫背でなんとなく胸が痛い!
息を吸うときに胸に痛みを感じると、心臓や肺などの病気が原因かもしれないと不安に思う人もいるでしょう。しかし、胸の痛みにはざまざまな原因があり、重い猫背の症状が関係していることもあります。なぜ、猫背と胸の痛みは関係があるのでしょうか。
猫背と胸の痛みの関係とは?
「猫背」と聞くと前のめりになる姿勢から、肩や首に痛みが出ると考える人が多いのではないでしょうか。しかし、猫背により姿勢が崩れると、身体のさまざまな部分に負担がかかります。その負担が胸の痛みに関係しているのです。
胸骨に負担がかかる
胸骨に負担がかかることで内臓の圧迫を招き、胸が痛い、息が苦しいと感じることがあります。猫背の姿勢になると、胸骨・胸椎・肋骨で構成された胸郭(きょうかく)に負担がかかリます。胸郭に負担がかかると腹圧の上昇を招き、肺などの内臓が圧迫されるからです。
名倉直重先生
整形外科医
猫背という不良姿勢は力学的な観点から筋肉や関節に大きな負荷がかかり、さらには内臓系へも影響を及ぼし胸痛を認めることがあります。近年のスマホやリモートワークの普及が不良姿勢の原因になることが多いですが、学童期の不良姿勢も関係することがあります。
内臓が圧迫される
猫背の姿勢により内臓が圧迫されると、胸に痛みを感じることがあります。負担がかかる内臓は、みぞおち付近の肺・胃・肝臓・胆のうだけではありません。下腹部にある子宮や膀胱にも負担がかかります。内臓に痛みを感じる場合は、猫背が原因である可能性があります。
内臓が圧迫されると起こるのは、痛みだけではありません。前かがみの姿勢になることで肺が圧迫されると、吸い込む酸素の量が減ります。その結果、全身の血流が悪くなり、疲れやすさを感じることもあります。
逆流性食道炎などの病気の可能性も
- 逆流性食道炎
- 肋間神経痛
- 側弯症
- 骨粗しょう症による胸椎の圧迫骨折
- 関節リウマチ
- 変形性関節症
胸の痛みに加えて胸やけの症状がある場合は、逆流性食道炎の可能性があります。逆流性食道炎とは、胃酸が逆流して食道の粘膜に炎症を起こす病気です(※1)。猫背の姿勢が原因で腹圧がかかり、胃が押されて胃酸の逆流が起こりやすくなるといわれています。
胸だけではなく肋骨あたりにも痛みを感じる場合は、肋間神経痛の可能性を疑ってもいいでしょう。肋間神経痛では、主に肋骨・背中・脇腹などに痛みを感じます。猫背の姿勢が原因となり、肋間神経を圧迫して痛みの症状が出ることがあります。
猫背になる原因は、筋力の低下や生活習慣による姿勢の崩れだけではありません。整形外科の疾患である側弯症や骨粗しょう症による胸椎の圧迫骨折、関節リウマチ、変形性関節症である場合もあるでしょう。猫背で胸の痛みを感じた場合は原因を知るために病院へ行きましょう。
名倉直重先生
整形外科医
逆流性食道炎は食道がんのリスクを高めるため要注意です。デスクワークが多い方は30分~1時間に1回は休憩やストレッチを挟めると理想的です。
猫背で胸が痛いときは病院の何科に行くべき?
胸の痛みは生死に関わる場合もあるため、不安がつのりやすいです。しかし、痛みの原因を正確に突き止めて適切な治療を受けるためには、何科に行くべきか悩む人もいるでしょう。ここからは、猫背で胸が痛いときは病院の何科に行くべきかを紹介します。
整形外科
猫背で胸が痛いとき、まずは整形外科を受診しましょう。猫背の原因が姿勢だけではなく、変形性関節症、関節リウマチ、脊椎骨折、側弯症などの疾患により起こっている可能性があるからです。
猫背の原因を知って改善することは、胸の痛みの改善にもつながります。病院を受診するときは、症状がいつから続いているのか、胸以外に痛みはないか、服用中の薬はないかなども伝えるといいでしょう。
循環器内科
- 冷や汗
- 呼吸が苦しい
- 吐き気
- めまい
- 失神
胸の深い部分や心臓部分に強い痛みを感じた場合は、循環器内科を受診しましょう。心臓や血管が原因の病気である可能性があります。胸の痛みに加えて呼吸が苦しい、冷や汗が出る、吐き気がある、めまいや失神を起こすなどの症状がある場合は、早急に受診しましょう。
胸の痛みは心臓の病気が原因だと思われがちです。しかし食道や肺、神経が原因であることも珍しくありません。循環器内科は主に心臓や血管の病気を専門としていますが、内科としての総合的な診察や治療が可能です。
判断に迷った場合は、循環器内科で総合的に診断してもらうのがいいでしょう。
猫背の改善方法
さまざまな病気を防ぐためには、猫背を改善して正しい姿勢で過ごすことが大切です。正しい姿勢を保つためには、関節や体幹、筋力が必要です。関節の動きや体幹を維持し、筋力を保持できるストレッチを行いましょう。
姿勢を治す
猫背の改善には、背中を丸めた姿勢を治すことが大切です。スマホやパソコンを見るとき、気づくと前かがみの姿勢になっていませんか。肩甲骨を意識して胸を張り、横から見たときに耳からくるぶしまでが一直線になる姿勢で過ごしましょう。
座るときは、骨盤の一番下の骨に均等に体重がかかる姿勢を意識してください。睡眠時は仰向けの姿勢で寝ましょう。横向きの姿勢は背中が丸まりやすく、猫背の原因となります。睡眠時も立っているときと同様に、背骨が緩やかなS字のカーブを描く姿勢を保つことが大切です。
ストレッチ
まずは身体が硬い人でも簡単にできるストレッチで、筋肉をほぐして猫背を改善しましょう。用意するものは、バスタオル2枚だけです。
- バスタオルを重ねて丸める
- バスタオルを横向きにして床に置く
- タオルに肩甲骨が当たるように仰向けになる
- バンザイをして1〜2分ほど両手を伸ばす
両手を伸ばすときは、あごを引いてください。両手を伸ばす時間は1分から試して、慣れてきたら2分と長くしていきましょう。
猫背を治すためには筋力が必要です。筋力が落ちると、背筋を伸ばした正しい姿勢を保つことができません。バスタオルを使ったストレッチで筋肉がほぐれたら、次は筋力をつけて猫背を改善しましょう。
- 座ってあごをひく
- 頭を下に向ける
- 両手を前に伸ばして10秒キープする
- 頭を正面に戻す
- 両肘を後ろに引いて10秒キープする
- 手のひらを正面に向けて10秒キープする
両手を前に伸ばしたり、両肘を後ろに引いたりするときは、肘の高さを揃えましょう。ストレッチは1日3セット行うことをおすすめします。
猫背で胸が痛いと思ったら無理をしないように
猫背で胸が痛くなる原因はざまざまです。胸が痛いと思ったら無理はせず、病院へ相談しにいきましょう。猫背を改善したり予防したりすることで、健康寿命も延びます。猫背だと感じた人はぜひこの機会に正しい姿勢を意識したり、ストレッチを試したりしましょう。
名倉直重先生
整形外科医
不良姿勢が続くと将来寝たきりのリスクとなるロコモティブシンドロームに陥る可能性があります。良い姿勢は①頭部がまっすぐ②胸は前に③両肩は後方へ張り④お腹は引っ込んだ状態です。良い姿勢は見た目も美しく運動生理学的にも関節や内臓への負担を最小化することが分かっています。
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